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1479号 2018年3月3日

「あの人が7つの習慣を学べばいいのに」
と思った瞬間、「7つの習慣」は成立しなくなる

(本日のお話 1643文字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。

昨日金曜日は、2件のアポイント。

並びの夜は、プライベートで参加をしている
私塾の集まりでした。

その後はそのまま懇親会。
久しぶりに「華金」っぽい飲み会の夜でした。

二日酔いです。



さて、本日のお話です。

私(紀藤)は、今の仕事柄、
『7つの習慣』を企業研修としてご提案しています。

しかし、ご提案するたび、
そして導入いただく度に思うこと。

それは、

「まだまだ、自分で出来てないよなあ」

という、反省にも似た、
自戒の念です。

今日はそのことについて感じたこと
そして”「7つの習慣」を学んだ人が陥りがちな罠”について
皆様にご共有させていただきたいと思います。

タイトルは、


【「あの人が7つの習慣を学べばいいのに」
  と思った瞬間「7つの習慣」は成立しなくなる】


それでは、どうぞ。

■世界3000万部。日本では220万部。

ビジネス雑誌の特集で

「絶対読むべきビジネスの名著」

みたいなものがあると、
ほぼ必ずと言うほど上位に食い込むのが、

『完訳  7つの習慣  ~人格主義の回復~』
 スティーブン・R・コヴィー


という本です。



10万部売れればベストセラーと言われる
ビジネス書業界において、なんだかんだで
これほどの販売数を記録し、今なお売れ続けているということは、
『7つの習慣』は、やっぱり「名著」なのでしょう。

(ちょっとした身内びいきがあるかもしれませんが)


■ご存知の方にとっては、
今更になってしまいますが、

この『7つの習慣』、
本当に真っ当なことが書いてあるのです。

例えば、


『第1の習慣 主体的である』では、

”「自律」して、「自分で行動を選択」して、
「自分ができる事にフォーカス」しよう”

と言いますし、


『第3の習慣 最優先事項を優先する』では、

”「緊急でなく、重要なことに時間を使おう」”

と言いますし、


『第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される』では、

”「まず相手の話を聞くことに徹しよう。傾聴しよう」”

と言います。



言っているすべてが、
誰もがわかる、子供でも分かる、

”ものすごく当たり前のこと”
”ものすごくいいこと”

なのです。

それができれば、
きっといい結果がでるだろうな、
と思えることです。



ですから、誰かから、

「”まず理解に徹する”、ですよね!(第5の習慣より)」

と言われたら、当然、
「そりゃそうだ」と認めざるを得なくなる。

そんな強い力を持っているようにも思えるのです。


■しかしながら、

”知れば知るほど、学べば学ぶほど、陥りがちな罠がある”、

とも、思うのです。


それは、どういう罠かというと、
「7つの習慣」を学んだ人が、
”誰か”をイメージして、


「うちの部下は、全然”主体的”じゃないんですよ。」
「うちの上司、全く”傾聴”がわかっていないんですよ。」
「会社がそもそも”重要なこと”にフォーカスしてないんですよ。」


と、”誰か”のことを、嘆くケース。


いやいや、そんな、と思いながら、
この現象本人は気づかずやっているパターン、
実は物凄く多いのです。


■しかしながら、
『7つの習慣』の著書のコヴィー博士は、
こんな名言を残しています。


=====================
問題が自分の外にあると考えるならば、
その考えこそが問題である。

スティーブン・R・コヴィー
=====================

と。


誰かが、”こう言った”から。

あの人が”あんな態度”だから。

彼の性格が”あんな風”だから。


そう思って、結果として、

【あの人が「7つの習慣」を学べばいいのに】、

そう言い放った瞬間に、
もう本質的に「7つの習慣」ではない。


変わるのは”誰かである”、
と主語を向けた瞬間、成立しなくなるのが
「7つの習慣」である

【本日の名言】


このことを、重々理解することが必要なのだろう、
と思うのです。


■それは、本当に勇気がいるし、
辛いし、覚悟がいること。

言うは易し行うは難し。


こう言っている私(紀藤)も、
自分の言葉を自分にそのままぶつけるべき、
と思うほど、言いながら胸が痛いです。


でも、

「あの人が◯◯すべき」
「あの人が変わればいい」

と期待しても、何も始まらない。

これはあらゆる人に言えることだし、
いつの時代も、どんな時も、
何がどうなろうと、変わるのは自分、

そう思っていないと、
自分は永遠に「犠牲者」になってしまい、
変えられるものも、変えられなくなってしまう。


だからこそ、365日、24時間


【インサイド・アウト】(=自分がまず変わること)


という言葉を忘れず、戒めること。


難しい旅路だとしても、
表面的でなく、勇気を持って、
そう言い聞かせて、自らを躾けていきたい、

そのように思うのです。

弱い自分と、戦っていきたいものです。


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<今日の未来習慣>

「変わるのは誰かである」と思ったことがないか、
思ってはいないか、胸に手を当てて、考えてみる。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。""

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