自分と文脈の違う人と出会うことは、
「未知の可能性」を切り開く近道になりうる”
(本日のお話 1782文字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は4件のアポイント。
ならびに夜は、2年前からご縁をいただいている
「ダイヤモンド経営塾」の仲間でもあり、
お客様でもあり、友人でもある方々と会食でした。
またゲストとして来られた、
某有名企業の社長ともお話しする機会があり、
美術品やら、芸術の話、歴史の話、他、
面白い話を聞かせていただきました。
*
さて、早速ですが本日のお話です。
最近、私よりずっと先輩で、
人生経験も長い方と接することが多くなりました。
その中で、
“「自分と文脈の違う人」と会うこと”
の大切さを、強く感じています。
本日はそのことについて思うことを
皆様にご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【自分と文脈の違う人と出会うことは、
「未知の可能性」を切り開く近道になりうる】
それでは、どうぞ。
■最近、ご縁あって
普通にしていたら出会わない方と
出会うことが増えています。
例えば、
・AIの専門家で東大の教授、とか
・自衛隊の第1空挺団(精鋭部隊)、とか、
・重量挙げの元日本3位で美術コレクターの社長とか、
・政治家の方、
・ITベンチャー(AI)の起業家、
・真剣の達人で武道家、
などなど。
これまでも、仕事柄、
多くの人と会っている気がしていましが、
「普通にしていて出会う方は限られている」
ということに、最近を振り返り、
改めて気がついたのでした。
■人には、「接する人の傾向」があると思います。
例えば、IT系の人であれば、IT領域の人。
大手企業に勤めている人は、社内の人。
学生は学生友達。主婦は主婦仲間、というように、
やはり「近しい文脈」の人は話やすいもの。
同じ世界観を共有していますから、
ある意味、居心地がよいのは当然かと思います。
私の場合、
「人材育成」に関わっている仕事をしているため、
出会う方も、”企業の人事の方、営業、組織の責任者(部長など)“です。
加えて言えば、基本的に数百名以上の企業が多いため、
ビジネスもある程度軌道にのっている会社も多い。
そうすると、
もちろん皆が同じとは言わないものの、
”「傾向」としては似ている”様
と感じるのです。
■しかし、自分の活動領域を拡げると、
全然違う人が、そこにはいる。
自衛隊で、第一空挺団に所属する人は、
真剣に己の人生をかけて国防を考えていたし、
AIの教授は、それで世界を変えると信じている。
建築の社長は、そのビジネスモデルが、
今の日本にとって必要であると確信していたり。
また、彼のライフワークの話を聞いていると、
・画家の伊藤若冲が好きな話
・美術品のオークションの話
・美術品の展示の仕方の話
・それにまつわる歴史の話
・明治の廃仏棄釈がいかなるものであったかの話
などなど、
「自分が想像すらしていない考え方」
「自分が存在すら知らない世界」
に、図らずも触れ、
「そんな世界があったのか」
と思わずにはいられなくなるのです。
つまり、大げさに言えば、
「世界の見え方が変わる」
とでも言えるのかもしれません。
■こんな話があります。
私たち、普通の人が「知っている領域」は、
“世界の0.1パーセント”、という話。
そして、
「知らないと知っている領域」
(例/数学とか医学とか法律とか
知らなくとも、その分野があることは知っている領域)
を合わせたとしても、それでも理解は
“世界の1パーセント以下”であるそうです。
「知らないことすら知らない領域」は、
ほとんど無限といってもよいほどあるのです。
そして、実は、
その「知らない領域」にこそ、
”己の好奇心を刺激し、自分にとっての未知の可能性“
が眠っていることも多分にある、
と、改めて思うのです。
そして、それは、
自分の生活の予定調和を超えたところに転がっている。
「いつもの、普段の」を超えたところに、
可能性の種は眠っている、と思うのです。
■最近、頻繁に聞く
「イノベーション」という言葉がありますが、
“あらゆるイノベーションは
「未知との出会い」がなければ生まれない”
ということがわかっています。
いつもの考え、いつもの人々の延長線上では、
イノベーションが起こりっこない、ということ。
今と違う結果を得ようとすることは、
“自分の中、または組織内に
イノベーションを起こすこと”
に、他なりません。
そしてそのためには、
“「未知の世界」に触れること”様
です。
だからこそ、
【自分と文脈の違う人と出会うことは、
「未知の可能性」を切り開く近道になりうる】
と思うのです。