人に的確に伝えるためには、”◯◯◯の技術”が重要である
(本日のお話/2335文字 読了時間2分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は、大阪、または兵庫へ出張。
朝5時半に出て、バタバタと移動。
0時すぎに帰宅いたしました。
1日の総移動距離記録を更新したか思います(苦笑)
今日は金曜日、飛ばして頑張って参りたいと思います。
*
さて、早速ですが本日のお話です。
以前通っていたドラッカー塾の先生
(ドラッカー氏より直接師事した方)
から聞いた話で印象的な話があります。
それは、「人に伝える技術」について。
ドラッカー氏曰く、
「人に的確に伝えるためには、
”映像化の技術”が重要だ」
という話をしばしばされていたそうです。
今日は、その話について、
少し掘り下げつつ、皆さまに思うところを
お伝えしたいと思います。
それでは、どうぞ。
■最近、読んでいる本で、
『エクサスケールの衝撃]』
~次世代スーパーコンピューターが壮大な新世界の扉を開く~
(著:齊藤元章)
という本があります。
これは、これから
AIが作り出す未来について書かれた、
非常に興味深い本。
(めちゃめちゃ面白く、そして未来について
否応なく考えさせられます。ご興味ある方は、ぜひ!)
*
さて、その中で、
これからの未来を理解するための
”未来のキーワード”の一つとして、
「『指数関数的』な技術革新」
というような表現が、紹介されるのです。
この言葉が、これから訪れる、
劇的な変化を言い表している(らしい)のです。
■しかし、残念ながら、
ぱっと聞いただけだと、
なんだかよくわかりません。
少なくとも、頭のよろしくない私には、
あまり馴染みがない言葉(汗)
ちなみに「指数関数」について、
調べて見ますと、こう書いてありました。
~~~~~
「指数関数」とは?(Wikipedia)
解析学における指数関数(しすうかんすう、英: exponential function)は、
冪乗における冪指数 (exponent) を変数として、
その定義域を主に実数の全体へ拡張して定義される初等超越関数の一種である。
対数関数の逆関数であるため、逆対数 (anti-logarithm‚ inverse logarithm) と呼ばれることもある。
自然科学において、指数関数は量の増加度に関する数学的な記述を与えるものとして用いられる。
~~~~~~
はい、分かりましたでしょうか?
私は、
ますますワケがわからなくなりました。
10回くらい読みましたが、
やっぱりわからなかったので、諦めました。。
でも、きっとそれが、
多くの方が感じることではないだろうか、
そのように思います。
■何となく、
「これからの未来は”指数関数的”に成長するんだよ」
なんて、言うと、
カッコよく、博学に聞こえます。
しかし、その説明も、
聞いている誰かに伝わってこそ、
初めて意味を持つのです。
だからこそ、冒頭に、
ピーター・ドラッカーが言ったとされる、
「人に的確に伝えるためには、
”映像化の技術”が重要だ」
という姿勢が、重要になる、
そのように思うわけです。
■さて、事例で考えてみたいと思います。
「指数関数的」の意味、
もう一度、”映像化”して伝えられた場合で
考えてみましょう。
先述の『エクサスケールの衝撃』では、
わかりやすく、このような話で、
説明されていました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<増え続ける、成人の30歩>
「指数関数的」とは、
1歩から30歩の歩数の歩幅のたとえがわかりやすい。
成人男性の1歩はだいたい、90センチ程。
”次の一歩の歩幅”が、
”前の歩幅の『倍』(=指数関数的)”になったとすると、
30歩目には、果たして
どれほどの歩幅になるのだろうか。
その結果は、当初の歩幅(90センチ)の
2の30乗倍になる。
計算すると、
1‚000‚000‚000 = 10億歩分
になる。
その30歩目の歩幅の距離は、
91万キロメートル以上になり、これは
”地球を23周分歩ける距離”で、
”月まで往復(77万キロメートル)したとしても、まだ14万キロお釣りが出る距離”で、
光の速度で移動できても3秒かかる。
気の遠くなるほどの距離なのである。
*
そして、私達のコンピューター業界の成長は、
1965年に始まった集積回路に搭載されるトランジスタ数
(=コンピューターの性能)は、約6400万倍になっている。
先程の30歩の例えで言うと、
”現在は26歩目”
に当たる。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
とのこと。
何となく、
先のウィキペディアの説明よりは、
イメージが付きやすくなったのではないでしょうか。
■誰かに物を伝えることは、
簡単なようで、難しいものです。
それは
相手が持っている元々の知識も違うし、
考え方も違う、が故に
”伝わっているようで伝わっていない”
ということが、しばしば起こるのでしょう。
そして、それは特に、
「お客様と相対する姿勢・あり方」
「仕事の上で大切にした方がいいと思う価値観」
「社内でのコミュニケーションの仕方」
など、答えがありそうで、ないような、
”考え方・姿勢”
などのような曖昧なモノを伝えるときは、尚更そう。
だからこそ、何か物を伝える際に、
よく言われるような例え話とか、
教訓的な話とか、引用の話など、
『”映像化して伝える”というスキル』
を持つことが、
大きな武器になるのではないか、
そのように思うのです。
■「7つの習慣」でも、
よく例え話が用いられます。
例えば、
「短期的な利益ばかり追い求めると、
結局、長期的に利益を得られない」
という教訓を伝えるために、
『ガチョウと黄金の卵』
の教訓を引用します。
または、
「自分のメンテナンス(=勉強したり、自分を磨くこと)をしないと、
高いパフォーマンスは発揮し続けられない」
という教訓を伝えるために、
『木こりの話』
を伝えたりします。
■ということで、
繰り返しになりますが、
人に深く、長く伝えるためには、
”効果的な伝え方”が大切です。
そのために、ドラッカーが言うような、
”映像化するスキル”
を磨いていくこと、
ぜひ心がけていきたいものだな、
そう、改めて思った次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今日も皆さまにとって素晴らしい1日になりますように。""