『永遠の0』
(今日のお話 1665字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日土曜日は、朝から英語塾。
そして、その後、ずっと行けていなかった、
テニススクールの振替受講と、
ジムにてランニングなど。
100キロウルトラマラソンに向けて、残り65日。
そろそろエンジンかけていかねば、
と思う三連休です。
*
さて、本日のお話です。
日曜日は、毎週オススメの一冊を
ご紹介させていただく、
「今週の一冊」
のコーナー。
今日のオススメの本は、
『永遠の0』
です。
読まれた方、映画で見られた方、
たくさんいらっしゃると思いますが、
改めて私が思う、『永遠の0』、
その魅力をご紹介させていただきたいと思います。
それでは、どうぞ。
■思うのですが、
学びの始まりとは、
「知りたい」
という好奇心であると思います。
そして思うのが、
日本に生きていて、
「日本の歴史」とか
「戦時中の話」などに興味がある人は、
少なくないと個人的には思っています。
そして、加えて言えば、
今の日本において、否、
”グローバル化する今の世の中”において、
もっともっと学んだ方が良い教養とは、
「日本の歴史」(特に近現代史)
でないかと思っています。
(私が通っている英語塾の先生の受け売りですが)
■ちなみに、企業ではしきりに
「グローバル、グローバル」と言われていますが、
文部科学省が発表する、
「グローバル人材」の定義としては、
こんな記述があります。
<グローバル人材とは>
世界的な競争と共生が進む現代社会において、
・日本人としてのアイデンティティを持ちながら、
・広い視野に立って培われる教養と専門性、
・異なる言語、文化、価値を乗り越えて関係を構築するためのコミュニケーション能力と協調性
・新しい価値を創造する能力、次世代までも視野に入れた社会貢献の意識
などを持った人間のこと
だそう。
ココでポイントだと思うのが、
”日本人としてのアイデンティティを持ちながら”
というところではないか、
と思うのです。
■英語ができる。
異文化も理解できる。
自分の仕事の分野での知識もある。
それでも、
「日本の歴史、歩んで来た道がいかなるものか?」
ということを、
正の歴史も、
負の歴史も踏まえて、
明確に語れる人がどれほどいるのか?
それを考えた時に、
まだまだそのレベルに達している人は
少ないのではないだろうか、
私自身も省みて、
そんなことを思ったのです。
■”地元愛”というと、
チープな表現になってしまいますが、
自らのルーツを知ろうとする欲求は、
当然あって然るべきだし、
海外の人からしたら、
「サムライ魂」とか、
「忍者」とか、
「ハラキリ」とか、
そんな「ザ・ジャパニーズ」的な文化にこそ
興味があるはずだし、
当時の特攻隊とか、
それらの事実が何故起こったのかなどを伝えられてこそ
どんどん繋がる国際社会において、
「日本人としてのアイデンティティ」
を発揮できるのではなかろうか、
一応外資系企業では働きながら、
そんなことを思うのです。
■と、
『永遠の0』と全く関係ない話をしているようですが、
この本の素晴らしいところが、この、
「日本の近現代史」(特に戦時中)
の話について、
大変わかりやすく、
そして史実を踏まえながら、
人間ドラマとして描いているところなのです。
フィクションですので、
多少脚色はあるかもしれません。
ただ、言えることは、
”過去の文脈に流れている事実を
わかりやすく、共感できるストーリーとして、
没頭できるドラマになっている”
ということは、
間違いないと思うのです。
これこそが、
『永遠の0』の素晴らしいところだと、
私は思うのです。
そのストーリーを追いながら、
・真珠湾攻撃
・ミッドウェー対戦
・ガダルカナル島の対戦
・戦時中の日本のリーダーシップの問題
などについて、
その文脈から感じられる、ということは、
本当に価値あることではないか、
と思います。
■小難しい話は、
そのままで理解をすることは難しいもの。
でも、
家族愛、誰かを守りたい気持ち、
その、誰が持つ根源的な欲求にふれつつ、
”歴史の変遷”を学べるということは、
小説ではなく、
「歴史の入門書」として
素晴らしいものなのではないか、
そんなことを、思った次第です。