人生で大切なことは「バジル」から学んだ
■おはようございます。紀藤です。
3か月ほど前から育てはじめた「バジル」が、
急激な成長を遂げています。
植物からは本当に学ぶことが多くて、
畏敬の念すら覚えます。
今日はそんな「バジル」から、
学んだ大切なことを一つ、共有したいと思います。
■さて、「バジル」にはある特徴があります。
気温が20℃を超えなければ、芽を出しません。
種を植えた4月の頭、
まだ肌寒かったあの頃は、
プランターを覗き込めども何の変化もない・・・
そんな毎日でした。
そして、2週間たち、
ようやく芽を出したと思っても、
非常に貧相な様子。
これまた毎日眺めても、
変化があるように見えません。
私は不安になりました。
「水が足りないのかな・・・」
「日当たりが悪いのかな・・・」
「肥料が必要なのかな・・・」
しかし、できることもありません。
相手は植物。待つしかないのです。
「水やり」と「日光」、
この環境だけ用意して、
あとは見守りました。
■時が過ぎます。
5月なり、6月になり、
葉の数も2枚から4枚、4枚から8枚へと
少しずつ少しずつ増えていきました。
そして7月。
梅雨ながらも、
記録的な暑い日を迎え、
季節は夏らしくなった昨今。
バジルに、劇的な変化が表れ始めました。
それは昨日見たバジルと、
今日見たバジルが違って見える、
それくらい今までとは全く違う成長のスピード。
今までのゆっくりした成長は何だったのだ、
そう思うほどの勢いです。
どうやらバジルは、
新たなステージを迎えたようでした。
■この急激に成長するバジルを見て、ふと思いました。
「バジルは、今まで、ただのんびりしていたわけではない。
自分が劇的に成長する夏に向けて、準備していたのだ」
自分の理想の環境(夏)で、
急激に大きくなることを目指し、
それまでに目立たずとも、
根を広く、深く、張り巡らしていました。
地中のことは見えません。
しかし、見えないところで、
バジルは準備をし続けていました。
そして、環境が整った今、
目に見える形で、爆発的な成長を遂げたのです。
■「7つの習慣」では、
【第七の習慣 刃を研ぐ】
において、
”「自分自身を磨くこと」が自分の人生を豊かにする”、
といいます。
しかしながら、
「自分自身を磨くこと」は
一朝一夕で完成することではありません。
地味で地道な日々の積み重ねです。
例えば、
・本を読む
・勉強をする
・人間関係を大切にする
・健康に気を付ける
と言った日々の行動も、
明日、明後日に成果が見えるものでもありません。
まさしく、
バジルが4~5月に地道に根を張り続ける、
そんな行動なのかもしれません。
しかしながら、機が熟した時、
その蓄えてきた力、地道に歩んだ行動は、
一気に日の光を浴びて、
周りも驚くような成果をもたらすのではないか、
バジルの成長から、
人の成長のプロセスも同じようなものではないか、
そのように思ったのです。
■短期的な成果を求められる忙しい現代、
どうしてもすぐに果実を求めたくなりがちです。
でも、そんな時だからこそ、
日進月歩、3歩進んで2歩下がる、くらいの気持ちで、
少しずつ少しずつ前進しながら、
根を張り巡らすことが大切なのではないか、
と強く、強く思う次第です。