「当たり前の基礎こそ、乱れやすい」という当たり前の話から学ぶこと
（今日のお話 1454字／読了時間1分半）
■おはようございます。紀藤です。
昨日日曜日は、テニススクールのコーチと、
またスクールの仲間と共に、東京体育館にて、
「テニスの壁打ち」にいってまいりました。
大好きなテニスもしばらく休んでいたため、
気づけば体重も4キロ増加しており（！忘年会のせいもありますが汗）、
「これはいかん！」ということで、
最近急激に運動熱（テニス熱）が高まっております。
来年5月も、キングオブウルトラマラソンと称される
野辺山100キロマラソンに出ることにしたので、
今から足腰鍛えたいと思います。
＊
さて、本日のお話です。
久しぶりにテニスの練習からの学びです。
コーチ、壁打ちのフォームを見てもらったのですが、
悲しきかな、
「いやあ、一年前のがよかったですねえ。変な癖がついちゃってる」
と言われてしまいました。
今日はそう言われるに至った経緯を振り返りつつ、
「当たり前の基礎こそ、乱れやすい」
というテーマで、思うところを
お伝えさせていただきたいと思います。
それではどうぞ。
■「うーん、紀藤さんが一番よかったのは
去年の今頃かもですね。
色々変なフォームがついちゃってますね」
壁打ちをしつつ、
また最近のスクールのプレイを見つつ、
コーチは私にそんなことを告げたのでした。
それを聞いた時に、
（いや、でもなんだかんだで1年間の間にスクールも通ってきたし、
多少できることも、知識も増えたはずなんだけどな）
悔しい思いと共に、
嬉しくないことを告げられた事実に、
反発したい気持ちになりました。
コーチはフォローの意味も込めて、
続けてこう言いました。
「よく言われることだけど、
””当たり前の行動こそが、崩れやすい””んですよ。
基礎練習もなんとなくやるだけだと、
かえって悪い方向にいくことだってある。
だから、かなり注意深く、
集中して練習しないと、一定レベルからはうまくなりません。」
と。
言われてみれば、これも、
別になんら違和感のない、当たり前の話。
でも、この話にこそ、
私たちの仕事や人生における”地力のつけ方”とでも言えるごとき、
大切な原則があると思ったのです。
■少し話は変わりますが、
「基礎を日々集中してやらねばならない」
という話を語る上で、思い出す体験談があります。
それは、私が新卒で、
飲食店に入社し、働いていた時の話。
当時、どんな店舗でも最高に売れる店に仕立てる、
”再建屋”のような凄腕店長がいました。
今でも覚えている話で、
彼がいった印象的な言葉があります。
それは、
「お店っていうのは、オープン当時が一番モラルが高い。
料理の作り方も、接客への真剣さと、なんでもそうだ。
そこから、普通は、なあなあになって、雑になっていく。
そして、それに任せた店は、売れ上げも落ちる。
モラルの低下は必ず起こるけど、
その流れに抗い、より高められた店が、売れ続けるんだよ」
そんな話でした。
飲食とは同じことの繰り返し。
つまり”基礎”をどれだけ徹底するか、
ということがそのお店の質を保つのです。
■つまり、先ほどのテニスのコーチの
「当たり前の基礎練習こそ、真剣に」
という話、
そして飲食店で出会った凄腕店長の、
「放っておくと当たり前のレベルは落ちていく。
基礎を維持し、高められるかが肝」
という話。
結局言わんとしていることは、
『”当たり前の基礎の質を、高められ続けるか否か”が、
地力を高めるカギである』
ということでした。
基礎的なことの大切さは、
あらゆる世界に通じます。
仕事においても、
・計画立て（準備の質）
・コミュニケーション力（聴く力、話す力）
・プレゼン力
・時間の管理
・資料の作成
のような、
いろんな基礎スキルがありますが、
果たしてそれらの基礎に対して、
【基礎を、時間を追うごとに、高められているか】
と改めて自身を客観的に見てみること、
大切ではなかろうか、
そのように思ったのです。
慣れと惰性は違います。
私がなんとなく慣れてきたから上手くなっていると勘違いしていたのを、
コーチに「むしろ下手になっている」と言われ、
ハッとさせられたことが、実は普段の仕事でも起こっているかもしれない、
そんなことを思わされたのでした。
当たり前のことこそ、気持ちを入れて、丁寧に。
そんなことを思わされた一日でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆さまにとって素晴らしい１日になりますように。
