「もうちょっと」「もうちょっと」やってみる価値
■おはようございます。紀藤です。
ある方がお話をしていた、
漫談で有名な“綾小路きみまろ”さんについて、
心に残るお話がありましたので、
本日はそちらをご紹介いたします。
綾小路きみまろさんは、
長い間キャバレーでの司会者や漫談をしていました。
そして、苦節30年、
ようやく世にでました。
そんな彼がその仕事観について
語った言葉があります。
「・・・私はとにかく漫談が好きだった。
漫談をやりたかった。
その思いが、私をずっと支えてきました。
自分の話で人が笑うのは、私にとって何にも換えがたい喜びなんです。
司会者時代も、私はいつも
『どうしたらこのお客様は笑うか』ということばかり考えて、勉強していました。
今は逆に、勉強する時期がありません。
芸人はこうやって駄目になっていくんです。
飽きられて、2年後には[あの人は今]に出ちゃうとか。
咲いた花は散るんです。
でも、私は売れたとき、すでに50歳。
もし30代で売れていたら、『何とか残ろう』としがみついたでしょうが、
今、花が咲いて枯れるように、
自然体でいいと思っています。
声がかからなくなっても、売れなかった昔に戻るだけ。
どこか引いたような枯れた芸を60代以降にできれば・・というのが今の目標です。
[継続は力なり]ということを、私は身をもって体験しました。
30年間『もうちょっと頑張ってみよう』
『もうちょっと』『もうちょっと』とやって来て、
ようやくひと花咲かせることができました。
信念がある人は長い目で自分を育てていけばいいんじゃないでしょうか。
人間は自分を育てていくことが人生です。
あきらめないで、信念を持ってやってほしいと思います。
どんな仕事にも共通することですが、
今いるところで一所懸命働いて、
駄目な者は、よそへ行っても、だいたい駄目です。
人は歳とともに体力がなくなってきますから、
早く自分が続けられることを見つけて、一筋に頑張って欲しいですね」
■いかがでしたでしょうか。
私は結構たくさん、印象に残る言葉がありました。
特に「継続は力なり」という言葉については、
非常に感銘を受けました。
先が見えない中でも、30年間も
「もうちょっと」「もうちょっと」とやり続けること。
言うは易し行うは難しで、
それがどれだけ困難なことかは想像に難くありません。
しかし、きみまろさんは
信念を持ち、愚直に取り組み続けた。
そして、その結果、
ひと花咲かせることがきました。
■「7つの習慣」では、
効果的な人生を自ら創り上げるために大切な最初の一歩を
「第一の習慣 主体的である」としています。
そして、「主体的である」人の特徴として
【影響の輪に集中する】
ことだとお伝えしています。
これは平たく言えば、
「今自分が出来ること(影響を与えられること)に集中する」
ということです。
■環境のせいにしたり、
人との縁のせいにしたり、
自分の不運のせいにしたり、
周りのせいにすることは簡単だし、
ついそうしたくなるものかもしれません。
しかし、そこからは何も生まれない。
あくまでも出来ることに集中し、
ただただひたすらに愚直にやり続ける。
こんな姿勢を”綾小路きみまろ”さんから
図らずも、学ばせて頂きました。
このメルマガも(まだ)374号で、
花が咲くのか、それとも特に何もないのかわかりませんが、
きみまろさんに習い、これからも愚直に続けていきたいと思います。
皆さま、よろしくお願いいたします。
今日も最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今日が皆様にとって、素晴らしい一日になりますように。