本気の証明
(本日のお話 1992文字/読了時間2分半)
■こんにちは。紀藤です。
本日は朝7時過ぎから、
お世話になっている会社の社長さんと共に
35kmのランニング練習。
雨の中のランニングでしたが、非常に楽しく、
かつ心と体がクリアになった感覚がしました。
ガッツリと運動すると、体中の細胞が目覚めた気がします。
そして午後からは読書など。
今週末の、この1年で最も重要な一大イベントに向けて、準備など。
*
さて、本日のお話です。
本日の朝8時から11時くらいまでのおよそ3時間、
35キロの練習をしてきました。
この練習のきっかけは、お世話になっている経営者の方の
フルマラソンデビューのための、トレーニングのためでした。
ただ、一緒に走る練習をするつもりだったのですが、
図らずも私自身、非常に学びになる時間となりました。
走りながら何気なく話を聞いた内容が、
「まさしく、その通り!」としか言えないような、
納得できる話かつ、戒めねば、と思う話でした。
今日はその内容について、
皆様にぜひ、ご共有させて頂きたいと思います。
タイトルは、
【本気の証明】。
それでは、どうぞ
■フルマラソンでは、
「サブ4」と呼ばれる言葉があります。
これは、
“4時間以内にゴールすること”
を意味します。
難易度で言えば、
全ランナーの20~30%程度が達成するレベル。
「市民ランナーの一つの目標」とも言われています。
■そして、今回のご一緒させていただいた経営者のJさん。
彼は、来月、初めてのフルマラソン出場をします。
そしてその大会で「サブ4」を目指しているランナーです。
少し前までは全く走った経験もなく、
ペースもゆっくりだったJさん。
しかしながら、緻密な練習計画と、それをやり遂げる実行力で、
急激に走力を付け、劇的な成長をされてきたのでした。
そして、来月12月に控える、
フルマラソンの初レースに向けての仕上げの一つとして、
”サブ4を達成できるペースでの35キロ走“、
これをやってみよう、
というのが今日の練習の目的でした。
■そして、8時。
一緒に走り始めると、
これまでの謙虚な発言とは裏腹に、
走るペースも足取りも呼吸も、乱れなど一切なく、
不安など、微塵もない様子。
一応、私自身、100キロマラソンを2回完走、
フルマラソンの距離自体はもう10数回は走っているため、
「ランニング」という意味では少し先輩ではあったものの、
“「何も言えねえ」状態“
に、すぐ陥り、時折話をしながら、
一緒にひたすら走ることしかできませんでした。
実際、最近、練習が出来ていない私よりも、
全然上の走力と余裕が、見て取れるのです。
■そのため、驚きとともに、
走りながら、Jさんに、こう聞いてみます。
(私)「Jさん、全く問題ないじゃないですか!
なんでまた、こんなに慎重に練習をするんですか?」
すると、Jさんは、こう答えました。
(Jさん)
「なんとしてでもサブ4達成したい。
だから、あらゆるリスクを考えて、潰しておきたいんです。
確実に、達成したいんですよね。」
そう、笑いながら答えてくれました。
(サブ4を余裕でできるペースでは走りながら 汗)
それを聞いて、私が頭で思ったこと、
それが、
(『本気とは、こういうことを言うのだ』)
ということでした。
■思うのですが、
「一生懸命頑張っています、真剣にやっています!」
ということは簡単です。
そして本番当日、
全力で頑張ろうと己を燃焼させることも、
実は、そんなに難しくはない。
なぜならば、その時の空気が助けてくれるからです。
しかし、本当に難しいのは、実は
「誰も見ていない”何気ない、いつもの日”」
なのです。
普通の日、
仕事が終わった疲れた夜、
肌寒く、練習をしたくないと思う朝。
その時に、自分を奮い立たせて、
『本番のあの日、ゴールで、
笑顔で達成したいから、今やる』
という選択をし続ける事。
熱量を継続的に持ち続け、
その圧力を掛け続け、満足せず、
たった一人でも、地味でも努力をし続けられること。
それこそが、
【本気であることの証明】
である、
そう思うのです。
■短期的に甘えたい、楽をしたい、というのは、
実は本当の欲求ではありません。
本当は、自分に負けず、最後まで戦い、
最後の一瞬の笑顔と涙を感じたい、
全力を尽くし切りたい、
それが、心の奥深くで願う、
本質的な「本当の欲求」である、
私はそう思うのです。
自分が心の奥深くで達成するために、
あらゆるリスクも考え、そのためにできることをやりきること。
そのことが、本当に、本当に大切だと思ったのでした。
朝から冷たい雨が降る中、
「やった!最高のコンディションだ」
(=雨の日の練習はやったことがないから経験ができる、
完走へのリスクをまた、一つ減らすことができた)
と、さらりと話されたJさんの素晴らしきポジティブさと、
そして【本気の証明】に、心打たれた次第です。
Jさんへ
間違いなく、余裕で“サブ4”だと思いますが、
心より応援しております。