喉元に出かかった言葉を飲みこむ技術
(今日のお話 1810字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は2件のアポイント。
早朝6時からあずさ2号にのって、
山梨のお客様へご訪問。
美味しい(雰囲気がする)空気に、
何となく心癒されておりました。
また、お昼からは新入社員研修「ディスカバリー」の説明会。
約20名の人材育成に関わるお客様にお越しいただきました。
今、新入社員研修というと、
「ゆとり世代」「受け身」
「教えてもらうのが当たり前」などが、
テーマとしてよく言われます。
そして、その新人教育において、
よくよく大切なことは、結局
「仕事とは”自分から動く”もの」
ということを、
どれだけエレガントに腹落ちさせることができるか、
そして忘れないように、心に刻み込めるかだと思います。
この”自分から動く”という大切さを、
「7つの習慣」というリーダーシップの考え方を体系化したプログラムを、
日本の新人教育向けに「いいとこ取り」して作り上げたのがこの
『新入社員研修「ディスカバリー」』です。
最後の説明会が、2月にございますので、
まだ2017年度の新入社員研修が決まっていない方、
ぜひご参考頂ければと思います。
*
さて、本日のお話です。
今日は、新人教育に絡めて、
仕事でもプライベートでも、人間関係を円滑にするために大切な、
「喉元に出かかった言葉を飲みこむ技術」
というテーマで、
7つの習慣の話も踏まえて、
教訓をお伝えさせていただければと思います。
それでは、どうぞ。
■仕事でも、プライベートでも、
人間関係の中で生きている限り、
時に人とぶつかることがあります。
特に、仕事などでは
こだわりを持っている人ほど、
衝突することも増えるようにも思います。
真剣に物事に取り組んでいれば、
こだわり、ポリシーができるもの。
「俺はこう思う」
「私はこの方法が正しいと思う」
意見が固まれば、
「まあどっちでもいいよ」とはなりづらく、
結果として、時に、意見の衝突が起こったりするのでしょう。
それは、社会に出ようが出まいが、
職場内でも、友人間でも、家庭内でも、
同じ話だと思います。
■しかし、いくらポリシーを持って、
「俺はこう思う!」と思っていたとしても、
相手と意見の相違があった時、
それを
”ただただ感情のまま”に伝える
と、ロクなことにならないこと、
多いと思うのです。
例えば上司や同僚とウマが合わず、
イラっとした時。
「いやいや、あなたの考え方、
どうかと思いますよ!
だから、信用してないんですよ、前から」
とか、または家で
夫婦のゲンカで、
「あなたはいつもそう!
ちっとも成長しないわね!」
なんて、いってしまったら、
たとえそれが事実だったり、
的を射ている話だったとしても、
わだかまりが残る可能性、やっぱりあると思うのです。
やっぱり、人間ですから、
あまりにも露骨に、感情に任せた言葉を浴びせたら、
心にシコリが残ります。
下手すると、何年もシコリを
残してしまうこともあります。
そして、こういう言葉はだいたい
「感情的にイラっとしたとき」
が危ないのです。
■では、どうすればいいか。
これを予防するには、
”「おまじない」の言葉”
が効果的だと思うのです。
例えば、こんな言葉があります。
『腹が立ったら十数えよ。
それでもおさまらないなら百数えよ。』
こういった一呼吸置くためのキーワードを、
自分の中にインストールしておくと、便利なのです。
これに関する、「7つの習慣」で有名になった、
”おまじないの言葉”としてこんなものがあります。
それは、
【刺激と反応の間にスペースをあける】
というもの。
何かイラッとしたとき(=”刺激”)、
まるで、感情の高ぶりを停止する
ビデオの一時停止のような”一時停止ボタン”が
眉間の間にある事をイメージする。
そして、感情的になったとき、
そのボタンをポチッと押してみる。
そのようにしたイメージを持って、
つい感情的になったときでも、
”気の向くまま”、”感情のまま”
反応的に行動しないようにスペースをあける。
イラっとしても、「ちょっと待った」と考えるようにする。
■こういった言葉は、
シンプルですが、パワフルです。
言葉を持っているか持っていないかで、
ふと思い出すことができるかできないかで、
実際の、その場の行動が変わってくるものです。
いざという時に、
拠り所になる言葉を持っていると、
それが武器になると思うし、
それらを意識し続けることで、
きっとそれは、
【喉元に出かかった言葉を飲み込む技術】
になりえると思うのです。
言葉は力。
シンプルな話ですが、
改めて大切だな、と思う次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本日が皆さまにとって素晴らしい1日となりますように。