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771号 2016年3月25日

過去のスキルを喰い潰し、いずれ自分が喰い潰される

(今日のお話 2039文字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。

先日は3件のアポイント。
マネージャーと共に初の英語のみの商談で、
非常にわくわく(ハラハラ?)しておりました。

そして、夜はテニススクールからの、
トライアスロンに向けたスイムのトレーニング。

うーん、泳ぐのって難しいですね。。。



さて、本日のお話。

商談後の、私の上司であるマネージャーとの
ふとした何気ない世間話に、
「ハッ」とさせられました。

本日は自戒も込めて、

「過去の資産を喰い潰すと、
 いずれは自分が喰い潰される」

というテーマでお伝えしたいと思います。

それでは、どうぞ。

■仕事の大半は、
過去の自分のスキルを喰い潰してやっている。

残念ながら、多くの人にとって、
これは一つの事実だと思っています。

例えば、営業であれば、

・今日やった20本の営業電話や
・商談のトーク
・企画書の作り方

などなど、本日やった仕事は、
昔、自分が得たスキルを”使い回し”していること、
実は多かったりします。

少し昔の上司からを教わったいい感じの
”スライドの魅せ方”だったり、
はたまた、2年前に受けた研修で学んだ
”効果的なトーク”だったり、
半年前にやったプレゼンで刺さった
企画書の”焼き増し”だったり。

はたまた管理部門では、

・書類の処理の仕方
・整理の方法、
・その他オペレーション業務

などなど、

つい「前からこうやっていたから」ということで、
手だけカチャカチャやっていて、
実は頭はお休み状態で、新しい工夫などは久しくしていない、、、

こんなこと、
実は結構あるのではないでしょうか。


■しかし、文字にしてみると、

「この状態は結構マズいんじゃないか」

と思うわけです。

そして、昨日のアポイントの帰り、
マネージャーとの世間話で、彼はふとこんな話をしたのです。

「外資系の色んな会社で、色んな人を見てきた。

 共通して、言えるのが、
 『頭と手を使わなくなったら、ヤバい』
 ってことだよね。

 前職の企画書を、社名だけ変えてそのまま使う。
 アシスタントに丸投げする。
 自分で動かず、人にやらせる。

 まだまだ自分で工夫出来ることがあるのに、
 そこは疎かにして、さっさと家に帰って、
 ゆっくりしてしまう。

 こういう状態になると、ヤバいんだよ。

 遅かれ早かれ、成果が出なくなる。
 そして、いずれ必要とされなくなる。

 今まで働いた会社でも、一度そうなって、
 動く筋肉がなくなったヤツは、
 若くて優秀な人が来た瞬間、どこかへ消えていった。

 今も、どこで何しているかもわからない。

 だから、『頭と手を動かし続けること』が大事だよね」
と。


■これを聞いて「本当にそうだよな」
と思うと同時に、強い危機感を覚えました。

きっと自分への何かしらのメッセージだろう、、
とも思い、自分に問うてみたわけです。

「この一週間、本当にゼロから考えついた
 新しい仕事の仕方はどれどけあるか?」

「今日、どれだけのことを改善できたか?」

「昨日と同じスキルを使って、
 今日も同じように仕事をしてはいまいか?」

そう思った時、気づいたわけです。

『あれ、もしかして自分も結構、
 ”昨日までのスキルの喰い潰し”で仕事しているかも、、、』

ということに。

時代は進歩し続け、
意欲ある後進はどんどん成長してきます。

日本でも、
おそらく英語は当たり前の世界はすぐに来るし、
プログラミングも普通になってきています。

自分の仕事の仕組みを、
ちゃちゃっとシステム化できる人だって、
見渡すと増えている。

そんな中で、
「過去のスキル」に依存し、喰い潰していれば、
いずれ自らが時代の波に喰い潰され、
淘汰されていくのでしょう。


■先日あるビジネス雑誌で特集されていた、

『逃げ切れる世代』

という話がありました。

そこでは、
50代後半でももうヤバい、
これからは益々グローバルな競争に巻き込まれてゆく、

などと書かれていました。

ルールはある日、突然変わります。

その時に後悔しないために、
常に新しい改善、取り組みを、
小さいことでもよいから取り組み続ける工夫、
を習慣にしたいものです。

そう、

【過去のスキルを喰い潰し、いずれ自分が喰い潰される】

ことがないように。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も、皆様にとって素晴らしい1日になりますように。

【本日の名言】 貧者は昨日のために今日働き、
富者は明日のために今日働く。

二宮尊徳

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