「無用の用」こそが、人生を豊かにする
(今日のお話 1858文字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は一件のアポイント。
ならびに、お昼はインターンでアメリカからやってきた
Brianさん(大学生)とランチ。
なぜ、日本人は食事の前に「いただきます」と言うのか、
また、日本の明治維新についてなど、
私のつたない英語ではありますが、
話す機会があり、私自身とても勉強になりました。
また夜は、ふとしたご縁で再会した
大田区町工場の二代目社長のHさんと会食。
歴史の話や、宗教の話や、雑学の話(ウルトラマラソン、ランニング方法)などで、
ひとしきり盛り上がりました。
改めて、とても、楽しい時間でした。
(Hさん、ありがとうございました!)
*
さて、本日のお話です。
昨日の話にも繋がるのですが、
「何気ない雑学こそが重要である」
ということを、最近ひしと感じます。
今日はそんな思いも踏まえて、
「無用の用こそが、人生を豊かにする」
いうテーマで、
感じたことを皆さまにご共有させていただきたいと思います。
では、どうぞ。
■「無用の用」、
という言葉があります。
この言葉は、
”役に立たないように見えるものでも、かえって役に立つこともある。
このように無用なものは存在しないという教え。”
とのこと。
中国の有名な古典『老子』に描かれている
大切な考え方であるそう。
■最近、つくづく思う事は、
特に営業などしていても
この
「無用の用」(=一見、役に立たないように見えること)
の大切さを、強くじるのです。
正直、状況によっては、
”キレキレのプレゼントークよりも
何気ない雑学の方が、数倍効果がある”
と感じたりします。
例えば、最近私が参加した、
100キロウルトラマラソンの話。
最近通い始めた、
スイミングスクールで習った泳ぎ方のコツ。
去年から学んでいる、
「武士道とは何なのか」という歴史につながる教養。
自分の小さな趣味である「手相鑑定」の知識。
実際、本業とは少しずれているように見えても
実は、これらの何気ない話が、
「営業」に必要とされる、
・自らの人間性を表す手段になったり、
・自分自身の信頼性を表す一つの証明になる、
ということがある、
そう感じるのです。
■また、別の話で
「無用の用」の必要性を感じたことがあります。
私が、去年から通っている、
「英語塾」があります。
そこの塾長は、完全なバイリンガルで、
有名な経済雑誌エコノミストの名誉会長などをやっている、
バリバリのビジネスパーソンなのですが、
塾長いわく、
『グローバルで話をする上で、
もっとも大切な事は、英語力そのもの以上に、
「リベラルアーツ(一般教養)」である』
と言われていました。
だから、その英語塾の名前も
”IELLA : Institute of English Language and Liberal Arts”
(= リーダーが英語とリベラルアーツを学ぶ塾)
と名されています。
英語が使えても、海外の人と、
「好きな食べ物は?」
「君の故郷はどこ?」
「仕事は何をしているの?」
という会話しかできない
引き出しのレベルであれば、
本当に深い文化的な話は、当然ながら出来ません。
そうすると、深い関係を築くことも、
やはり難しくなるのでしょう。
■「英語力」というものが
TOEICの点数などで測られ、
それこそが『有用』である、と言われる一方、
あまり注目されていないものだけれど、
・日本の文化
・日本の歴史
・世界の宗教感
・国際紛争の問題
などの教養を知っておく事は、
とても大事だと思うわけです。
これらのことは、
「今すぐに必要なのか?」
と言われれば、業務を進める上で必要ではない
「無用の用」ではあります。
しかし、間違いなく、
グローバルの中で、一目を置かれる武器になりますし、
俯瞰して世界を見る力も身につけられる、
だからこそ、
「無用の用」
である、そのように思うわけです。
■営業であれ、英語であれ。
最近は、慌ただしい世の中で、
「成果に直結するもの」以外は、
”ムダである”、
と思われる傾向があると感じています。
しかしながら、
人生を豊かにするものは、
そして回り回って成果に繋がるものとは、
やはり、
【無用の用】(=趣味、教養/雑学、歴史、哲学など)
であると感じます。
だからこそ、
『無用の用こそが、人生を豊かにする」
と思うのです。
■7つの習慣でも、
『第7の習慣 刃を研ぐ』
において、”自らの「知性」を磨き続けること”が、
自らの人生をより効果的に、充実したものにする、と言います。
ぜひ、自分の心がピンときたものがあるのであれば
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一見無駄と思えること(無用の用)こそ、
とことん掘り下げてみる
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ことを、お勧めしたいと思います。