『本日はお日柄もよく』
(本日のお話 1774文字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。
本日日曜日は、朝5時に家を出て、奥多摩にまいりました。
そこで、サムライ塾の仲間が主催している
『親子で冒険』
という、ウォーターアドベンチャー体験に行ってまいりました。
パッと見、どう考えても無理そうに見える、
数日前の雨で水量が増した“滝”を、登ろうとしたり、
結構な角度&高さで、
「これ、落ちたら怪我するのでは?」と思われるような、
激しい滝のスポットを、ウォータースライダーとして滑り降りたり。
私も、今までスカイダイビング、
スキューバダイビング、ラフティング、キャニオリングなど、
色々なアウトドアイベントに参加してきましたが、
今回のイベントは、本当に楽しかった。
なんとなくでこなせず、大人も子供も
「チャレンジ」をして、だからこそ、
ギリギリの「スリル」も味わえる。
既製品の”安全第一”の遊びに飽きていましたが、
本当に、刺激的な1日でした。
子供の教育にも、間違いなくいいんだろう、と思います。
こういう「遊び」がケータイゲームに取ってかわるべき
と強く思ってやみません。
*
さて、本日のお話です。
毎週日曜日は、私のお勧めの一冊をご紹介する
「今週の一冊」のコーナー。
今週お勧めさせていただきたい一冊は、
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<今週の一冊>
『本日はお日柄もよく』(著:原田マハ)
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です。
■この本は「スピーチライター」という仕事に
スポットを当てた小説です。
ちなみに内容は、このように紹介されています。
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<『本日はお日柄もよく』内容紹介>
OLが選挙のスピーチライターに! ? 言葉のもつ限りない可能性を
ハートフルに描いた青春小説。スピーチの極意もお教えします!
OL二ノ宮こと葉は、想いをよせていた幼なじみ厚志の結婚式に最悪の気分で出席していた。
ところがその結婚式で涙が溢れるほど感動する衝撃的なスピーチに出会う。
それは伝説のスピーチライター久遠久美の祝辞だった。
空気を一変させる言葉に魅せられてしまったこと葉はすぐに弟子入り。
久美の教えを受け、「政権交代」を叫ぶ野党のスピーチライターに抜擢された。
目頭が熱くなるお仕事小説。
Amazon Book紹介より引用
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■読みやすいフィクション小説ですが、
この小説を読みながら考えてしまうのが、
「言葉の力」
が、いかに凄いものがあるか、
ということ。
何か特別な能力がなくとも、
「言葉にできること」だけで、それは一つ武器になる、
ということを、感じさせてくれるのです。
確かに、実際に世界を動かしてきた多くのスピーチは、
例えば、
リンカーンの「人民の、人民による、人民のための」のゲティスバーグ演説、
キング牧師の「私には夢がある」という、黒人解放を訴えた演説。
たった数分の言葉なのに、
そこに込められた思い、展開、ストーリーが、
今でも語り継がれる「歴史の1ページ」になり、
実際に人の心を動かし、世界を動かしてきました。
■私たちにとって、「言葉」というものは、
日常的で、ありふれすぎているものだからこそ、
つい、”なんとなく”使ってしまいがちかもしれません。
でも、心技体全て揃ったスピーチは、
人を変えることができるもの。
その事実に、はっとさせられる、
そんな小説が『本日はお日柄もよく』だと、
私は思っています。
フィクションの小説ですので、
リアリティを追求する方には、もしかしたら
少し物足りないところがあるかもしれませんが、
「言葉の力」
を感じるエンターテイメントとして、
楽しめる一冊かと思います。
特に、人前で話をする機会が多い人には、
お勧めしたい一冊です。