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561号 2015年6月24日

過去は及ばず、未来知られず

(今日のお話 1462文字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。

昨日は、書籍に関わる会社様で、
「7つの習慣」の4時間講演会でした。

まれにみるほど、熱心で、
かつ学ぶことに真面目な皆さまで、
その姿勢に見ていた私も、密かに感銘を受けておりました。

ご参加頂いた方からも、

「本では読んでいたけれど、より理解が深まりました」
「あまり適切ではない表現かもしれないけど、すごく楽しい研修でした!」
「何を大事にして働けばよいか、考えさせられました」

など、嬉しいお言葉もたくさんいただきました。

一人でも、一つでも、
皆様のお役に立てはよいなと、
切に願っております。

これからもよろしくお願いいたします!

■では、今日のお話です。
昨日に引き続き、中村天風氏のお話。

彼のお話が最近胸に沁みます。

※中村天風…
松下幸之助、稲盛和夫など超有名人が師事した、
日本の哲学者。ヨガの達人。


■実は私、手帳にとあるものを挟んでいます。

それは天風氏が語ったとされる、

<日常の心得>

と呼ばれるもの。

中村天風氏の書籍を買った時に
付録でついてきたものですが、
常にいつ何時も「絶対積極」
「ネガティブなことなど一切考えない」
「だから風邪なんかもひかない」
とされる天風氏が心がけている習慣をまとめたものです。

そこには、

<日常の心得>

・寝ぎわの心がけ
・目覚め直後の心がけ
・日常の心がけ
・有事の心がけ

とあるのですが、その中の「日常の心がけ」において、
私がよく見返して、噛みしめる言葉があるのです。


■それが、こんな言葉。


【取り越し苦労厳禁】

「さしあたる、その事のみをただ思え、
 過去は及ばず、未来知られず」

とてもシンプルな言葉です。

でも、よくよく考え、
噛みしめてみると、力強く、またその通りだな、
と思わされる言葉だと感じるのです。

ともすれば私たちは、

「ああ、あの時やった失敗がなければなあ・・・」

とか

「今期の目標、どうしよう・・・
 なかなか達成できなさそうだ。ああ、困った。」
 
とか、

「今やっているプロジェクト、上手くいっていない。
 これからどうなってしまうのだろう…」

などなど、

”今悩んでも、どうしようもないこと”を、
ぐるぐるぐるぐる考えて、
そのエネルギーを使ってしまうことが、
しばしばあるように思うのです。


■でも、冷静に考えてみると、

「過去は及ばず」と天風氏が言うように、
”過去”をいくら考えたところで、
変えることは出来ないことは明白ですし、

「未来知られず」と天風氏が言うように、
”未来”を考えすぎても、
なるときはなるし、ならないときはならない、
というように、不確定要素が多いのが未来、

というのが、現実なのではないでしょうか。

だからこそ、私たちは
「取り越し苦労厳禁」の姿勢を崩さず、

【今、私にできることは何か】

にひたすら注力することこそが、
唯一できることなのではないか、
そう思うのです。


■「7つの習慣」でも、
自らの人生を切り開く人は、

<影響の輪(=自らが影響できること)に働きかける>

~第一の習慣 主体的である より~

といいます。

このこともまさしく、
過去や未来にとらわれず、

「今できること(=今、自分が影響を与えられること)に注力すること」

と同様の意味だと感じます。

「さしあたる、その事のみをただ思え、
 過去は及ばず、未来知られず」

そんなスタンスで、
今日、今を一生懸命考えて、生きていきたいものですね。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。

【本日の名言】 私がこれまで思い悩んだことのうち、
98パーセントは取り越し苦労だった。

                 マーク・トウェイン

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