メールマガジン バックナンバー

1191号 2017年5月19日

「人を幸せにする打算」は、どんどんやればいい

(今日のお話 2058文字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。

昨日は、「5つの選択」公開コースに
ご見学にお越しいただいた方にご挨拶、
並びに、午後は戦略実行の4DXのコンサルティングなど。

(I様、S様、ご足労いただき、ありがとうございました。)


また、本日はHRカンファレンスにて
700人(!)もの参加者を招き、
「7つの習慣」の大型イベントが行われます。

お越しいただける皆様、会場にてお待ちしております。



さて、本日のお話です。

先日、お客様のご紹介でお会いした
とある外資系保険会社のトップセールスの方と、
夕食を共にいたしました。

その時に、同じ営業として、
色々話をしたのですが、
非常に興味深いお話を聞きました。


本日は、そのお話から学んだことを
皆様にご共有させていただきたいと思います。


タイトルは、


”「人を幸せにする打算」は、どんどんやればいい”。


それでは、どうぞ。

■某外資系保険会社のトップセールスのAさん(仮)。


彼は、大学時代に公認会計士の資格を取り、
その後、外資系コンサルティングファームにて活躍。

その後、うつ病を患い、退職。
全く畑違いの外資系生命保険会社で
フルコミッションとして、現在活躍をしているという、
変わった経歴の若者でした。


一般的に、保険の営業と言うと、

・明るくて、
・ちょっと押しが強くて
・社交的で、
・断られても全くめげない
・大きな目標〈野望)がある

そんなイメージではないでしょうか。


しかし、先日のAさんは、
そういうタイプではなく、むしろ、

・不器用で、
・好き嫌いがはっきりしていて、
・そして自分の世界を持っていて、
・そこに合致する人しか会おうとしない
・でも誠実で真面目、

一般受けはしないかもしれない
セールスパーソンだと思うのです、


そんなことをご自身でおっしゃっていました。


■そんな彼は、
さすが元公認会計士&コンサルタント。

とても周りをよく見ていて
頭が切れる、戦略家タイプです。

だから、


「この人と、この人をくっつければ
 きっと、自分に感謝してもらえるだろう(ニヤリ)」

とか、

「彼には、こんな話の情報をあげたら、
 自分のことを好きになってくれるだろう」


という、言ってしまえば
「打算」をフル活用して営業をしている、

とおっしゃっていました。


■確かに、そういった
「打算」というか「戦略」は、
誰もが持っているもの。


ただ、彼の面白いのが、


「あなたには、◯◯さんを紹介すれば、
 私のこと好きになってくれると思ったから、紹介しました。
 あれは計算です(笑)」


「あなたにはこういう話が役に立つと思って、
 自己紹介の時に、敢えて話をしました」


と、お客様だろうが友人だろうが、

「自分自身が打算的にこんなこと思っている」

ということを隠すことなく話しまくるそうです。


しかし、どうやらそれが
大変受けが良いそう。

「コイツは真面目で、信用できる」

そう思って、何だかんだで応援しくれるそう。


■この話を聞いた時、
ふと思い当たることがありました。

それは、信頼構築の原則
『スピード・オブ・トラスト』

という本にかかれていた話です。

『7つの習慣』の息子さんが書いた本で、
アメリカのCEOが選ぶベストセラー本にもなりました。


この本によると、

「人間関係において信頼を構築するためには、
 13の基本的な行動がある」

と言います。


そしてその中の、
信頼関係を築く行動の一つが、


【率直に話す】


ことである、というのです。


おそらく、彼の行動は、
まさしく「率直に話す」を地でやっているがゆえに、
裏表のない人物、とみなされ、
契約を任されるのではいだろうか、

そんなことを感じました。



■彼は、こう言います。


「僕は、打算的です。でも、

『人を幸せにする打算』しか、やらないです。

 自分が好きな人が、どうやったらもっと喜ぶのか。
 そればかり考えている。

 幸せにする打算、善意の打算なら、
 どれだけ打算的でも、良いと思うんです」
と。


人と人をつなげる。

相手の喜ぶ話題を提供する。

勉強会などを主催して価値を提供する。

相手が知りたがっている情報をどんどん渡していく。

そうすると、自分の価値は
相手の中でどんどん高まっていきます。

そして相手から”お返し”を期待する。



それを”狙ってやること”は、
打算的な話だし、大人の戦略だけども、


「相手に価値を、絶対に提供するのだ!」
(たとえ契約に繋がらなくとも)


というスタンスでやっているなら、

打算的であろうが、戦略的であろうが
相手に幸せを提供するというスタンスで臨んだ方が、
どんどんやれば良い、

そんなことを思いました。


「花咲かじいさん」のように、
出会った人には、意図的に、戦略的に、


【幸せにする打算】


を持ちながら、どんどんどん価値を提供する。


これこそが、
人の輪を拡げる処世術であり、
トップセールスの心構えなのであろう、


そのように思った次第です。


ということで、


========================

 出会う人全てに相手を喜ばせるような、

 「人を幸せにする打算」はどんどんやる

========================


こと、試してみてはいかがでしょうか。

【本日の名言】 社交においては、
われわれの優れた特性よってよりも、
欠点によって気に入られることのほうが、かえって多い。

ラ・ロシュフコー”

365日日刊。学びと挑戦をするみなさまに、背中を押すメルマガお届け中。

  • 人材育成に関する情報
  • 参考になる本のご紹介
  • 人事交流会などのイベント案内

メルマガを登録する

キーワードから探す
カテゴリーから探す
配信月から探す