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1072号 2017年1月20日

一段、二段、三段上のフィードバックが、自らを新しい境地に連れていく

(今日のお話 2245字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。

昨日は2件のアポイント。

ならびに、今春から新しくパートナーとして、
「7つの習慣 研修」を拡げていく会社の皆様へ
「ファシリテーター集中養成コース」の開催など。

「ファシリテーター集中養成コース」は、
実際にコースを20分ほどやってみるというトレーニング。

そのやった映像を、自分自身の映像をビデオで撮り、
見ている他の参加者から、そしてプロのファシリテーターから
「良かった点」&「もっとよくできる改善点」について、
率直なフィードバックを参加者でぶつけ合う、

そんな場です。

昨日も、素晴らしいセンスをお持ちの皆さまではありましたが、

「自分の準備不足を感じた」
「思ったより早口だと気付いた」
「参加者の質問の対応の難しさを思い知った」

などなど、やってみて気付いたこと、
というのがたくさんあったようでした。
(S社の皆様、本当にお疲れ様でした!)


ちなみに、少しだけご案内。

フランクリンコヴィーのプログラムでは、
新入社員研修「ディスカバリー」、「7つの習慣」の研修などを、
社内で展開するにあたって、

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「社内ファシリテーター制度」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

というものがございます。

そして、そのトレーニングの中で、
特に好評なのが、この集中養成コース。

もし、
「講師(ファシリテーター)として力量を高めたい!」
という方がいれば、本当にお勧めです。

ぜひ、社内トレーニングで、研修を進めていこうとされる方は、
ご検討してみてはいかがでしょうか。



さて、今日は、そんな
”社内ファシリテーター”の話を受けつつ、

”スキルの向上”を加速させるためのヒント”として、
思うところをご共有させていただきたいと思います。

タイトルは、


「一段、二段、三段上のフィードバックが、自らを新しい境地に連れていく」。


それでは、どうぞ。

■『フィードバックはチャンピンの朝食。』

という言葉があります。


これは、リーダーシップやマネジメントについて
著作を出しているケン・ブランチャード氏が言った言葉。


読んで字のごとく、

”フィードバックには、自らが気付けないポイントを知ることができる。
それは成長のチャンス。だから「チャンピオンの朝食」である”

ということですね。


しかし、確かに言われればそうではありますが、

実際のところ、
”成長のチャンス”と言われても

「ここがイマイチ」
「あんまりプレゼンが刺さらなかった」
「早口すぎ」

などと率直にガシガシ言われると、
わかっていても、どこかで動揺してしまうもの。


しかし、ある意味、
そんな”痛み”を甘んじて受け入れることで、人は成長できる、

というのも一つの事実かと思います。

それゆえ、

『フィードバックはチャンピンの朝食』

なのでしょう。


■しかしながら、ここで思う事があります。


どんなフィードバックでも、
ないよりも、あった方が100倍いいとは思うと同時に、

もしスキル向上の角度を、
更に高く、急角度にしていきたいのであれば、

「とりあえず、誰でもいいから、
 フィードバックもらっとけばいい」

だけでは足りないように思うのです。


■これは弊社の「集中養成コース」でもみられるのですが、

例えば、参加者同士のフィードバックだと、

「もっとゆっくり喋った方が分かりやすかった」
「声がちょっと小さかった」
「笑顔が欲しかった」

というような内容だったりします。

もちろん、これはこれで、
大変重要なフィードバックであり、
”チャンピオンの朝食”の一部です。

しかし、同時に言えるのが

「このあたりのことは多くの人が気付ける」
(=ビデオで見て、自分でも気が付ける)

ことだったりするのです。


しかし、フィードバック元が、
プロのファシリテーターの場合、どうなるのか。

早口、声の大きさ、などは当然のこと、
「一段上」のフィードバックになるのです。


例えば、こんな感じ。



「質問をした時に、
 『もっと深い共感』を示してあげてほしかったです。

 そうすることで、参加者は
 ”講師からの承認”を得られた感覚を持てます。

 すると、次からの発言も、積極的にしてくれるし、
 他の参加者も「自分の意見を言ってよいんだ」(=否定されないんだ)

 と思ってもらえて、場が、もっと盛り上がるはず。」


みたいな、

・「参加者の感情のコントロール」
・「研修の場の支配の仕方」


のような、一段、
視座が高いフィードバックが貰えたり、


はたまた、


「”ストーリー”をイメージしていますか?

 どの場面で、参加者をノセて、
 どの質問で、参加者に深く内省を促して、

 というように、まるでドラマや小説のように、
 ”山場”をいかにつくるか、をもっと意識することで
 参加者の心に残りやすくなります」

みたいに、

・「”短期”(今この瞬間)でなく、”中期・長期”(研修全体の流れ)」

というような、
更に一段、二段、視座の高いフィードバックが貰えたりするのです、


■フィードバックは、自らを高める、
素晴らしいチャンスです。

やっぱり、

『フィードバックはチャンピオンの朝食』

であることは、間違いない。


しかし、その、
チャンピオンの朝食の質(=フィードバックの質)を、
もっともっと高めるためには、

自分と同じレベルの人からのフィードバックだけではなく、
視座が一段、二段、三段と、自分より高い、

【師匠からのフィードバック】

を求めることが大切である、

そのように思います。


■最初は、フィードバックをもらい、
自分を正しく認識すること。

そして、そこができたら、

「確かに、そうかもしれない」
「その考えは、全くなかった」

と、考えてもいなかった上空から、
”鳥の目”で指摘してくれる存在を見つけ、
師事すること。


それこそが、
自らをより早いスピードで成長させ、

「一段、二段、三段上のフィードバックが、自らを新しい境地に連れていく」

ことになるのだろう、

そのように思った次第です。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本日が皆さまにとって素晴らしい1日となりますように。

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初めて開く。

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