目標は伝染する
■おはようございます。紀藤です。
昨日、以前からお世話になっている
外資系メーカーの人事の方とランチをしたのですが、
私の地元、愛知県岡崎市出身で、
しかも同じ高校卒業であるという事が判明。
本当に世間は狭いものだなあ、
としみじみ浸ってしまいました。
Mさん、ご自身のキャリアのためにも
”「7つの習慣」社内ファシリテーターになりたい”
とおっしゃって頂きましたが、
その時を、首を長くしてお待ちしております!
(そしてその暁には、また同郷話をいたしましょう笑)
今日は3件のアポイント。
楽しく行きたいと思います!
■しばしば、
「目標は掲げたものの、なかなか達成できない」
という話を聞きます。
「7つの習慣」でも、
”第二の習慣 終わりを思い描くことから始める”
において、自らの人生のゴールを考える重要さを伝えているように、
<目標を掲げること>
の重要さについて、声を大にして否定する人は、
あまりいないのではないでしょうか。
ですが、
「目標を実行する」「目標を叶える」
となると、途端にハードルが高くになり、
何だか難しく感じてしまう…
これは多くの方に、
当てはまることなのではないでしょうか。
■そして、「そうそう!」、
と同意されたあなたに朗報です。
『やってのける』という書籍において、
”「目標達成」のための強力な武器”、
について、著者のハイディ氏(コロンビア大学心理学博士)
が言及をしておりました。
目標達成のための武器とは何か?
色々あるのですが、
その中の強力なものの一つに、
【目標伝染】
という作用がある、
と言うのです。
【目標伝染】とは、読んで字のごとく、
”「目標」が「伝染」する、ということ”、ですね。
(そのまますぎでスミマセン汗)
■人は社会的な生き物です。
ですから、
目標に向けて邁進している他者の姿を見ると、
同じ目標に向かおう、とする心理的な作用が働きます。
そしてこれは、
無意識的な目標追求の引き金の中でも
極めて強力なものである、
と言われているそうです。
実際に、”目標伝染のテクニック”を、
ハイディ博士は大学生に実施したそうです。
具体的にどうするか、と言えば、
非常にシンプルで、
「努力によって成長した人物」の模範的な例、
いわゆる”伝記”を読ませたそうです。
例えば、大学生のとある生徒群30人に、
有名な心理学者アドラーの話を読ませたそうです。
それはこんな話。
『アルフレッド・アドラーは1870年2月7日、
オーストラリアのウィーンで生まれた。
アドラーは、現代思想に心理療法や精神障害を伝えた功績などで、
高く評価される心理学者である。
意外にも、アドラーの研究者としての道のりは、
順風満帆なものではなかった。
アドラーが、勉強が苦手な子供たちに語っていた、
自らの幼少期に、こうした体験をしたことがある。
教師が、アドラーの父にこういったことがあると言うのだ。
「この子は卒業するのは難しそうだから、
中退させて靴屋に弟子入りさせてはどうでしょう。」
当時、アドラーは学業への興味を失い、数学で落ちこぼれていた。
しかしアドラーは、教師のこの言葉を聞いて発奮した。
自らの能力を証明すると心に決め、猛勉強を重ねて、数学で優れた成績を収めた。
それ以降、学業への迷いはなくなった』
■さて、これを読んだ
生徒30人にどんな変化が起こったのでしょうか。
伝記を読ませなかった30人と比較して、
アンケートを取ってみると、
非常に面白いことがわかりました。
それは、伝記を読み、その影響を受けた生徒たちは、
”心理学の講義に対して、努力目標を多く設定し、
そしてよい成績を収める”
という傾向があることがわかったそうです。
つまり、
努力をして名をはせた、
心理学の大家アドラーのエピソードに影響を受け、
無意識的に心理学講義における”目標追求”への力が働いた、
ということになります。
■冒頭の話に戻しますと、
「目標を掲げても、達成・実現こそが難しい」
という現実があります。
目標を形にするのであれば、
ぜひ何かしらの仕組みなり、武器なりがほしいもの。
その中の一つとして、
この「目標伝染」というキーワードは
非常に有効なのではないでしょうか。
例えば、やる気がなくなりそうになったとき、
・モデルとなる人物などの、
刺激をもらえそうなエピソード(伝記・逸話)を常に手元に置いておく
などでもよいでしょうし、
周りを巻き込んで、
・近い目標を持つ仲間でグループ作り、共に目標達成を目指す
(= 「目標伝染」を仕組化する)
などできれば、物凄く効果的でしょう。
伝染力がバリバリと強まり、
目標達成へのエネルギーも、一人でやるときの
何倍、何十倍も充電され、達成の可能性も著しく上がる、
そんな効果が見込めるかもしれません。
「伝染力」、上手く活用したいものですね。
最後までお読み頂き、誠にありがとうございます。
今日が皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。