2018年、新たな自分に生まれ変わるためのキーワード
(本日のお話 1630文字/読了時間2分)
■新年明けましておめでとうございます。紀藤です。
皆様、旧年は大変お世話になりました。
本年も、よろしくお願いいたします。
私は妻の実家、茨城のひたちなかにて、
お正月を過ごしております。
ちなみに、
<現在の走行距離 82キロ(あと168キロ)※1月20日まで>
大晦日は、休息期間のため、ランニングは0キロ。
今日はこれから走ります。
*
さて、本日のお話です。
本日は新年のスタートにちなんで、
「生まれ変わり」をテーマに、
”禅の話”から皆様にお話をお伝えさせて頂きたいと思います。
タイトルは、
【2018年、新たな自分に生まれ変わるためのキーワード】。
それでは、どうぞ。
■新年とは、不思議なものです。
「昨日までの自分は捨てて、新たなことをしよう!」
「今年こそはチャレンジするぞ!」
と、よくよく考えれば
”たった1日、日付が変わっただけ”で、
なんだか新しく生まれ変わった気がする、
そんな不思議な力を持つのが「新年」です。
■昨年、”禅”について学んだのですが、
こんな言葉をしきりに言われたのでした。
それは、
『死に切れ』
という、禅の言葉。
生まれ変わるための「キーワード」です。
(冒頭から答えを言ってしまいました)
*
「死に切れ」というと、
何だか物騒に聞こえるかもしれません。
しかし、実際に命を絶て、という話ではなく、
自分が大切にしてきたプライド、経験、自信、
そういった、
【昨日までの自分を、捨て去る】
ことである、と私は理解しています。
■ある本にて、この言葉について
このように伝えられていました。
(『なぜジョブスは禅の生き方を選んだのか?』より、引用)
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人間は長く生きると、それなりの業績や自負ができる。
「自分は特別なんだ」と思うようにもなる。
それが振る舞いや顔に出ると、
鼻持ちならない人になってしまう。
この支店長も、どこまでも名刺を捨てきれなかった。
退職後も肩書に恋々とし、過去の自負を抱いたままだったのだ。
江戸の初期の禅僧・至道無難(しどうむなん)は、こう言っている。
「生きながら死人となりてなりはてて、
おもいのままにするわざぞよき」(『即心記』)
人は死ねば何もなくなる。
あの世とやらに何も持っていけない。
だから、生きている時に一度、
自分のこれまでをすべて捨ててしまわないか。
死に切ってみる。
過去にとらわれず、生まれ変わった
「新しい自分」を生きる。
生きて死ぬ覚悟と勇気が必要だ。
引用:『なぜジョブスは禅の生き方を選んだのか?』桑原 晃弥 (著)
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■人は、「恐れ」があります。
・自分は、こういう性格だからできない
・こんな風に見られたら恥ずかしい
・もし今のこの状況を失ったらイヤだ
・今までの自分の経験だったら出来るはずがない
・失敗はしたくない
確かに、よく、わかります。
しかし、よくよく突き詰めてみると
そういった躊躇や抵抗、恐れは多くの場合、
『過去の自分に対するに執着』
である、と思うのです。
そして、過去の自分の延長線上で考え、
自分の中にある何かを守ろうとしたとき、
「それは無理」
「出来るはずがない」
と言葉が口をつき、
結果、己の可能性に蓋をしてしまう。
大したことがないこだわりに縛られ、身動きがとれなくなる、
そのような結果になると感じるのです。
■2018年、新年です。
先の話でもあったように、
『過去にとらわれず、生まれ変わった「新しい自分」を生きる』
ために、新年こそ、そのチャンス。
そして、そのためのキーワードは、
『死に切る』
ことです。
そうした覚悟で、2018年、
日々生ききり、”死に切る”ことで
”新年、新しい自分に生まれ変わったと言える結果”
が出るのだろうし、
また364日後の今年の大晦日、
そう心から言うことができるのではなかろうか、
そう思う次第です。
最後に、先述の禅僧・至道無難の言葉を、
新年の挨拶に変えて、お伝えいたします。
『ころせころせ わが身をころしはて なにもなきとき 人の師となれ』(『即心記』)
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
皆様にとって素晴らしい元旦となりますように!