マーフィーの法則から考える、「楽観的と思考停止は違う」という話
(今日のお話 1776字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は二件のアポイント。
また夜は2年前に本メルマガのサイトを作ってくれた友人、
また妻と共に、サイトリニューアルについて打ち合わせ。
今年は、ライフワークとして
1000号にわたって続けてきたメルマガを、
より上のレベルへと昇華させていきたいと考えています。
(いつもお読みいただいている皆様、
ありがとうございます!)
やることが色々と定まってきて、
楽しくなってきました。
がんばるぞー!
*
さて早速ですが、本日のお話です。
実は昨年、私の親しい友人の会社が、
「倒産」しました。
そして先日改めて、
その時の話について語る場があったのでした。
今日のテーマは、
”友人の会社の倒産”という話を参考に、
「楽観と思考の放棄は違う」
というテーマで、
思うところをお伝えさせて頂きたいと思います。
それでは、どうぞ。
■皆さま、突然ですが、
「マーフィーの法則」
というお話を、聞いたことはありますでしょうか。
このマーフィーの法則というのは、
『起こる可能性のあることは、いつか実際に起こる。』
というもの。
しかも、”起こる可能性”というのも、
「ネガティブなことが起こる可能性がある場合、
実際、起こってしまうことが多い」
という悲しき傾向を示した、
そんな法則でもあります。
「うまく行かなくなり得るものは何でも、うまく行かなくなる」
「何事であれ失敗する可能性のあるものは、いずれ失敗する。」
「落としたトーストがバターを塗った面を下にして着地する確率は、カーペットの値段に比例する」
というように、何だか、
哀愁ただよう先人達の経験則が集められ、
この法則が提唱されました。
科学的な根拠があるわけではないのですが、
リスクを考える上で、危機管理、災害予防などについて、
重要視される考えになった、と言われます。
■話は戻りまして私の友人の話。
私の友人の会社は10名ほどの会社でした。
しかし、比較的ポジティブな私も、
話を聞けば聞くほど、
「その会社は未来がない」
ということを感じていました。
顧客も完全に1社依存型。
能力がある人ほどやめていくし、
そして、何より社長のやる気がない。
マーフィーの法則ではないですが、
”起こる可能性”として、
「いつか潰れるんじゃないか?」
という話をしつつ、
「確かにそうかもしれないけど、
ワークライフバランスはいいし、自由だ、。
大丈夫な気もする」
そんなやりとりを繰り返ながら、
ズルズルと友人は働き続けました。
しかし、その後、
一人辞め、二人辞め、
最後は友人一人だけになり、
会社にいて、結果、心を病み気味な雰囲気すら
醸し出すようになってしまいました。
■倒産をしてしまったことは、仕方がないこと。
しかし、その友人と話す中で、
「”起こる可能性”として、
倒産するかもしれないとわかっていたのなら、
もう少し準備しておくべきだった」
という話が出てきた時、
”安易な楽観論はリスクがある”
と感じたのです。
「楽観論」は、
心の負荷を軽くしてくれて、
ネガティブをポジティブに変える
素晴らしものです。
私も大好きな思考法だし、
これを体得している人は、
本当に強いと思います。
しかし、です。
「失敗しそうだなあ、
会社なくなりそうだなあ、
でも、なんとかなるっしょ!」
と、”安易な思考停止”をしてしまうことは、
「楽観的」とはちょっと違うように感じるのです。
■先述の、
『起こる可能性のあることは、いつか実際に起こる。』
というマーフィーの法則のような、
少しネガティブな話もいくつも想定しつつ、
実際起こったときも考え、
対策をきちんとこうじた後で、
「きっとなんとかなるさ!」
と最終的に考えるのが、
”楽観的”
ではないか、と思うわけです。
ゆえに、
【楽観的と思考停止は違うものである】
とやっぱり思うのです。
■だから、
「失敗するかもなあ、
したらやだなあ
でも、まあ大丈夫!」
と安易になってはいけません。
「7つの習慣」では、
”第3の習慣 最優先事項を優先する”において、
”緊急ではないけれども、重要であること”
(=「計画」「予防」など)
に時間を投資する習慣を持つことが、
勝者の法則である、というように伝えています。
『起こる可能性のあることは、いつか実際に起こる。』
そんなことを念頭に置きつつ、リスクを考え、
そして先回りして対策を考える。
その上で楽観的に、どんと構える。
そんな習慣を作ることが、大切なのではないか、
と思った次第です。
自戒を込めつつ。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本日が皆さまにとって素晴らしい1日となりますように。