「高い峠」を見て、二人の商人は思った。
■おはようございます。紀藤です。
先日お休みをいただき、
奥多摩にマス釣りに行ってきました。
魚はいるはずなのですが、
私と友人は全く釣れず、
自然の偉大さを思い知らされました(汗)
いつかリベンジしようと思います。
■さて、本日のお話ですが、
「商売繁盛のコツ」ということで、
面白いお話を見つけましたので、ご紹介いたします。
昔、呉服物を担って、
いつも碓氷峠を越えていた二人の商人がいた。
一人があるとき、
さぞ疲れたように、路傍の石に腰をおろす。
「疲れたではないか、ひと休みしよう。
この峠が、もう少し低かったら楽に越されて、
うんともうけられるのになァ。おまえ、そうは思わんか」
うらめしそうに、高い峠を見上げた。
「オレはそうは思わない。
それどころか、この峠が、もっともっと高くて、険しかったらいいと思っている」
そう答えたのは、連れの江州商人である。
先の商人はいぶかって、
「どうしてだ。おまえは苦労がしたいのか。
おかしなやつだ」
とニガ笑いした。
「そうじゃないか。この峠が楽に越されたら、
だれでも越して商売するから、あまりもうからないのだ。
この峠が、もっと高くて険しければ、
だれも、この峠を越えて商いをする者がいなくなる。
それを越していけば、商売は大繁盛するのだ」
「光に向かって100の花束」より
■目の前の山が高く険しいと、
「しんどいなあ」
となるのが一般的かもしれません。
正直、「しんどい」「ツライ」のは、
基本的に好きではないのが人というものではないでしょうか。
私も、できるならば苦労はせずにいきたい、
と正直思ってしまいます。
でも、この商人の話のように、
もし目の前に高く険しい峠のような障害が現れたとき、
「しんどいなあ」
と思い、億劫な気持ちになるよりも、
「高く険しいからこそ、登ったら頭一つ抜きんでられる」
「高く険しいからこそ、この経験が糧になる」
「高く険しいからこそ、達成したとき充実できる」
と思いこめた方が、
どうせ登るのであれば、
前向きに登れるようになるのではないか、
とも思います。
■このように”ものの見方”を変えることを
「7つの習慣」では【パラダイム転換】と呼びますが、
このような”ものの見方”というものは、
意識をして訓練をすることで、
自ら変えることができるようになる、と言われます。
日々、人生を生きていると、
時に「高い峠」のごとき出来事が起こることもあるかと思いますが、
そんな時は、もう一人の商人のように、
「”高い峠のごとき出来事”を、を前向きに捉えてみよう」
と意識することだけでも、
気持ちに若干の変化を起こすことができるのかもしれません。
”物の見方”を変えること。
当たり前のことですが、大切なことではないでしょうか。
今日も最後までお読みいただきありがとうございます。
皆さまにとって、今日も素晴らしい1日になりますように。