「ライナスのブランケット(安心毛布)」を手放したとき、新たな可能性の扉が開かれる
(本日のお話 2765文字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
先日金曜日は、会社の戦略実行チームでの、
今期の戦略を考えるための1泊2日合宿の2日目。
今の研修の流れは「考え方を伝えて終わり」ではなく、
『成果につながること』
(=利益率が上がる、顧客満足度が上がる、
社員エンゲージメントが高まる、など)
を、お客様から求められるトレンドになっています。
「結局、この研修やって、どうなったの?」
そのあるあるの問いに答えられる、
プロセスで関わるような流れが求められつつあります。
そして、そんなニーズにお答えできる
ソリューションが、
『戦略実行プログラム』
でございます。
手前味噌ながら、かなり効果を期待できる、
「組織文化を変えるプログラム」となっています。
エグゼクティブ向けではありますが、
無料プログラムを行っていますので、
ご興味がある方は是非、お越しくださいませ。
*
さて、本日のお話です。
本日、土曜日は昼から、「サムライ塾」の代表の家にて勉強会。
“トータル・コミュニケーションで
(=肉体、知性などあらゆるものを使って)英語を学ぶ”
そんな濃厚な学びの時間を過ごしてまいりました。
改めて、「言葉」とは、
口だけで伝えるものではなく、
肉体、知性、感性、全てを使ってこそ伝えられる、
また理解することができる、
そんなものである、と思った次第。
そして、同時にそんな学びの時間において、
サムライ塾の代表から、興味深い話を聞きました。
そのお話が深く、考えさせられるものでしたので、
皆様にぜひ、ご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【「ライナスのブランケット(安心毛布)」を手放したとき、
新たな可能性の扉が開かれる】。
それでは、どうぞ。
■突然ですが、
「ライナスのブランケット」
(Linus blankets)
という言葉を聞いたこと、ありますでしょうか。
画像を見て頂ければ、
「見たことある!」とおっしゃられる方、いらっしゃるかもしれません。
“ライナスのブランケット”、というのは、
スヌーピーで有名な作者の漫画『ピーナッツ』で描かれる
「ライナス」という少年が、いつも肌身話さず持っている、
水色の毛布のことです。
■この毛布は、漫画の中で、
「ライナスの気持ちを落ち着かせ、安心させる」
という意味で、『安心毛布』とも呼ばれ、
執着や愛着を示す比喩表現として、有名になりました。
ちなみに、このように説明されています。
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「安心毛布」(ライナスの毛布)とは /wikipediaより引用
安心毛布(あんしんもうふ、英: security blanket)とは、
人が物などに執着している状態を指す。
一般で言う「お気に入り」や「愛着」がこれにあたる。
漫画『ピーナッツ』に登場するライナスがいつも肌身離さず
毛布を持っていることにより「ライナスの毛布」とも呼ばれる。
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■「安心毛布」。
すなわち、「執着」の象徴です。
それがあれば、安心できる。
だから常に肌身離さず持っておき、
そうすれば、自分を落ち着かせ、安心させていられる。
そんな意味が、「青いブランケット」に込められています。
■さて、ここで考えてみたいことがあります。
それは、この話を、皆様自身に当てはめたら、
どうなるのか?ということ。
「毛布の執着? そんなの子供話だろう、自分には関係ない」
そう思われる方も、
いらっしゃるかもしれません。
しかし、このことを、
敢えて掘り下げてみたいのです。
そして以下の問いについて考えてみたいのです。
それは、
「私たちは、気づかぬうちに、
『自分だけの「ライナスのブランケット」』に、
しがみついてはいないだろうか?」
という質問。
■人は、誰もが強いわけではありません。
だから、「こうすれば、こうなる」という、
自分の中の“セーフティ・ゾーン”を作りたいのです。
そして、がゆえに、
意識しても、またはせずとも、
ついその“セーフティ・ゾーン”に足を踏み入れがちなものです。
どういうことかというと、
つまり、
「リスクをとらない」
「言い訳できる余地を残しておく」
「安心領域に身をおいておく」
というような行動として、現れるわけです。
■例えば、あなたが、
”本当は相手に不満がある、
人間関係の問題を抱えていた、そして悩んでいた”
としましょう。
しかし、その悩んでいるあなたは、
いつも「いい人」である。
周りからもそう言われるし、自分でもそう思っている。
いや、言い聞かせているのかもしれない。
でも、自分が「いい人」のレッテルを貼っていると、
行動をするパターンが決まってくる。
「相手のことを理解することが大事よね」と、
『本当は不満がある』(ここポイント)のに、
聞き役に徹するだけ、と”いつものごとく”、する。
しかし、それは見方を変えてみると
「“いい人”という『ライナスのブランケット』を被っている」
また、その可能性がある、
とも言えるのです。
なぜならば、「いい人」でいるうちは、
これまでの経験から、相手の出方も想像できるから。
だから、大きな揉め事になることはない。
そんなに敵も作らない。
「いい人」でいれば、大きく傷つくことはない。
でも、「不満」はあるのです。
だから、この場合はもしかしたら、
”「いい人」というライナスのブランケット”を持つことで、
リスクをおい、戦うことを避けているのかもしれない
という見方もできるわけです。
■他にも、
・いつも元気良く振る舞う、明るく元気な人ぶる
・常に「ファクトは何?」「エビデンスは?」を多用する
(そうやっているとイニシアチブを取れる)
・期末テスト、全然勉強してない~! とセイフティネットを張る
(点数が悪くても言い訳できる)
・意見を言う時に、「いや、でも自分なんて大したことないんで」と
むやみに謙遜する(否定された時のセーフティ・ゾーン)
なども、大きい意味で見れば、
『自分を守るための”ライナスのブランケット”』
を多様している状態と言えると思うのです。
■しかし、当たり前の話。
“同じパターンの中で生きているうちは、同じ結果しかでない”
ものです。
だから、思うのです。
もし自分を大きく育てよう、と願うならば。
既存の延長線上ではない、殻を破ろうとするのであれば。
圧倒的な成長を果たそう、と思うのであれば。
それは、自らがつい頼ってしまう、
セーフティ・ゾーンを飛び越える必要があるのです。
つまり、
【「自らの弱み」を隠している
”ライナスのブランケット“を手放すこと】
これが、非常に重要になってくる、
そう強く思うのです。
安心領域を飛び越えてこそ、
自らの可能性への扉が開けます。
傷つくことを恐れては、
真に欲するものは得ることはできません。
だからこそ、勇気を持ち、
いつもの想定できるパターンを壊すこと。
「ライナスのブランケットを手放す」ことが大事である、
そう思うのです。