何かを得るためには、何かを手放すこと
(今日のお話 1565文字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は、新入社員研修「ディスカバリー」を
社内ファシリテーターで実施されている会社様へご訪問。
40名を超える新入社員の方に、
1年の締めくくりとして実施されておりましたが、
非常に盛り上がっておりました。
(S様、素晴らしいファシリテートでした!)
また、その後は2件のアポイント。
本日は、「生産性」についての研修を、
新規ご導入の企業様へ実施してまいります。
こちらも楽しみ。
■さて、本日のお話です。
先日から読んでいる
『リーダーシップの旅』(著:野田智義、金井壽宏)
に心が揺さぶられまくりです。
今日は、
「軸を持つ大切さ」
について、「リーダーシップの旅」
より気付かされたことを共有させて頂きたいと思います。
それでは、どうぞ。
■リーダーの条件。
それは「軸」を持つことである。
リーダーシップを専門とする経営学者である、
金井教授が言っていた言葉です。
ここでいう「リーダー」とは、
もちろん人の上に立つ、ということもそうですが、
”自らを導き、自ら充実した 主体的な人生を生きる”
という「セルフ・リーダーシップ」
という意味でもそう。
その中で、「軸」を持つための、
一つの考え方が
『トレードオフ』
という考え方であると、
著書で述べています。
さて、「トレードオフ」とは何でしょうか。
それは、
”一方を選んだら、もう一方を捨てなければならない”
というお話。
両立できるものもあります。
しかし、往々にして「決断」とは、
”どっちかをとると、どっちかがとれなくなる”
そんな板挟み状態で、もがきながら生まれるもの。
そんな中で、己の信念と覚悟の下、
不確かながらも決定していく、
そんなことが、何かを追記詰めていくと
おのずと求められてきます。
■そういうと、
何だか一部の経営者だけの話、
と思われるかもしれませんが、
そういうことではありません。
例えば、子供でも、
”サッカーをする or ゲームをする”
という決断(どちらかを捨てねばならない)
ことがあるでしょうし、
仕事でも、
”高単価中心の戦略をとるか or 薄利多売の戦略をとるか”
という決断(どちらかを捨てねばならない)
というのもそうでしょう。
私個人で言っても、
限られた時間の中で、
”テニスをするか or 本を読むか”
みたいに、どちらを選び、捨てるべきか、
という決断(というと大げさですが・・・)は
毎週のように悩まされます。
こういったことを
「トレードオフ」といいます。
そして、どうやら、
日本人はこういった
「何かを選んだら、何か捨てる」
という思考になれていない。
■ここで一つ言えること。
それは、
『限りある時間の中、
どちらも両立しようとすれば、中途半端になる』
ということ。
あれもこれも選ぼう、としては力が分散するだけ。
まるでボコボコがやたらいっぱいある、
緩やかな足つぼのマッサージ機のように、
心地よい痛み・効果はあるけれども、一か所にズドンとはこない。
ゴツイ整体師の方が、
研ぎ澄まされ、鍛えあがられた親指で
1点突破で、ポイントを貫いた方が何倍も効く、
そんなイメージ。
そして、もし私達が、自らの「軸」を作り、
真のリーダーシップを求めるのであれば
真に影響力のあることを成し遂げんとするならば、
【何かを獲得するために、何かを手放す】
という覚悟が必要なのでしょう。
あれも大事、これも大事、
そう思う気持ちは当然ありますが、
いざというとき、どちらかをとり、どちらを捨てるか。
自分はどうしたいのか、どうすべきなのか。
こういった葛藤は、
自らの道を追い求め、影響が大きくなればなるほど、
必ず起こりうると思います。
そんなときに、自らの価値観に向き合い、
二者択一の中で決断し、
捨てることができる強さ。
こんなことも、強く、自分の道を生きる上で、
大切なことなのではないか、
そのように感じた次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も、皆様にとって素晴らしい1日になりますように。