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518号 2015年4月17日

余白にも、メッセージがある

■おはようございます。紀藤です。

昨日は3件のご商談。

ご来社頂きましたOさん、Kさん、
誠にありがとうございました!

本日のお話が参考になったのであれば、
何よりでございます。
今後ともよろしくお願いいたします!

さて、先日「7つの習慣」公開コースにご参加頂いた、
ある外資系メーカーの人事マネージャーの方より、
長文のご感想を頂きました。



昨日、人事マネージャーとして、ある上司(男性)と部下(女性)の
業務進捗ミーティングのオブザーバーとして出席を求められました。

そのミーティングに参加しながら、
これは信頼関係のない二人が、Win-Lose の戦いを繰り広げているのだと実感しました。

一昨日に学んだおかげで、私の中では、
この不毛な戦いは何も好転的な結果をもたらさないことが一瞬にして見えたのですが、
やっている二人は、自分の主張を繰り広げることに全精力を傾けていました。

客観的に、この二人が何をやっているのかを
俯瞰して見ることができたのは、
7つの習慣の学びの成果だと思いました。

これをwin-win の関係に変える方法をいろいろ考え、
多少実践してみましたが、関係性を変えるまでには至りませんでした。

引き続きあきらめずにやってみます。

その後、その女性と廊下ですれ違った時に声をかけられ、
彼女は話しながら泣き始めたので、
共感による傾聴を思い出して、反復してみました。

ワークショップで練習しておいたおかげで、
スムーズに反復することができたので、
ワークショップが有効であったことを実感しました。

共感はしてあげることができたと思うのですが、
そこから先どのように改善していくか、
まだまだ難関が待ち受けていますが、
7つの習慣の学びを繰り返し反復して影響の輪を広げていきたいと思います。

ありがとうございました。

Y.M様(外資系メーカー勤務)




■M様、長文かつ、ご丁寧な感想、
誠にありがとうございました!

社員同士のバトル、そして
女性社員の方が泣いているご様子、
目に浮かびます。

しかしながら、そんな状況の中、
学ばれた”思考フレーム”を早速ご活用されたとのこと、
素晴らしいですね。

仰る通り、完璧に使いこなすためには「練習」が必要になります。

しかし、学んだことをすぐに実践に移されるM様であれば、
間違いなく「7つの習慣」をご自身の血肉にすることが出来ると
確信しております。

ぜひことあるごとに、
思い出し続けてみて下さいね。



さて、M様より「コミュニケーション」に
関わるご感想を頂いたので、
今日はそのテーマでお話をしたいと思います。

■私は、以前、広告代理店で
営業として働いていたことがあります。

当時、とある超優秀なコピーライターの先輩に言われた言葉が、
今でも忘れられません。

それは、
【余白にも、メッセージがあるんだよ】
という言葉でした。


■広告を掲載するにあたって、
営業はお客様と、与えられた15センチ×7センチ程の広告枠に、
何を入れようか頭を悩ませます。


そして、しばしばあるケースが、

「言いたいことをびっしり書きまくる」

というパターン。

私が作成をしていたのは、
求人広告だったのですが、
イメージとしてはこんな感じ。

当社は…

・社風がよい
・アットホームな環境だ
・ノー残業デーがある
・インセンティブ制度あり
・たまに社員旅行もある
・若い社員が多く元気
・勉強できる職場
・成長意欲が高い人もたくさん
・ありがとうと言われる仕事
・社内勉強会もある
・社長との距離が近い
・頑張れば頑張った分だけ稼げる

んですよ!

と。

狭いスペースに、

「これでもか!これでもか!」

というくらいに書きまくるわけです。


■「メリットといえばメリット。
だから、書いておこう!
何も入れないと、広告枠もったいないし」

もしかすると、
お客様はそう思ったのかもしれません。

しかしながら、その要望に従うと、
やたらビッシリ原稿を埋め尽くす、
うるさい原稿になってしまいます。

しかし、そんな”ビッシリ原稿”について、
その優秀なコピーライター先輩は言います。

「こんないっぱい書いたって、(心に)全然刺さんない。」

その時に先輩が言っていた言葉が、

【余白にも、メッセージがある】

というものでした。

彼は続けます。

「余白が全くなく、
べらべらとしゃべり倒すおしゃべりな原稿より、
余白がたくさんあるがゆえに、
一言、的を射たことを言える静かな原稿の方が、
より読者の心をつかむものだよ」

真っ白な広告の真ん中に、
ポツンと一言、一番伝えたい言葉がある。
(余白+的を射たことを一言)

これはあくまでも私の経験則ですが、
そちらのほうが広告としての反響もあったのです。


■・・・と、だいぶ話が
マニアックな方向にいってしまいましたが、
もしかすると、
私たちの日常のコミュニケーションでも、
同じことが言えるのかもしれません。

例えば、
上司が部下に色々「伝えたい!」と思うがゆえに、

「お前はここがよくない」
「そういえば、こんなところも直した方が良い」
「もうちょっとだけ謙虚だったらもっといい」
「とはいえ主体性も持ったほうがいいよね」

と、伝えまくってしまう。
(コミュニケーションに余白がない、”ビッシリ原稿”状態)

・・・しかしながら
ビッシリで的を絞っていないがゆえに、
相手には何も伝わらず、ひいては、

「いつもの○〇さんの小言」

として片づけられてしまう。

もちろんこの話は、
上司&部下、だけでなく
妻&夫、子供&親、などなど、
どんな関係でも同じように言えるものだと思います。


■「7つの習慣」では、

”第五の習慣 まず理解に徹し、そして理解される”

という習慣があります。

これは良好な人間関係を作るための、習慣で、
ある意味コミュニケーションのスキルについて伝えています。

人と対峙するときは、
まずは、余白を作り(=しゃべりすぎない)
相手の話を聞き続ける。

そして、伝えることは、
相手の話を十分にキャッチしたうえで、
最高に大事なことを一つ伝えてあげる。(=余白の中の、言葉一つ)

人はツラツラと何かを言われるよりも、
話を聞いてくれるほうが嬉しいもの。

そして、真剣に話を聞いてくれた人のいう事だからこそ、
「聞いてみようかな」と思えるものです。

もしかしたら、

「相手を理解し、心を動かす」

ためには、伝えることよりも、
聞くことを大事にできていること、
言い換えるならば、コミュニケーションの中で、

【余白を大事にしているのか】

を意識すると効果的なのかもしれませんね。

ご参考になればと思います。


最後までお読み頂き、誠にありがとうございます。
今日が皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。

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西洋のことわざ

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