「蟻地獄型」の学びのススメ
■おはようございます。紀藤です。
昨日は人事のMさんと、
コーチングを勉強されているKさんと
夕食をご一緒させて頂きました。
それぞれ人材育成や教育について、
深く学ばれている方々で、
終始私も刺激を受けっぱなしでした。
Mさん、Kさん、どうもありがとうございました!
さて、そんな語り合いをしている中で、
「学び」について思うことがありましたので、
少しご共有したいと思います。
■ちなみに、昨日の語らいは、
元々は「コーチング」というテーマで話していました。
しかしながら、
一つのテーマを追求して話を掘り下げていくと、
・時間管理
・考え方の違い
・心理学
・哲学
などなど、
「コーチング」以外の分野に飛び火をして、
別のテーマにも話が広がっていきました。
■これはある本で読み、
「なるほどな」と思ったのですが、
【”深い学びの手法”とは
スコップだけで、穴を深く深く掘る】
というイメージだそうです。
スコップのみを使って、
”深い穴”を掘ろうとすると、
一点だけ掘るわけにはいきません。
土を掻き出す滑車もないので、
必然的に「蟻地獄」のような逆の円錐型のように、
周辺も少しずつ掘り進める必要があります。
先の「コーチング」の話で飛び火をして、
様々なテーマも考えることになった(ならざるを得ない)
というのは、
「蟻地獄のように、一つの”深い穴(テーマ)”を掘り続けると、
その周辺分野も連動し深く掘ることになる」
とは、まさしくこの話だな、
と感じたわけです。
■例えば、浅田真央選手は、
フィギュアスケートを極める(深い穴を掘る)過程で、
一見違う分野である「バレエ」を集中的に学びました。
それは全く同じではないけれども、
隣接するテーマであり、
フィギュアの真髄を理解するために、学ぶべき要素だった。
と彼女はいっていました。
これも「深い穴を掘るために、周辺領域も掘る」
というイメージかと思います。
もしある人が「営業」というテーマを追求したとしても、
その道を追求すれば、
・コミュニケーション
・心理学
・経営学
・マーケティング
・学術的な専門知識
と関連するテーマを学ぶことになるでしょうし、
より熟練の経営クラスの方々と肩を並べようとするならば、
・哲学
・人生観
・経済の歴史、世界の歴史
などなど他の分野も掘り下げていくことになるのでしょう。
また、「7つの習慣」という
1冊の本だけを掘り下げようとしても、
・アドラー心理学
・「夜と霧」
・ベンジャミン・フランクリン
など、著者のコヴィー博士に影響を与えた
周辺領域の本の考えも学ぶことで
より深く、本質的な理解につながります。
■情報量が多い世の中ですから、
つい、
”判りやすくて、即効性がある”ような
知識や経験を求めてしまいがちかもしれません。
しかしながら、
「自分の専門分野を磨き、自分の影響力(価値)を高める」
という選択をするのであれば、
【”蟻地獄”のように、深く深く穴を掘る】
ことで、深く理解ができ、そしてそのテーマの周辺の知見にも長けた
一目置かれる存在になるのかもしれません。
その結果
「〇〇といえば▲▲さん」
というような
「自分の専門分野」ができ、
ますます自分の影響力も高まっていくのでないか、
と思う次第です。
ご参考になれば。
■今日のお話は、
・飲みながら「コーチング」について語り合った。
すると、一見別領域の様々な話も関わってきた。
・人の学びで効果的な手法は
「蟻地獄の穴のようである」という。
・浅く、表面的な知識でなく、
「自分がコレだ」と思ったものを深く深く掘ることで、
その周辺のテーマも自然と深堀をすることになる。
・すると「自分の専門分野」ができ、
その周辺分野の知見も高め、ますますその分野の深い学びを得る。
・その結果「〇〇と言えば、▲▲さん」と言えるような、
「自分の影響力(価値)」を高めることができるのでないか。
という内容でした。
今日も皆様にとって、素晴らしい一日になりますように。