『成功の実現』(談:中村天風)
(今日のお話 2082字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
土曜日の夜から、深夜便にてグアムに来ております。
妻の母が
「生まれてこのかた、飛行機というものに乗ったことがない」
ということで、妻と私と妻の母と3人で、
比較的身近な、グアムに行くことにしました。
入国審査にて妻が
英語で質問されることを予見して、
「観光って英語で何ていうんだっけ?」
と私に聞き、
「sight seeing」と繰り返していました。
が、入国審査のおじさんは、
「どこに泊まるの?」
「写真とりますね」
「いってらっしゃーい」
とバリバリの日本語。
妻は、ちょっと残念そうでした。
まあ、日本人観光客のメッカのグアムなので、
当然といえば当然なのでしょうね。
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さて、毎週日曜日は、
「今週の1冊」のコーナー。
皆さまに是非シェアさせていただきたい本を、
ご紹介させて頂きたいと思います。
さて、「今週の1冊」は
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『成功の実現』(談:中村天風)
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中村天風氏。
何度かメルマガでも紹介しておりますが、
私が最も尊敬する人物の一人です。
戦前に生まれ、
戦時中は「人斬り天風」と恐れられた後、
不治の病にかかりました。
「座して死を待つよりは」と、
海外に密航し、世界中の医者、学者に、
自らが生きる方法を聞いて回る。
が、誰も自分の病を直せず、
結果、諦めて日本に帰国しようとする。
その道中、偶然出会った
インドのヨガの聖人 カリアッパ師と共に、
ヒマラヤで修行する。
結果、人生というものを知り(悟りを開き)
日本に戻った後、銀行の頭取になり、
経済界に影響を与える。
その後、全てを捨てて、
ゼロから、「教え」を拡げるようになり、
その結果、稲盛和夫氏、松下幸之助氏など、
経済界の礎を気付いた人が、「師」と崇めるようになった。
そんな、
哲学者あり、ヨガの達人でもあり、
経済界でも影響を発揮した人物。
それが、中村天風氏です。
そんな中村天風氏の、
生前の講演の記録をまとめた本。
なんと、1万円もしますが、
私は100万円位の価値を感じた、
間違いなく、私の、人生を変えた一冊です。
早速その概要を見てまいりましょう!
■私は、新入社員で入社した、
飲食チェーンの会社にて、
働きすぎて、
自分を追い詰め過ぎて、
「半うつ状態」になりました。
そして、意気消沈のまま、退職。
最も人生において沈んでいた時期で、
「生きるのが辛い」
「成長とは何か?」
「どうしたら前向きになれるのか」
と、退職後の葛藤の中、
日々もがいておりました。
その中で、
「自分が強く生きるためには、この考え方を習えばよいのだ」
と一筋の光を見せてくれた、
そんな本が『成功の実現』だったのでした。
■話は少し変わりますが、
私は「成功」という言葉が、
あまり好きではありません。
というよりも、厳密に言えば、
”何となく違和感がある”といったほうが、
良いかもしれません。
あくまでも私のイメージですが
「成功」というと何となく、
「お金が何より大事」
「出世こそ全て」
「名声・名誉を得る」
というように、
”目に見えるモノ”
だけにフォーカスをしているような気がするからです。
でも、今は「心」が重要視される時代。
モノが豊かでも、
人間関係が破綻していたり、
何だかいつもピリピリしていたりして、
幸せを享受しているとは思えない空気感を醸し出していては、
「本当の成功」
とは言えないと思うのです。
実際私も、それに憧れ、
そして体と心を病んでしまいました。
■しかし、この中村天風氏の、
「成功の定義」は、違います。
あくまでも、
【常に心強く、常に積極的に
自分の生を真っ当できること】
こそが「成功」としています。
人生には、
不運の時も、苦難の時もあります。
順風の時もあれば、逆風のときもある。
それは、過去の偉人たちが、
その経験から語ってきた事実だと思います。
しかし、
どんな状況になろうとも動ぜず、
何があろうとも常に心健やかである。
苦難の時も、幸運の時も、
変わらず積極的な気持ちを持ち続ける。
晴れでも曇りでも、
自らの人生の素晴らしさを寸分にも疑わない。
もし、そんな
「真に強き心の姿勢」
を、自らの人生で持ち続けることが、
できたとしたら。
間違いなく、それは、
”成功である”、
といって過言ではない、
そのように思います。
■この本には、そんな
「真に強き心の姿勢」を持つためにどうしたらよいか、
という珠玉の言葉、そして方法を明示しています。
◯寝ぎわのこころがけ
- 連想暗示法
- 命令暗示法
◯目覚め直後の心がけ
- 断定暗示法
◯日常の心がけ
- 言葉づかい
- 感謝一念
- 三つの禁止
- 内省検討
- 暗示の分析
- 交人態度
- 取越苦労厳禁
などなど、
詳しくお伝えすると、
それだけで1日過ぎてしまいますので、
もし、
「自らの心を強くしたい」
「常に前向きに生きたい」
という方がいらっしゃったら、
ぜひ、お勧めの一冊です。
高いですが、間違いないと思います。