「感情的な一手」で潮目が変わる
(今日のお話 1953文字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は2件のアポイント。
ならびに会社の新しいメンバーの歓迎会でした。
また昨日も4月の新人研修の打ち合わせなど。
改めて思いますが、
新入社員が会社に入って、
最初に出会った考え方というものは、
それこそ、ひな鳥が親鳥を始めてみて行動を決めるように、
これからの仕事のスタンスを決める、
大切なものになるのでしょう。
・自分で動くこと。
・責任感を持つこと。
・仕事の目的を考えること。
・柔軟な視点を持つこと。
当たり前かもしれませんが、
これからの数十年、自分で成長し続けるために、
絶対に必要な考え方。
も、まだ新入社員に、
「どんな考え方を身につけさせたらよいのか?」
を迷われている人事担当者様がいらっしゃったら、
ぜひ、こちらもご参考、ご検討くださいませ。
新入社員に必要な心構え・考え方がすべて詰まっている研修です。
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「組織人」としてのプロフェッショナルマインドを育む
新入社員研修『ディスカバリー』
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■さて、本日のお話です。
今日は、知る人ぞ知るニュースのお話。
囲碁の世界のお話から、
「結果を出し続けるマインド」
について面白いお話を聞きましたので、
皆様にご共有させていただきたいと思います。
■2016年2月10日、
Googleが作った最強の人工知能「AlphaGo」が
これまでの歴史で初めてプロの棋士に勝利した、
というニュースが流れました。
囲碁は、19×19の盤面に、
碁石を並べて、自分の陣地を取っていく「陣取りゲーム」。
競技人口の80%以上が60歳以上との事で、
あまり若い世代には知られていませんが、
その手の広さは、なんと、
10の360乗(!)にも上るそう。
が、ゆえに、
『コンピューターが唯一人間に勝てない競技』
とも言われていました。
しかし、それを先月、
コンピューターが初めて覆したわけです。
しかしながら、勝利した相手は、一プロ棋士。
人間界には、まだまだツワモノがいます。
■そして、先日の話。
囲碁界の王者として君臨する
囲碁界のトップ棋士・李世ドル九段と
(世界最強と称されているそう)
「AlphaGo」が初めて戦うことになりました。
そこで、知り合いの、
とある若手実力派プロ棋士が、
解説をしてくれたのですが、
彼曰く、基本的には
「李氏のほうが(AlphaGoより)強いと考えられる」と、
述べていました。
そしてその流れで、
「最強プロ棋士が、コンピューターに負けるときは、
どんな時なのか?」
という話をしてくれました。
(あくまでも一プロ棋士の見解です)
経験も、スキルもある。
実力としては上回っていると考えられる。
しかしながら、それでも負けるとき。
それは、
『感情的になって、無謀なことをしたとき』
である、と彼は言いました。
■強い人は、勝っても喜ばないし、
負けても悲しまない。
厳密に言うと、表に出さない。
それは、何かあるたびに、
一喜一憂していたら、その感情に支配され
最良の手が指せなくなってしまうから、だそう。
だから強い人には、
クールに見える人が多い。
でも、しかしながら人間です。
つい、
相手の手に対してカッとしてしまったり、
相手の挑発にのってムキになったりすることが、
ときにありうる。
そういうときに限って、
「ミス」をしてしまい、たったの一手で
潮目が変わるように総崩れし、
形勢逆転されてしまう、、、
そんなことがある、とのこと。
もし、そんなことが起こったとしたら、
最強棋士が負けることもあるのではないか、
そんな話をされていました。
■その話を聞いていて、
「これってあらゆることにいえるよな」と
思わず感じてしまいました。
仕事において、プライベートにおいて
例えば、
私の趣味のテニスの試合でもそうだし、
ミーティングで何かを決めるときもそうだし、
営業で交渉をしたりするときもそうですが、
「つい感情的になって」と言う理由で、
大きなミスをし続けたり、
失言をしてしまったり、
相手の立場に立てなくなったりして、
求める結果が得られなくなること、
しばしばあるように思うのです。
”感情的な一手”だけで
せっかく築き上げてきたものが崩れ去ってしまう。
■「7つの習慣」でも、
”第一の習慣 主体的である”において、
最良の結果を出すためには、
『刺激と反応の間にスペースをあけましょう』
(すなわち、「自分を律しましょう」ということ)
といっています。
「自律」して行動できるから、
どんなときでも”最良の行動”を選択できるようになるし、
だからゆえに”最良の結果”も出せるようになるのでしょう。
最強の囲碁棋士のように常にミスをしない、
を目指すのは難しいかもしれませんが、
その確率を上げるために、日々少しでも努力したい、
そのように感じた次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も、皆様にとって素晴らしい1日になりますように。