自信過剰の罠 ~”気づかぬ自信過剰”は、「タスクパンク現象」へと繋がる~
(本日のお話 1654文字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は2件のアポイント。
ならびに夜は、元々人事で、
お客様であったIさんとお食事。
(Iさん、新たなチャレンジ、心より応援しております!)
*
さて、早速ですが本日のお話です。
今日は、時間管理、生産性というテーマで、
お話をしたいと思います。
何かの本で(思い出せないのが残念なのですが)
”人は自信過剰であり、自分の能力を高く評価しがちである”
という心理的な傾向について書かれていました。
そして、その話に関連して、
私(紀藤)自身、ものすごく心当たりがある、
とある話を聞き、思うところがありました。
本日はその話について、皆様にご共有させて頂きたいと思います。
タイトルは、
【自信過剰の罠】 ~”気づかぬ自信過剰”は、「タスクパンク現象」へと繋がる~。
それでは、どうぞ。
■最近言われて、
「なるほど、そうだよな」
と思った話。
ちょうど、年が明けると、
「手帳」「時間管理」系の話が、
雑誌やらなにやらで、取り上げられる機会が増えています。
そんな時、よく記事に寄せられる”悩み”として、
”「手帳」に、あれやこれやとタスクを書くけど、
1日終わってみると、結局、全部できずに、
どんどんタスクが溜まっていく”
という現象に悩まされる人が、結構多いようです。
■そして、なぜ、この
「タスクがどんどん溜まっていく現象」
が多くの人に起こるかというと、
人は、
『自分の能力を、多く見積もりがちである』
という傾向があるからだそうです。
つまり、人は
・自分の能力に対しては甘く、
・自分の能力に対して「自信過剰になりがち」
ということ。
*
私も以前読んだ本の中で、
米国の実験において
「(学力において)自分が”平均より上”と思うか?」
という、自己認識に対する質問を、
大学生(男性)を対象にして行った、
というものがありました。
そしてその結果を見ると、なんと、
”80%以上の人が、
「自分は平均より(能力が)上である」と答えた”、
みたいな実験がありました。
(細かいところは、うろ覚えですが)
つまり、言えることは、
平均以上が80%もいるはずがないので、
「人は自分の能力を高く見積もりがち」
の傾向が証明された、ということなのでしょう。
(特に男性のその傾向は強いそうです)
■そして、この
「気づかぬ自信過剰」の傾向を、
誰もが内に抱えているがゆえに、
あたかも、慢性的な、
【タスクパンク状態】
に、多くの現代人、ビジネスパーソンが
巻き込まれがちなのではなかろうか、
そのように思ったのです。
■例えば、朝、手帳を開いて、計画をします。
「今日は、ちょっと時間がありそうだ。
よし、これとこれとこれとこれをやろう」
密かにそう思い、リストを作るのです。
あれもやったほうがいい、うん、いける。
これは30分くらいで終わるな、いける。
他にも、ここもサラっと終わらせられるかな。
そうやってタスクリストが、ズラッと並ぶ。
・見積もりを作成する
・企画書を作成する
・読書をする
・打ち合わせでプロジェクトを進める
・ブログを書き進める
・部屋の片付けをする
・Aさんと今後の相談をする
・デスクトップの整理をする
しかし、いざやってみると、なかなか終わらない。
30分でやろうと思っていたことは45分かかり、
途中で声をかけられたり、電話がかかってきたり、中断したりする。
1日が終わる頃、書き出したタスクが消えていないことに気付き、
漫然とした”無力感”を感じる。
こんなことが、結構起っているようです。
(皆様は、そんなことはないかもしれませんが)
■人は、
「自分の能力を高く見積もりがち」
「自分の能力に対して自信過剰になりがち」
それゆえ、
特に調子がいい時、元気なときほど、
”『自信過剰の罠』によって、
あれもこれも詰め込みすぎてしまう”
というのは、誰もに訪れうることのようです。
そして、今の世の中、
どんどん便利になっているがゆえに、
「これくらいだったら、自分で出来るか」
と思えることも増えています。
だからこそ、気を引き締めて、
『”何をやって何をやらないのか”という選択』
を、常に行わなければ、それこそ
【タスクパンク状態】
に常に終われ、心健やかな時間も、
過ごしづらくなるのかもしれません。
そうしないためにも、
また、バタバタと動くけれども、
一向に成果が上がらない、ということにならないためにも、
『10でなく、5,6くらいにタスクは絞る』
ことを、心がけていきたいものです。
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<今日の未来習慣>
タスクは、10でなく、5,6くらいに絞る
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。