ロードバイク専門店の店主の話から思う「贅沢の定義」
(今日のお話 2058字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は3件のアポイント。
ならびに7つの習慣の公開コースにご参加頂いたお客様へご挨拶など。
(S様、3日間ありがとうございました!
ぜひチーム内での実践から、まずは始められてくださいね。
陰ながら応援しております)
*
また、夜は、8月末の
初めてのトライアスロンに向けて購入した
”バイク(自転車)”のセッティングのために、
東十条のとあるロードバイク専門店へ。
なかなかの老舗の様子で、
かなりの年季が入っている雰囲気の、
とあるお店。
その店構えから、
店主の”自転車への愛”をほのかに感じていたこと、
そして、家からとても近いことから
「今後のメンテナンスはここにしよう。
(店主が頑固オヤジなどでなければ)」
と思っていました。
そして昨日、ようやくその機会を得て、
その店舗へ行って来たのでした。
そこで偶然聞いた店長のお話が、
大変共感するもので、
また、「今の時代にとても重要である」と感じましたので、
本日はそのお話を、皆様にご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
「ロードバイク専門店の店主の話から思う、”贅沢の定義”」。
それでは、どうぞ。
■東十条に佇むロードバイク専門店。
この街は、
おじいさま、おばあさまがたくさんいる住む街で、
その商店街も、なかなかの高齢化が進んでいます。
居心地はよいのですが、
”若者の街”、とは言えない、
そんな都内において、
片田舎的な趣を醸し出している、
愛すべき街です。
そんな街にひっそりと、
しかし存在感を放ち、佇むロードバイク店。
昨日、そのお店に初めて入ってみました。
■すると、中から、
のっそりと店主の方が出て来ます。
イメージは、ビーチボーイズのマイク真木を、
少し、文化系にした感じでしょうか。
髪の毛を一つに束ねた、職人堅気な男性です。
その体つきから、しっかりと
バイクを走り込んでいる(いた)雰囲気が、
ひしと伝わって来ます。
そして、色々、
ぶっちゃけた相談をします。
・バイクを中古で買ったものの、ペダルがない。
・加えて、サドルの合わせ方もわからないし、
正直なところ、乗り方もわからない。
・なので、全部知りたいです。
と思って、お店に足を踏み入れました。
そんな趣旨の話。
■こんな相談を玄人っぽい店主にすると、
「この素人が!
自分で調べてから、明後日きやがれ」
と怒られるかもしれない、
と思ってもみたのですが、
意外にも、非常に丁寧に、
聞いていないことまで色々教えてくれたのでした。
・バイクの乗り方
・メンテナンスのコツ
・練習の手順
・いつ、何を買ったらよいか
・レースまでのステップ
などなど。
そして、その中で店主がふと語った、
店主が思う、
「最も贅沢な時間の過ごし方」
というのが、とても印象的でした。
内容は、こんな話でした。
「社会人になって、”贅沢だなあ”
と僕が思うことがあるんです。
一つは、共通の趣味を持つ仲間がいること。
二つは、自然と触れ合えること。
三つは、ちょっとだけ頑張った後のビール。
だから、バイクを買ったらお勧めしたいのが、
一人じゃなくて、仲間と一緒に、
例えば、長野の山奥に、走りに行ってみる。
200キロとか走るのはちょっと大変だけど、
全然無理じゃないよ。
それで、目的地をキャンプ場とかにして、
ビールを飲む。
こんなことを2日かかけて、
泊まりがけでできた日には、
もう堪らない贅沢だなあ、って思うよ」
と。
■私はこの話を聞いたとき、
ものすごくわかる気がしたのでした。
「休み」とか「贅沢」というと、
のんびりする
買い物する、
いいもの食べる、
いいところにいく、
リッチなものを買う
みたいなイメージのような気がします。
これはこれで素晴らしいと思います。
ですが、私が思う「究極に贅沢な時間」とは、
”精神面の安らぎ”、にくわえて
”人間関係の充実”
”新たな学び”
”肉体の充実”
などの要素が、存分に
最も多く含まれた時間なのだろう、
と私は思います。
心も休まるし、
体もリフレッシュできるし、
家族や仲間とも触れ合えるし、
人生の学びにもなる。
それが、究極のリフレッシュであり、
贅沢な時間である、
そんなことを店主の話を聞き、
改めて思ったのでした。
そして、だから私は
トライアスロンをやったり
100キロウルトラマラソンをやっているのだ、
(上記が全部含まれるから)
と、はたと気づいたのでした。
■「贅沢な時間の定義」とは人によりそれぞれです。
しかし、ステレオタイプ的に、
考えるだけではなく、
『どんな感情を得られることが、
自分にとっての贅沢なのか』
ということは、
もっともっと深く考えてもよいのではないか、
とも思います。
今年のキーワードで、
「働き方改革」が入っていると
先日テレビでやっていましたが、
これから今以上にワークライフバランスが実現され、
それに伴い、自らの自由な時間とは増えるのでしょう。
そんな中、リフレッシュといって、
携帯ゲームだけやっていたら、
あまりにも、もったいない。
世の中は面白いことがたくさんあります。
自然と戯れ、
人と戯れ、
自らの心と対話できる
そんな機会を積極的に得ていきたいものだな、
そんなことを、
ロードバイク店の店主と対話しつつ、
思った次第です。