目標に押しつぶされそうになったときは、「目的達成」を考える
(今日のお話 1697文字/読了時間1分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は3件のアポイント。
夜は個人的に勉強に行っている、
[ダイヤモンド経営塾]にてご縁を持たせて頂いた
教育事業で上場企業の社長をされているI社長、
そして秘書のS様と一緒にお食事。
もの凄く魅力的なお二人で、
数時間共にさせて頂いただけなのに、
惹きつけられ、惚れ込んでしまいました。
(I様、S様、ありがとうございました!
そしてごちそうさまでした。)
改めて、自分も精進しようと思った1日でした。
いつか恩返しできるように。
■さて、本日のお話です。
昨日はI社長からパワーをもらえる言葉を、
いくつも頂いたのですが、その中で、
「目的達成と目標達成」
というお話を聞きました。
大切な考えだな、と思いましたので、
本日はその内容を共有したいと思います。
■よく、組織では、
「目標達成」
という言葉が使われます。
営業の方であれば、”今期の数字”でしょうし、
人事の方であれば、”採用人数”などになるのでしょう。
とにもかくにも、
仕事とは結果を求められるものですから、
「目標を達成すること」
は誰もが向き合わざるを得ない、
”果たすべき義務”と言い換えることも、
できるように思います。
■…しかしながら、です。
市場の環境、競合の勢力、景気、
外部的な要因から、
「どうにもこうにも(目標達成が)難しい…」
という状況が起こり得る、というのもまた事実。
そうすると、気持ち的にはこんな感じになります。
「目標達成は現実的にもう無理…
でも”数字”は何とかしなくてはならない。
ハア・・・どうしよう・・・」
つまり、「目標」が重くのしかかり、”数字だけ”に縛られてしまう。
すると、日々の仕事が全く楽しくなくなってしまう、
元気がなくなり、足が動かなくなってしまう・・・
そんな鬱々とした状態、
暗い雰囲気になってしまうことがあるわけです。
■そんな中、冒頭でご紹介したI社長の工夫が、
このようなことでした。
「目標達成が厳しい状況の時は、
『目的達成をしよう!』 と伝えている」
というもの。
「目標達成」と「目的達成」。
この違いは何か。
その違いと、この言葉に込められた意味を
I社長は次のようにおっしゃいました。
「『目的』は一つですよね。
例えば、教育事業に関わる会社であれば、
”日本の教育を良くすること”などが、「目的」になるでしょう。
そして、その「目的」を達成するための、
方法の一つが『目標』。
山の登り方は一つではないように、
『目的』の達成にも、色々な方法、すなわち色々な『目標』がある。
でも、つい私たちは、
「どこに向かっているのか?」という「目的」を見失って、
目先の「目標だけ」に縛られてしまいがち。
でも、目的を見失ったら本末転倒だし、
何より元気もでない。
だから、目標達成が厳しい状況の時は、
『目的達成しよう!』と言っているんです。
すると、不思議と元気がでるものですよ。」
■当たり前ですが、I社長がおっしゃったことは、
「目標達成をしなくてもよい」
という話ではありません。
もちろん、それは必須であるけれども、
ただ、それでもどうしようもない状況に置かれたときは、
今一度、
【なぜ、何のために今、頑張っているのか?】
という目的を思い出すこと。
そのことで、
「今の努力の意義」を感じ、
やる気に火をつけることができる、
そういう話だと思うのです。
繰り返しになりますが、
「どうやっても数字が達成できなさそうだ・・・」
というときに、
「本来の目的は”教育を変えること”だったはず。
そのための努力は最大限してみよう!」
と、自らを鼓舞することができたとしたら、
それは素晴らしいことだし、
結果的に”目標”に対してもベストのパフォーマンスができるのではないか、
そのようにも思えるのです。
■なかなか難しい考えかもしれません。
しかしながら人は、
”社会のために意義があること”
”誰かのためになること”
に思いをはせる時、
不思議なことに脳が活性化し、
やる気がでるそうです。
「7つの習慣」でも、
”第二の習慣 終わりを思い描くことから始める”
という習慣において、
<自分自身の「人生の目的」を考えてみる>
という非常に深い質問を問われます。
そしてこれが深く腹に落ちた人は、ほぼ例外なく、
やる気がみなぎり、日々の生活に活力が生まれる、
と言われます。
少し抽象的な話になってしまいましたが、
仕事でもプライベートでも、
目の前の「目標」に押しつぶされそうになったときは、
「何のために、今、これをしているのか?」という”目的”を考え、
【目的達成をしよう!】
とつぶやいてみることで、
元気・やる気が再燃するのかもしれませんね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。