座談会における、”ゆるいぶつけあい”が学びの効果を爆発的に高める
(今日のお話 2159字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
本日、なんと1111号!
ゾロ目です。なんだかうれしいです(笑)
*
さて昨日は、社内にて打ち合わせ、
並びに資料作成など。
期末により溜まっていたお仕事を、
一気に片付けておりました。
*
また夜は、大手企業の研究開発の
コンサルティングをしている友人が、
彼の専門分野である「AI」についての
勉強会をするということで、夜は日本橋へ。
テーマは、
『人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊』 (文春新書)
井上 智洋 (著)‚
という本が題材でした。
この本に対して、
”グループフォトリーディング”
なる手法を使い、
1,一章あたり5分で読み進める
2,その後、ディスカッションをする
3,2時間で本全体の内容を理解する
という面白い学び方をしました。
私も初めての体験でしたが、
非常に深い学びを得ることができました。
”一つの本を、
一人で学ぶのではなく、何人かで学ぶ”。
こんな活動を通じて、自分以外の
色んな視点が得られるということを実感した夜でした。
*
さて、本日のお話です。
今日は、そんな
”グループフォトリーディング”の話を受けて、
「座談会における、”ゆるいぶつけあい”が学びの効果を爆発的に高める」
というタイトルで、
思うところをお伝えさせて頂きたいと思います。
それでは、どうぞ。""
■私が今通っている英語塾で学んだ話。
そこの塾長は
齢75歳ほどになる、
某外資系広告会社で名誉会長をしている方です。
その方がこんなことを言っていました。
「最近は、”座談”というものがなくなったね。
でも、優秀な人は、
”座談” というものが実に上手いんだよ」
『座談』というと、
今はあまり使わない言葉かもしれません。
ここで言う座談とは、
”正式な会議の場”とか”授業の場”ではなく、
カフェとか食堂などのパブリックスペースにて、
「非公式な意見交換、ディスカッションをすること」
を指します。
そしてこういった
”非公式な場”は、ちょっとリラックスできるため、
・目上の人に対して、わからないことを率直に聞けたり、
・「こういう見方もできるんじゃないですか?」と
相手と違う意見を”やんわり”ぶつけることができたり、
・普段口を開きづらい雰囲気を壊し、
活発な意見交換ができたり、
そんな副次的な効果を生み出すそう。
そして、それが「正式な会議の場」でも、
やっぱり影響してくるし、
率直な意見交換がゆえに、
学ぶことも多くなるものなのだ、
だから「優秀な人」は”座談会”が上手い
そんな話でした。
■「昔は膝を突き合わせて上司・部下でよく飲んだ。
だからこそ、信頼が生まれた」
そんな古き良き日本において、
”非公式な会合(飲み会)の素晴らしさ”
が語られることがありますが、
先述の『座談会』の文脈で言えば、
本当にその通りなのでしょう。
また、
これは聞いた話なのですが、
戦前の日本の優秀な大学において
大学教授と生徒が、授業後いつまでも、
”あーでもない、こーでもない”と『座談会』を行っていた。
それにより、深い思考が育まれ、
優秀な研究者が生まれてきた、
そんな話もあるようなのです。
つまり、それくらい、
”座談会のような、
ゆるいディスカッションの場”
というのは重要、
ということではないでしょうか。
■冒頭にお伝えをいたしました、
私が昨晩参加したAIの勉強会では
『人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊』 井上 智洋 (著)‚
という題材について、
ディスカッションをしました。
これも、言い換えるならば、
”仕事”ではなく、
”正解”言わなければいけないことでもなく
”利害関係”もない仲間達と、
”「座談会」のごとき
ゆるいディスカッションの場を設けた”
と同じことでしょう。
「私はこう思った」
「俺は逆に、この部分が気になった」
「こういう見方もできるよね」
そうやって、
一人で完結するのではなく、
別の人と意見を交わす。
互いの意見を、ゆるくぶつけあう。
そうすることで、
頭が刺激され、新たなアイデアが湧いきて、
そして深い学びにつながり、
高め合うことができた。
そのように感じますし、
これらの思考プロセスは、
一つの”原則”のようなものでないか、
そんなことすら、思うのです。
■「7つの習慣」では、
”第6の習慣 シナジーを創り出す”
という習慣があります。
これは、
・相手との”Win-Winを考える”こと(第4の習慣)、
そして、
・相手のことをまず理解し、
そして自分の意見を理解してもらう(第5の習慣)
ということを通じて
言葉どおり、
『シナジー(相乗効果)が生まれる』(第6の習慣)
という”原則”を伝えている話です。
お互いの力、意見を相互協力を図ることで
”1+1=2”ではなく、
『1+1=3,10、100、1000』となる。
相手との深いつながりが生まれ、
意見の融合、協力が生まれ、
大きな成果を生み出すことができる、
そのように述べており、
これらは世界共通の「原則」である、
というのです。
■学ぶことは大切です。
そして、私達の人生を、
豊かにしてくれるものだと思います。
そこに、
・誰かと共に学ぶ、
・意見を融合させ、ぶつけあう
という考えを加えることで、
きっと、一人では見えなかった解が見えるはず。
そのように思います。
そして、
”ゆるくぶつけあう”ことを活性化するために、
『座談会』のような、「場」を設ける。
そんな工夫をすることで、
もっとよい、今を変えうるアイデアの場を、
”意図的に”生み出すことができるのではないか、
そんなことを感じた次第です。
「場」&「人の意見」、
本当に貴重だな、と思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本日が皆さまにとって素晴らしい1日となりますように。""