『ビジネスパーソンのための近現代史の読み方』
(本日のお話 1447文字/読了時間1分半)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は、久しぶりに飲み過ぎてしまい、
完全に寝過ごしてしまいました。
お酒は弱いわけではないつもりですが、
何事も程度が大事だな、と思いつつ。
(でも、お酒はやはり楽しいですね!)
そして、夜は久しぶりにテニスを仲間とともに。
今月末にあるフルマラソン(妻と出場予定)のために、
ここ1ヶ月何も運動していなかった身体を
元に戻さないとな、と思う次第です。
*
さて、本日のお話です。
毎週日曜日は、私のオススメの一冊をご紹介させていただく、
「今週の一冊」のコーナーです。
今週の一冊は、
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『ビジネスパーソンのための近現代史の読み方』
佐藤 けんいち (著)
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です。
■ここ最近、世界史、日本史について、
「大学受験でもこんなに勉強しなかったよな」
というくらい、本を読んだり、
考えたりしています。
もちろん、受験ではなく、
自らの未来のために学んでいるので、
別に年号を覚えるわけではありません。
ただ、世界の流れを知り、
自分の立ち位置を知ったり、
我々がどこから来て、
どこへ向かって行くのかを知ったりすると、
社会がこれからどうなっていくのか、
また、その中で自分が何をすべきか想像する一助になる、
と感じます。
■大人の教養とは、
”「歴史」と「哲学」である”、
などと言われることがあります。
それは、きっと先が見えない世の中において、
「人間とは何か」
「誰がどんな風にこの世の中を作ってきたのか」
ということを知る、
手がかりになるからであろう、
私はそのように思います。
■そして、色々読んだ、
”歴史系の本”の中で、
特に私が秀逸だなと感じた本が、この
『ビジネスパーソンのための近現代史の読み方』
なのでした。
この本は、あくまでも
「今の世の中を騒がせている出来事」から
スタートして、そして過去へと遡っていきます。
・トランプ政権、
・ブレグジット、
・ISIS(イスラム国)
これらのことが、なぜ起こったのか、
その萌芽はいつ生まれたのか。
これらの理由を解き明かしていく、
そんな構成になっています。
■全ての出来事には、原因があります。
まるで鎖のように、
過去から今へ、時間と空間を隔てて、
連鎖しているのが歴史であり
その上に今の私たちは生きています。
なぜ、日本は左通行なのか?
でも、アメリカはマイル表記なのか?
フランスはキロメートル表記で、
アメリカはマイル表記なのか?
なぜ、経度0はイギリスのグリニッチなのか。
今あるルールも、全部、
誰かが何処かで決めたから、
そうなっているのです。
そして、そのルールを決められたのにも、
理由があるし、その時の“いきさつ”がある。
*
今、私達が見聞きしたり、
「当たり前だ」と思っていることすら、
誰かが意図して作っていたりします。
「陰謀論」ではないか、
とか、そんな話ではなく、間違いなく、
今あるルールも、
それは時に価値観や倫理観ですら、
誰かが何かの理由で作った、
そんなことも実際、あり得るわけです。
■そういった文脈を知っているか、
知らずにいるか、ということは、
些細なことのようですが、
大変大きいことであると、私は思います。
ルールを知るから、戦える。
俯瞰して見てこそ、
自分の場所がわかる。
そしてどこへ向かうべきかも、
自分の頭で考えることができる。
ますます見えづらくなる世の中だからこそ、
「歴史のストーリー」
(特に、今のルールができた近現代史)
を知ることは、とても大切なことである、
そう思った次第です。