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757号 2016年3月11日

三段上の世界に飛び込む

(今日のお話 2558文字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。

昨日は3件のアポイント。

また夜は「7つの習慣ボードゲーム」を、
プライベート、仕事を含めた数名と体験会を実施。

大変、盛り上がりました。
(ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!)

さて、今週を振り返ってみると、
4月に実施をする新入社員研修の打ち合わせが
非常に多い一週間でした。

”新入社員に求めること”について、
人事ご担当者様に改めてヒアリングしていると、

実はそういったことこそ、
経験をつんだ中堅、ベテラン社員が、
意外とできていない、

という事実に、はたと気がつかされます。

特に思うのが、
「挑戦」ということについては、
自分の居場所が確立されればされるほど、
守りに入ってしまうのでしょう。

だからゆえ
今までの成功や環境を捨て、
新たな世界に飛び込むことに、
躊躇してしまうのかもしれないな、

そんなことを感じました。


というわけで、
そんな思いも受けて、本日は、

「自分を変える」

というテーマについて、
思うところをご共有させていただきたいと思います。

それでは、どうぞ。

■日本の知能と称される、
かの有名な経営コンサルタント、大前研一氏。

彼はこんな名言を残しています。

『人間が変わる方法は3つしかない。
 1つ目は時間配分を変えること。
 2つ目は住む場所を変えること。
 3つ目は付き合う人を変えること。
 どれかひとつだけ選ぶとしたら、時間配分を変えることが最も効果的。』

(by 大前研一)


すなわち、その言葉の通り、
大前研一氏からすると、

”「時間配分」が特に大事”

ということですね。

、、、しかしながら、私、思うのです。

この2つ目の、
「住む場所を変えること」すなわち

『環境を変えること』

も、「自分を変える」上で、
私たちが思う以上に、
非常に重要なことではないだろうか、

と。


■私たちは高みを目指そうとした場合、
常に「居心地のよい環境からの脱却」をしていくことで、
効果的に自分を成長させることができます。

今いる場所を変える続けることで、
視野が広がり、
また当たり前の基準も高まり、
自らを磨くことができます。

少し抽象的なので、
”マラソン”に例えて考えてみたいと思います。

以下、私の体験談より。

ランニングを始めた5年ほど前。

最初は5キロ走ることからスタートしました。
当時、友人に走っている人などいません。

だから「5キロ走った」とか言うと、それだけで
「すごいね!ワタシなんて5キロとか中学以来走ってない」
などとコメントが返ってきます。

つまり、周りには
”「5キロ」走ることがすごい”
という考えが普通なわけです。

しかし5キロが普通になってくると、
ハーフ(20キロ)を目指したくなります。

すると、5キロ一緒に走っていた仲間からは賞賛の声。
「へえ、ハーフマラソン出るんだ!
 自分、20キロとか、絶対無理。」

みたいな感じ。


しかし、走る仲間を変えて、
20キロを普通に走る人たちの”環境”に飛び込んでみる。

すると、考え方も変わってきます。

そもそもの視座が高い人が多くなりますし、
その中には、より上のステージの人も混ざってくる。
彼らは、はこういいます。

「ハーフもいいけど、42キロのほうがもっと達成感あるよ」


■そうして、20キロ、42キロが当たり前の環境に行くと、
また更に、上のステージがあることを知ります。

そこでは、フルマラソン(42キロ)を走るのは普通。
フルマラソンなんて、もう20回以上走っている。
もう、そんなの普通すぎる、退屈だ。

実は、そんな人がゴロゴロいることを知ります。

彼らはこう言います。

「いや、100キロの方が、見える世界も全然違うよ。
 今は、100キロでしょ」

そして100キロ走るのが当たり前の集団に行きます。
所属すると、更に上の世界があることが判明します。

彼は言います。

「いや、100キロの平地より、
 300キロのトレイルランニングでしょ。

 高低差1万メートルの峠を三つ超えて、
 テントと食料を背負いながら1日2時間睡眠で一週間駆け抜ける。

 最高にキツいけど、たまらないんだよ」

と。

視座が上がると、当たり前も、
考え方も変わってくる。

そして、上のレベルに上がるたびに、
当然ながら「走る力」の実力も、
全く変わってくるわけです。


■この話から、何がいいたいのか。

それは、

”これはマラソンだけでなく、
 他のあらゆることでも同じことがいえるのではないか”

ということなのです。

ビジネスでも、プライベートの趣味でも、
私たちが所属している環境は、
自分では気づかずとも、「レベル差」があります。

それは同じ”働く”ということでも、
新入社員と、中堅社員と、管理職、経営層、
それぞれが見えている世界が違うと同じように、
レベル差があるわけです。

そして、その”基準”は、
一段二段上までは見えても、
三段くらいになるとわからなくなってくる。

だから自分より全然基準の高い人、
自分より三段以上の人と一緒にいると、

「話についていけない」
「住む世界が違う」
「自分はバカと思われないだろうか」

などと感じ、居心地の悪さも感じます。

でも、その世界にいると、
成長のスピードが全く違ってくる。


■そして、思うのですが、

もし自分を加速度的に高めたいなら、
激しくスピード感を持って変えていきたい、と願うなら

【三段上の世界に飛び込むこと】

が、大変効果的なのではないか
と、強く感じるのです。

当たり前の基準も取り組み方も変わり、
成果も変わってくることは間違いありません。

もちろん、自分が
どこを目指すかによります。

でももし高みを目指すなら、
背伸びしてでも参加することで
見えることが圧倒的に変わってきます。

私ももっと成長したい、と思うが故に、

「ダイヤモンド経営塾」という、
経営者・経営幹部向け年間研修プログラムに、
(経営者でも、経営幹部でもないのに)
とりあえず飛び込んでみたり、

さして英語ができるわけではないのに、
海外でMBAを取った人の英語ディスカッションに参加してみたり、

テニスと超うまい人に
「一緒にやりましょう!」と、
揉まれてみたりしました。

まだ実力がついてきたとは
到底言えないにせよ、そのように、

【三段上の世界に飛び込むこと】

で成長率は圧倒的に変わってきている、

と感じます。


■自分を変えるには
「住む場所(所属する場所)を変えること。

より細かく言うのであれば、
しつこいようですが、

【三段上の世界に飛び込むこと】

が自分を高めるポイントである、

そのように感じた次第です。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も、皆様にとって素晴らしい1日になりますように。

【本日の名言】 賢者とテーブルに向かい合っての一対一の会話は、
十年間にわたる読書勉強に勝る。

ヘンリー・ワーズワース・ロングフェロー

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