一段、二段、三段上のフィードバックが、自らを新しい境地に連れていく
(今日のお話 2245字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は2件のアポイント。
ならびに、今春から新しくパートナーとして、
「7つの習慣 研修」を拡げていく会社の皆様へ
「ファシリテーター集中養成コース」の開催など。
「ファシリテーター集中養成コース」は、
実際にコースを20分ほどやってみるというトレーニング。
そのやった映像を、自分自身の映像をビデオで撮り、
見ている他の参加者から、そしてプロのファシリテーターから
「良かった点」&「もっとよくできる改善点」について、
率直なフィードバックを参加者でぶつけ合う、
そんな場です。
昨日も、素晴らしいセンスをお持ちの皆さまではありましたが、
「自分の準備不足を感じた」
「思ったより早口だと気付いた」
「参加者の質問の対応の難しさを思い知った」
などなど、やってみて気付いたこと、
というのがたくさんあったようでした。
(S社の皆様、本当にお疲れ様でした!)
ちなみに、少しだけご案内。
フランクリンコヴィーのプログラムでは、
新入社員研修「ディスカバリー」、「7つの習慣」の研修などを、
社内で展開するにあたって、
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「社内ファシリテーター制度」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
というものがございます。
そして、そのトレーニングの中で、
特に好評なのが、この集中養成コース。
もし、
「講師(ファシリテーター)として力量を高めたい!」
という方がいれば、本当にお勧めです。
ぜひ、社内トレーニングで、研修を進めていこうとされる方は、
ご検討してみてはいかがでしょうか。
*
さて、今日は、そんな
”社内ファシリテーター”の話を受けつつ、
”スキルの向上”を加速させるためのヒント”として、
思うところをご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
「一段、二段、三段上のフィードバックが、自らを新しい境地に連れていく」。
それでは、どうぞ。
■『フィードバックはチャンピンの朝食。』
という言葉があります。
これは、リーダーシップやマネジメントについて
著作を出しているケン・ブランチャード氏が言った言葉。
読んで字のごとく、
”フィードバックには、自らが気付けないポイントを知ることができる。
それは成長のチャンス。だから「チャンピオンの朝食」である”
ということですね。
しかし、確かに言われればそうではありますが、
実際のところ、
”成長のチャンス”と言われても
「ここがイマイチ」
「あんまりプレゼンが刺さらなかった」
「早口すぎ」
などと率直にガシガシ言われると、
わかっていても、どこかで動揺してしまうもの。
しかし、ある意味、
そんな”痛み”を甘んじて受け入れることで、人は成長できる、
というのも一つの事実かと思います。
それゆえ、
『フィードバックはチャンピンの朝食』
なのでしょう。
■しかしながら、ここで思う事があります。
どんなフィードバックでも、
ないよりも、あった方が100倍いいとは思うと同時に、
もしスキル向上の角度を、
更に高く、急角度にしていきたいのであれば、
「とりあえず、誰でもいいから、
フィードバックもらっとけばいい」
だけでは足りないように思うのです。
■これは弊社の「集中養成コース」でもみられるのですが、
例えば、参加者同士のフィードバックだと、
「もっとゆっくり喋った方が分かりやすかった」
「声がちょっと小さかった」
「笑顔が欲しかった」
というような内容だったりします。
もちろん、これはこれで、
大変重要なフィードバックであり、
”チャンピオンの朝食”の一部です。
しかし、同時に言えるのが
「このあたりのことは多くの人が気付ける」
(=ビデオで見て、自分でも気が付ける)
ことだったりするのです。
しかし、フィードバック元が、
プロのファシリテーターの場合、どうなるのか。
早口、声の大きさ、などは当然のこと、
「一段上」のフィードバックになるのです。
例えば、こんな感じ。
「質問をした時に、
『もっと深い共感』を示してあげてほしかったです。
そうすることで、参加者は
”講師からの承認”を得られた感覚を持てます。
すると、次からの発言も、積極的にしてくれるし、
他の参加者も「自分の意見を言ってよいんだ」(=否定されないんだ)
と思ってもらえて、場が、もっと盛り上がるはず。」
みたいな、
・「参加者の感情のコントロール」
・「研修の場の支配の仕方」
のような、一段、
視座が高いフィードバックが貰えたり、
はたまた、
「”ストーリー”をイメージしていますか?
どの場面で、参加者をノセて、
どの質問で、参加者に深く内省を促して、
というように、まるでドラマや小説のように、
”山場”をいかにつくるか、をもっと意識することで
参加者の心に残りやすくなります」
みたいに、
・「”短期”(今この瞬間)でなく、”中期・長期”(研修全体の流れ)」
というような、
更に一段、二段、視座の高いフィードバックが貰えたりするのです、
■フィードバックは、自らを高める、
素晴らしいチャンスです。
やっぱり、
『フィードバックはチャンピオンの朝食』
であることは、間違いない。
しかし、その、
チャンピオンの朝食の質(=フィードバックの質)を、
もっともっと高めるためには、
自分と同じレベルの人からのフィードバックだけではなく、
視座が一段、二段、三段と、自分より高い、
【師匠からのフィードバック】
を求めることが大切である、
そのように思います。
■最初は、フィードバックをもらい、
自分を正しく認識すること。
そして、そこができたら、
「確かに、そうかもしれない」
「その考えは、全くなかった」
と、考えてもいなかった上空から、
”鳥の目”で指摘してくれる存在を見つけ、
師事すること。
それこそが、
自らをより早いスピードで成長させ、
「一段、二段、三段上のフィードバックが、自らを新しい境地に連れていく」
ことになるのだろう、
そのように思った次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本日が皆さまにとって素晴らしい1日となりますように。