「我慢筋」を鍛える
(今日のお話 2239文字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は三件のアポイント。
また営業研修「ヘルピング・クライアンツ・サクシード」の
公開コース1日目でした。
満席という手狭の状況の中ではありましたが、
「導入検討をしたい」という企業の担当者様、数名にお越しいただき、
「当たり前の”信頼を築く”ことこそが、
全ての営業が持つべきと改めて感じた」
「培ってきた営業のノウハウを整理する時間になった」
「感覚でやってきた行動が、理屈に落とし込める」
などのご意見をいただきました。
3年連続金賞をいただいている、
汎用的かつ、成功する営業の原則をまとめた研修です。
営業、エンジニア、コンサルタントなど、
”お客様に価値を提供する部門”の方が
より大きな成果を上げる上で、欠かせない考え方だと思いますので、
ご興味がある方は、説明がございますので、
ぜひお越しくださいませ。
さて、本日のお話です。
日々、皆様も感情が揺れ動く出来事に遭遇することがあると思います。
今日は、
「我慢すること」
をテーマに、
思ったことをご共有させていただきます。
それでは、どうぞ。
■我慢する。
この行為は、結構なパワーを必要としますよね。
甘いものが食べたい。
キツいからここらでやめたい
腹が立って怒鳴りたい。
そんな時は、グッとこらえよう、
そうは言うものの、
この衝動にも似た強烈な感情に抗うことは
なかなかに難しいもの。
■しかしながら、
最近思うのです。
我慢する力、すなわち、
【”我慢筋”は鍛えることができる】
のではないだろうか、と。
”我慢する力”とは
筋肉のようなものだと感じます。
普通の肉体の”筋肉”は、
・多大な負荷をかけ、限界領域を超えると、
筋繊維が壊れ、前よりも強くなる
という特徴を持ちます。
そして、「どこまで我慢できるか」という『我慢筋』も、
似たような性質を持つのではないか、と思うのです。
すなわち、
・多大な負荷をかけ、限界領域を超えるほど
筋繊維が壊れ、そして次には強くなる。
・同様に、”何かを限界まで我慢した経験”を持つと、
その強さ、柔軟性も次には伸長するのではないだろうか。
ということ。
(私の仮説です)
■こう思う所以について、
少し私の経験談をさせてください。
私には、
「人生で一番我慢した瞬間」、
と、今でも思う”数秒間”があります。
それは、大学時代ボクシング部に所属していた時の話。
試合前、サンドバッグを
3分×10ラウンド叩きつづける、
という練習があったのですが、
これがまた、本当にキツいのです。
ああ、もう手を抜こうかな、
ゆっくりやろうかな、
サンドバックを叩きながら、
そんな誘惑が1秒間に10回くらい頭をもたげます。
しかし、そんなときに同時に、
「逃げてはダメだ」という気持ちもあった。
それは、ボクシングを始めるきっかけになった、
バイト先でし、殴られ、アゴを割られたという、
苦く、痛ましい記憶が、
「絶対に逃げない。逃げてなるものか」
という意志を奮い立たせ、
結果、倒れる寸前まで我慢し、耐えた、
そんな記憶があります。
それはもう、
10年以上前の学生時代の話。
でも、理由はともあれ、
そのサンドバッグを最後の数秒間叩き続けた、
ものすごく長く感じた数秒間を、
『我慢しきって、乗り越えた』
という経験が、
今尚、胸に刻まれているのです。
だから、何かあった時、
「ああ、しんどいな」「ここらでやめたいな」
という思いが沸きあがったとき、
たとえば、
フルマラソンでキツい最後のスパートのときも、
仕事であきらめたくなったときも、
今でも
「あの数秒間を我慢したのだから」
という記憶を呼び起こすと、
むむむっと、私の『我慢筋』が唸り、
耐える力が呼び起こされる、
そんな感覚を持つのです。
■そして、おそらく誰しもが
大なり小なり、
「あの頃のキツい経験」
なるものをお持ちではないかと思います。
「あのときと比べれば、まだマシ」。
一見ネガティブなようですが、
こういった我慢筋形成の記憶は、
自分自身の耐える力を大きくし、
「もうちょっと、どこまでできるか」という自分の可能性を高めるのではないか、
そのように感じるのです。
そしてもし仮に、今後、
さらに激しい「耐える、我慢する出来事」を、
体験したとしたら。
今にもまして、
『我慢筋』はアップグレードされるのかもしれません。
そんなことを考え、紀藤も、
今年は5月に100キロウルトラマラソン、
9月にトライアスロン(236キロ)にチャレンジし、
より強い『我慢筋』を手に入れ、
自身の可能性を高めていきたい
とひそかに思っているのです。
■何かをチャレンジすること。
もう一歩、頑張ってみること。
あと10秒、耐えてみること。
その経験は今だけのものではない。
「乗り越えた経験」という、
”未来の自分の資産になる”
”これからの自分の自信になる”
と考えると、
チャレンジ、頑張りへの取り組み方も
変わってくるのではないだろうか、
そのように思った次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も、皆様にとって素晴らしい1日になりますように。