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1059号 2017年1月7日

小池知事は言った。「できない理由を探す、これをやらないでください」

(今日のお話 2934字/読了時間3分)
■こんばんは。紀藤です。

昨日金曜日は一件のアポイント。
ならびに、新年のご挨拶などを電話にて。

1月も数日過ぎるだけで、
新年気分は急激に減り、
日常が駆け出すかのごとく感じますね。

この移り変わる良いタイミングに、
計画をしっかり立てて、本年の目標を見定めないと、
あっという間に1年がたってしまうのだろうと、
危機感を覚えるこの週末です。

まだやりかけの目標設定、
もうちょっと掘り下げてやろうと思います。



さて、本日のお話です。
2017年は色々なことが起こりそうですね。
特に政治ではニュースは、
EUしかり、トランプ大統領しかり、小池百合子都知事しかり、
多くの変化が起こりそうで、注目の1年です。

(不安が大きい方もいらっしゃると思いますが)


そんな中、個人的に特に気になるのは、
オリンピック、築地問題に対して、
グイグイ切り込んでいるような小池都知事。

そんな中、たまたま小池百合子都知事が就任した際のスピーチを、
ホームページで見つけて目を通していたところ、

「本当にその通りだよな」と、

いたく共感するものがありました。

本日は、その話を取り上げつつ、
7つの習慣の話と絡めて、

「できない理由を探す、をやらないでください by小池都知事」

という、ある意味、当たり前の話を
今一度戒めとして、共有させていただきたいと思います。

私自身も、自戒を込めて。

それでは、どうぞ。

■2016年8月の就任の際、
小池百合子さんは、職員の方に、
「訓示」として、こんなお話を伝えていました。


(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

<職員への訓示>

都民ファースト、都民目線による行政、
そして透明な行政のために、仕事の進め方も改革していきたいと思います。

三つ申し上げたいと存じます。


まず、できない理由から入らないでいただきたい。

できない理由を探す、これを真っ先にやらないでいただきたい。

それは都民が欲している課題に対して、どうすればできるかをまず考えて欲しいということであります。

できない理由から探して、仕事に臨まないでください。

大企業、最近は残念ながら、傾いている企業も多いんですけれども、
主な理由は、社員の皆さんができない理由探し、
こちらを優先させてしまう結果、その問題が起きてくると、このように考えています。

「予算がない」
「業界が反対している」
「いろんな問題がある」。

そんなことたくさんあると思いますけれども、
しかしながら、
できない理由探しよりも、できる方法を考えていただきたい。


引用:東京都知事 ホームページより
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


■いかがでしょうか。


否定のしようがないくらい、
「そりゃそうだ」と思えるお話と感じられた方も、
少なくないかと思います。


新入社員であろうが、
学生だろうが、
子供に伝える教訓であろうが、

「できることを考えよ」

というのは、誰かの責任にせず、
自らの足で歩み、生きて行く上で、

「基本の基」、「基礎の礎」

といっても過言ではない話でしょう。


■しかし、小池百合子さんは、
わざわざ、大の大人に向けて、
職員に向けて、言いました。

「できない理由から入らないでいただきたい。」

そして、

「大企業、最近は残念ながら、傾いている企業も多いんですけれども、
 主な理由は、社員の皆さんができない理由探し、
 こちらを優先させてしまう結果、その問題が起きてくると考えています。」



すなわち、

当たり前のことだけど、できていない。

これが現実であり、
最も難しいことであると痛いほどわかっている故に、
わざわざこういった話を出されたのだと思います。



そして、思い返してみれば、
私たちも日常のビジネスや仕事において、

「出来ることでなく、出来ないこと」

に目を向けて、つい愚痴リ続けてしまうこと、
ともすればあるのではなかろうか、

そのように思うわけです。


■少し話は変わりますが、
「7つの習慣」では、「第一の習慣 主体的である」、において、


『影響の輪に働きかけよ。
 関心の輪にエネルギーを注いではいけない』

といいます。

「影響の輪」とは、
”自分ができること”を指します。

(自ら発言するとか、アクションする、
 前例はないけど、提案してみる、とかですね)


逆に、「関心の輪」とは、
”気がかりだけど影響できないこと”をさします。

(予算がない、とか、反対意見がある、とかですね)


そして、世の中を動かす”原則”として、

前者の「影響の輪に働きかける人」は、
自分の影響をどんどん広げ、自ら人生をコントロールできるが、

「関心の輪にばかり目を向けている人」は、
周りにコントロールされる、反応的な生き方になってしまう、

そのように、警鐘をならしています。


■ちなみに、ここで一つ、
お伝えしたいことがあるのです。

(「7つの習慣」に関する、ちょっとマニアックな話です。
 少しお付き合い頂ければ幸いです)


「7つの習慣」とは、
ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、

第1の習慣 主体的である

の他に、

第2の習慣 終わりを思い描くことから始める
第3の習慣 最優先事項を優先する
第4の習慣 Win-Winを考える
第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される
第6の習慣 シナジーを創り出す
第7の習慣 刃を研ぐ

というように、
「人生をプラスに導く成功者の原則」の如きメッセージが
書いてあります。


しかし、

「なぜ、”第一の習慣 主体的である”が、1番目なのか?」

ということ。


”第1の習慣 主体的である”とは、
先程の小池知事の言葉でもあるように、

「出来ないことでなく、出来ることを探す」(=影響の輪に働きかける)

ということと同じ意味です。



これは、

・いくら素晴らしい夢や目標を描いても、
 「出来ないこと」ばかりに目を向けていたら、ただの夢で終わる。

・いくら「win-winだ!」と言っても
 「出来ないこと」ばかりに目を向けて、
  何もしなかったら、ただの綺麗事で終わる。

・いくら「シナジーを起こそう!」といっても、
 「出来ないこと」ばかり言っていたら、理想論で終わる。


すなわち、全てのことは

”「自分ができること」に取り組むが故に、
 イイ話を、現実のモノへと変えることができる”

ということです。


同時に、そこを置き去りにして、
「あるべき論」を語っていて、
結局、何もやらない、出来ないと言っていても、
何も変えることができない、

ということになります。


だからこそ、その姿勢を、
まず変えなければいけない。

そう、小池さんをはじめ、
危機感を持つ人は声を大にして言っているのでしょう。


■人生のために必要な
「原則」的な話にも、順番があります。

・ビジョンを持つ、
・優先事項をはっきりさせる、
・人間関係を良好に保つ。

全部、大事です。


でも、その全ての前提として


【自分ができることに取り組む】、


これだけは、絶対的にまもりつづけなければならない、
”原則中の原則である”、

そのように思います。



当たり前でシンプルなことが故、
難しいことかもしれませんが、

「出来ないことでなく、出来ることに目を向ける」

このことの重要性を、
小池さんの言われるよう、改めて戒めたい

そのように思った次第です。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
週末が皆さまにとってよい時間となりますように。

【本日の名言】 当たり前のことが、いつでもどこでもできるならば、
私があなたの弟子になりましょう。

千利休”

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