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1126号 2017年3月15日

やらなきゃいけないことを放置すると、胸の中で腐敗臭を放つ

(今日のお話 2259字/読了時間2分半)
■おはようございます。紀藤です。

昨日は2件のアポイント。
ならびに、「働き方改革」のイベントでした。

合計約250名もの方にお越しいただき、
非常に盛り上がった時間でした。

当日は、日本の人事部HRアワード2016 個人の部・最優秀賞を受賞されました
ユニリーバ・ジャパンの島田樣をお招きし、
ゲストスピーカーとしてお話しいただいたのですが、

その内容、そして何より熱量が凄まじく、
聞いていた私も非常に感化され、
エネルギーをもらった次第です。

本当に、「働き方改革」は、
日本全部で真剣に取り組むことが、
これからの日本を変えるのだろう、

真面目に、そう感じた次第です。


改めて、お越し頂いた皆さま、
ありがとうございました!

一緒に、「生産性」高めてまいりましょう!



さて、とはいうものの、
世の中は”年度末”ですね。

私も先日よりイベントの開催、
または研修実施続きで
やることが膨大に増えつつある今日この頃です。


今日は、「7つの習慣」でいう、
成果を残した方々が口を揃えて大事であるという

「時間管理の原則」

の話を紹介しつつ、
時間の使い方について、
思うところをお伝えさせていただきたいと思います。


タイトルは、


「やるべきことを放置すると腐敗臭が漂う」。


それでは、どうぞ。

■もう、既によく知られた話ですが、
「7つの習慣」でいう時間管理の原則とは、


”自分の価値観やミッションに照らし合わせて、
 「重要なこと」をしましょう”


と語っています。


「緊急」じゃないけど、「重要」なこと。


これを、『第2領域』と呼び、
この活動こそが、人生をより豊かに、
「効果的にする」(=良い成果を生む)と言います。


例えば

・家族の団欒の時間を作る、

・本や課外活動を通じて教養を身につける

・健康のために運動をする、

・予防のために健康診断にいく、

・親孝行とか、夫婦の記念日のお祝いをする

・前もって先々の仕事を終わらせる


などなどがそれらに当たるでしょう。

確かに、これらの行動が、
日々着実に出来ていたら、
きっとよいことになりそうですよ。


■しかしながら、これらの『第2領域』とは、

「重要」だけど、”「緊急じゃない」”がゆえに、

どうしても後回しにしがち。


結局、優先してしまうのは、

・急な顧客対応 とか
・トラブル対応 とか
・上司からの指示、依頼、とか

なんだかんだ言って、


『緊急なこと』


になってしまうわけです。

(まあ、よくある話ですね)


■じゃあ、本当の本当に、
「今日やらないといけない緊急なこと」
ばかりやっていると、どうなるか?


・”今日”、絶対やらないといけないこと

ばかりやっていて、


「やっておけばよいなあ」
「いつかやらないといけないなあ」


と思っている、

まだ緊急ではないこと、
を放置するとどうなるのか?


ほとんどの場合、それは
時間差を持って、

「今やらなきゃいけない、緊急なこと」

となって、舞い戻ってくるのです。


つまり、

「第二領域」(=緊急じゃないけど、重要なこと)が

「第一領域」(=緊急かつ、重要なこと)へ変化し、

自らに降り注いでくるのです。



■そして、恐ろしいのが、

それを私たちは、
心のどこかでわかっている。


だから、
”やんなきゃいけないとどこかで思っている状態”を、

「まだ、一週間余裕があるから、」
「一ヶ月余裕があるから、」

と思いつつ、胸の中に抱えているとしたら、


それはまるで、
『やり残した夏休みの宿題』のように
意識せずとも、心に重くのしかかるのです。


だから、遊んでいても、休んでいても、
他の何をしていても、


「ああ、宿題、やんなきゃなあ、」


という感覚を常に持つこととなり
その感覚は、発酵し、モヤモヤした気持ちになり、
やがて異臭を放ちはじめる。


だから、

「何もしてないのに何か不安」

「何をしていても胸が重い」

という状態になるのでしょう。



■繰り返しになりますが、
「第二領域」とは、

”緊急ではないけど、重要なこと”

です。


しかし、
緊急ではないからといっても
「重要である」ことは、

「いつかやらなければいけない」

ものが多くあり、そして、
それは放置しても自らに舞い戻ってきます。


だからこそ、
年度末、仕事が多くなって、
本当は明日に回したいな、なんて思っても、

ちょっと気合を入れて、


「いつやるか!いまでしょ!」


精神をもち、もう一歩だけ進み、
バシバシ終わらせていくことが、

実は精神的な負荷を減らし、
そして、それが健全な精神を生み、

結果「気持ちよく働けている」ということにも、
繋がるのかもしれません。


とにかく、

「時間を減らすこと」
「残業を減らすこと」

という短い部分だけを見ると、

”もっと少なく、もっと少なく”

とされがちだと思いますが、今日の話のような、

【胸に腐敗物を溜め込まない】

というものも、生産性向上のための、
大切なマインドセットになるのではなかろうか、

そのように思う次第です。



”やらなきゃいけないことを放置して、
 胸の中で腐敗臭を放つ状態”

は、やっぱり不健康だよな、
よくないよな、と思います。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
皆さまにとって素晴らしい1日となりますように。

【本日の名言】 するべきことを先に延ばすのは、
最も情けない自己防衛である。

シリル・ノースコート・パーキンソン”

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