『とんび』
(今日のお話 1785字/読了時間2分)
こんにちは。紀藤です。
昨日土曜日は、朝から、
ジムのランニングマシンにて8キロラン。
42日後に待ち構えている
野辺山ウルトラマラソン100キロ、
高低差2000メートルの鬼コースを想定し、
傾斜7度をつけて、坂道を想定してトレーニング、
ああ、キツかった
これはもっと本格的に鍛えないとヤバそうです。
そして、夕方からは、
3月で英語塾が終了し、時間ができたため
友人の紹介で新しく通い始めた、
『組織コンサル養成講座(全8回)』
なる学びの場の第一回目でした。
「中小企業の組織づくり」
「経営者の相談役」になるために、
必要な知識、スキルをもっと学びたい、
ということで、通うことに決めましたが、
ものすごいボリュームで、かつ、
ものすごい質の高い深い学びが提供され、
第一回目にして「元をとれた!」と思う内容でした。
超満足。これからが楽しみ。
この2ヶ月で更に飛躍し、
お客様の役に立てるよう、力つけて参りたいと思います。
*
さて、本日のお話です。
毎週日曜日は、
私が個人的にぜひお勧めしたい名著を紹介する
「今週のオススメ本」のコーナーです。
今週のオススメ本は、
『とんび』(角川文庫/著:重松清)
です。
■この『とんび』という本、
重松清氏が書いた小説です。
かなりの名著で、
ドラマ化もされましたので、
読まれた方も多くいらっしゃるかもしれません。
そのストーリーは、
次のように紹介されています。
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昭和三十七年、ヤスさんは生涯最高の喜びに包まれていた。
高度経済成長に活気づく時代で
瀬戸内海の小さな町の運送会社に勤めるヤスさん。
愛妻の美佐子さんとのあいだに待望の長男アキラが誕生し、
家族三人の幸せを噛みしめる日々。
しかしその団らんは、突然の悲劇によって奪われてしまう―。
アキラへの愛あまって、時に暴走し時に途方に暮れるヤスさん。
我が子の幸せだけをひたむきに願い続けた不器用な父親の姿を通して、
いつの世も変わることのない不滅の情を描く。
魂ふるえる、父と息子の物語。
(amazonのBOOKデーターベースより引用)
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この書評をコピペして、
読み直している最中、
ふとその魂ふるえるストーリーを思い出して、
目頭が熱くなってしまいました。
読んだのは、もう数年前なのに。
私が言葉にするとチープになってしまいそうで、
それが怖いくらい、本当に素晴らしい本です。
■思うのですが、
いつの時代にも、どんな街にも、
「親子の愛情」
というものが存在していると思います。
父と息子であれ、
母と娘であれ
そこには家族の数だけドラマがあるのでしょう。
しかし、
「親と子の愛情」、といっても、
一対一の人間同士。
だから、
父も”親”であると同時に、
人間だから、弱さもあれば、間違うこともある。
分かり合えないこともあるし、
時にすれ違いもあるでしょう。
不器用で伝わらないこともあるかもしれないし、
関係が壊れてしまうことあるかもしれません。
でも、その根底には、
確かに、きっと「深い愛情」がある。
そんなものだと私は思うし、
そう信じたいと思っています。
不器用だけど真っ直ぐな、
”ヤスさん”という父親を通じて、
そんな純粋な「親子の愛情の美しさ」に、
心震わさずにはいられない、
そんな珠玉の小説です。
(何度涙したことか、数え切れません)
■父を持つ子供でも、
子供を持つ父親でも、母親でも、娘でも
家族という存在に関わる、、
あらゆる人に読んでほしいです。
そして、
分かり合えないと思う家族同士でも、
深いところにお互いを思う気持ちが、きっとある、
そんなことを、
この小説を読んで感じていただきたい、
切にそう思う次第です。
父と息子の絆、愛情を描く、
小説、映画は色々ありますが、
これほど私は心震わされた小説は、初めてでした。
詳しいこと、全く伝えておりませんが(汗)、
間違いありません!
ぜひ、騙されたと思って読んでみてください。
あ、ハンカチは忘れないようにしてくださいね。