「内なる声」を、心の中心に置いておく
(今日のお話 1741文字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日はテニスの試合が
急遽中止になってしまったため、
カフェにて読書、そしてメルマガ交流会の企画など、
諸々やっておりました。
(ご参加頂ける皆様、ありがとうございます。
追って詳細をお送りいたしますので、今しばらくお待ちくださいませ)
さて、今日は6件アポイントがありますので、
濃厚な1日になりそうです。
週明けから飛ばしていきたいと思います。
■本日のお話。
先日、メルマガでご紹介した
『リーダーシップの旅』(著:野田智義、金井壽宏)を、
引き続き、読み進めております。
私の仕事も「リーダーシップ」がテーマ。
ですから、興味津々で
食い入るように読んでおります。
その中で、「そうだよなあ」と、
強く共感することがありましたので、
皆様にご共有したいと思います。
それでは、どうぞ。
■組織に入ると、
「夢」や「志」を忘れてしまう。
残念ながらこういうこと、結構あるようですね。
しかしながら、その危険性とメカニズムを、
先述の著者の野田氏はこのように表現します。
”どんな人でも組織にはいるまでは、
「あれをしたい」「これをしたい」という希望をもっている。
会社に入ったばかりの新人や若い社員たちは、多少なりとも
自らの「内なる声」に耳を傾け、この論理に従って生きようともがく。
しかし、組織の中で生きるうちに、
そのことを忘れ、与えられたポジションに収まって組織のために働くようになる。
そんな人たちが、皆さんの属する組織にはたくさんいるのではないだろうか。
人はいったん組織の論理に従って生きる術を身につけてしまうと、
いつの間にか慣行に従い、皆と同じものを見るような生き方に染まってしまう。
なおかつ組織は、個に同化を強烈に求めてくる。
職場では自由にポジションを選べないし、
人事異動にも簡単には逆らえない。
いっそ会社を辞めようかと悩んでも、失うものが大きすぎるからそれも怖い。
そうこうしているうちに、組織にとって正しいことが
自分にとっても正しいことと言い聞かせるようになり、いつの間にか、
組織の成功が自分の成功と無意識に思い始める。
そうした生き方、考え方を前提とした行動が、
組織の中で評価されてしまうと、ますます個と組織の同化が進み、
私たちの目には「見えないもの」(=夢・志)が見えなくなる。”
『リーダーシップの旅 見えないものを見る』より
■本当は誰もがどこかで、
「何かをしたい」という想いを、
少なからず持っていたはず。
しかし、私たちは「大人」だから、
他の人の状況や、組織の論理を考えて、
言うこと、言わないことを決めていく。
でも、それが当たり前になってくると、
自分が「そもそも何がしたかったのか」という、
『内なる声』
に蓋をしてしまい、
本来持っていた「夢」「志」を
見失ってしまうようになる。
そして「なんだか燃えきれない」という
鈍い痛みを抱えたまま、惰性に従って働いてしまう。
ともすると、組織内で
こんなことが起りうるのではないか、
という話でした。
■しかし、思うのです。
これが健全な状態なのだろうか。
こういった状態で、社会が前へと進んでいくのか。
そう、考えてみると、
疑問を感じざるを得ません。
これは私の考えかもしれません。
でも、理想とする状態とは
私達一人一人が意義を感じ、
「これがしたい」「あれがしたい」
という想いとアイデアに溢れ、
それが現行のやり方と違っていても、
より前へ進めるために、
信じるものを形にするために、
ルールと戦ったり、時に変えたりしながら、
時に痣だらけになりながらも、
形を変え進んでいくことではないか、
そう思ってやみません。
■そのためにも、
自分の『内なる声』、すなわち
「何がしたいのか?」
「何をしているときに幸せと思うか?」
「今までで感動したことは?」
「ワクワクした経験はどんなときか?」
「この場を去るとき、周りから何と言われたいか?」
こういった、自分の価値観の源を探し、
見失わないように、
心の中心にしっかりと持っておく必要がある、
そのように感じます。
組織の論理も大事。
でもそれ以上に大切なことは、自分の想い。
「7つの習慣」でも、一番大切な習慣は、
コヴィー博士曰く"