人は弱い生き物。「意志」に頼らず「仕組み」に頼れ
(本日のお話 1800文字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は2件のアポイント。
ならびに、夜は以前行っていた、
「ダイヤモンド経営塾」の仲間である、
上場企業社長、
地域密着65年の社長
同い年の優秀な弁護士、
外資系生保業界のトップセールス、
経営コンサルタントの方、
という人格的にも能力的にも、
素晴らしき方々と共に、
”トラットリア ピエモンテ 荻窪南口店”
へ。
このイタリアン、かの三島由紀夫氏が、
愛して止まないお店だったそうで、
お店には氏によって書かれた
「無心」と書かれた色紙が飾ってありました。
非常に美味しいお店なのですが、
今週をもって閉店されてしまうとのこと。
残念 (涙)
*
また、ここ数日ランニングが出来ていなかったため、
先ほど(朝6:00より)、10キロ、近所を走ってまいりました。
<現在の走行距離 51キロ(あと199キロ)※1月20日まで>
ちょっと減りました。
*
さて、本日のお話です。
先日のアポイントでの話。
ある大手企業の人事の方と、
お話をさせていただいたのですが、
その際、
「”働き方”(=残業問題)が、
この1年間で、劇的に変わった」
という話を聞きました。
そして、その理由を聞き、
なるほどな、と至極納得したのでした。
本日は、そのことから思ったことを、
皆様にご共有させて頂きたいと思います。
テーマは、
【人は弱い生き物。「意志」に頼らず「仕組み」に頼れ】。
それでは、どうぞ。
■色々な会社を回っていて思うこと。
それは、特に「残業問題」の厳しさです。
特に大手企業は、いわゆる
”国からの外圧”
なるもので、
かなり是正を迫られている様子。
そんな中、先日お伺いした、
とある大手企業の人事の担当者様は、
この1年間で劇的に、
「残業がほぼなくなった」
とおっしゃっていました。
■その理由を効くと、単純な話。
”『強制的に』、残業ができなくなったから”
とのことでした。
例えば、
”ある時間になったら、『強制的に』、電気が消える”
という仕組みができた。
それに加えて、
”ある時間以降は、電気をつけることができない”
(システムで、『強制的に』そうなった)
さらにさらに、
”ある時間になったら、『強制的に』、
パソコンがシャットダウンされる”
というように、
残業を出来ないような状態に
『強制的に』されることで、
「じゃあ、仕方ない」
ということで、
色んなムダが圧縮された。
というより、圧縮せざるを得なくなった。
結果、皆早く帰っている。
そんな話でした。
(もちろん、まだ道半ばのようですが)
■実は、他にも多くの会社に行く中、
残業問題、働き方改革などで、
問題解決に繋がるパターンの殆どが、
やっぱり、
”『強制的に』そうさせられたこと”
が解決のきっかけになっていると、
よくよく感じるのです。
*
確かに、理想で言えば、
・自発的に、
・意志の力をもって、
・自らを律して、
・他の人とも協力し合って、
解決することができれば、
それに越したことはない。
でも、現実はそうやっても、
なかなかうまくいかないのです。
”組織だから、変えるのが難しい”
というのもありますが、
やっぱり、なんだかんだで
”自分の習慣、行動を変えることは難しい”
ということ。
正しく言えば、
『自分の「意志だけ」で、行動を変えることは難しい』
のです。
■多くの場合、人は「慣性の法則」のように、
自分が進んでいる方向に、流れるように動いてしまうもの。
だから、
進路を変えようと思うときは、
”自分の手”だけでなく、
敢えて他者からの力を変える事が重要です。
そして、他者からの力の代表的なものが、
『強制力』
であり、
これを上手く活用することが、
結果的に、自分を変えるための、
最短距離となりうるのではないか、
と、本当に、つくづく思うのです。
*
ちなみに、最近私が掲げている、
フルマラソンに向かっての練習量も、そう。
(これです↓)
<現在の走行距離 51キロ(あと199キロ)※1月20日まで>
全部、意図的な、
『強制力』を設けるための「仕組み」としてやっています。
こうやって宣言して、
誰それから見られていないと、
少なくとも私は、なかなかできない。
そういう意味では
「意志」は強くない、と、
私は自分のことを思っています。
ただ、
”「言ったくせにやらなかった」といわれるのはイヤだ”
という小さなプライドを、
『強制力』として活用して、
仕組み化しているだけ。
でも、そういったことが、
実は、己を変えやすくするポイントであり、
大切にしたほうが達成しやすい、と思うのです。
だから、
【人は弱い生き物。「意志」に頼らず「仕組み」に頼れ】
と、言いたいと思います。