ニュースポーツ「ロゲイニング」から学ぶ、シナジーの威力
■おはようございます。紀藤です。
週末は暖かかったですね。
気が付けば日も長くなり、春の訪れを感じます。
そんな中、私は「ロゲイニング」という
スポーツの大会に参加してきました。
あまり耳慣れない言葉かもしれませんが、
非常に面白いもので、
気が付けば3回目の参加となりました。
今日はそんなロゲイニングから学んだ
気付きを一つ、ご共有したいと思います。
■ちなみに、「ロゲイニング」とはこんなスポーツ。
『ロゲイニング(Rogaining)』とは…(Wikipediaより)
地図、コンパスを使って、山野に多数設置されたチェックポイントを
できるだけ多く制限時間内にまわり、得られた点数を競う野外スポーツである。
オリエンテーリングと似ているものの、チェックポイントが多数設置されていること、
チェックポイントを辿る順序が決められていないなどの違いがある。
1976年にオーストラリアで行われたのが始まりで、
現在では22か国に広がり、世界選手権も行われるようになっている。
少しイメージが付きづらいかと思うので、まとめると、
1、制限時間がある(3時間or5時間)
2、参加者は基本チームになる(2~5人)
3、開始前、地図とコンパスを渡される。
(地図にはチェックポイントと点数が示されている)
4、地図とコンパスを頼りに、基本走りながら移動して、
出来るだけ多くのチェックポイントを周り、高得点を獲得した人が勝ち。
というルールのスポーツです。
そして日本ではロゲイニングをライトにアレンジした
「フォトロゲイニング」というものも誕生しています。
■そして現在、このロゲイニングを
【町おこし】
として利用している動きが盛んになっています。
現に私が参加した3回のロゲイニングも、
開催場所が、
『寄居(埼玉県)』
『鎌倉(神奈川県)』
『石神井公園(東京)』
と鎌倉を除いて
特に有名な場所、というわけでもない、
とても辺鄙な町なのです。(失礼)
ですが、このような町でロゲイニングが開催されると、
参加者は、必然的にその町のチェックポイントをたくさん回ります。
そして多くの場合、
チェックポイントはその町の
神社やお寺、ちょっと有名な店など、
『知られていないけど素敵な場所』
に設定されており、
参加者がその町の川、山、各所を駆けめぐることで、
・実は、素晴らしい自然がある町だと知る
・実は、街中がきれいで、過ごしやすい町だと知る
・神社やお堀がたくさんあり、歴史深い町だと知る
など、結果的にその町のプロモーションになり、
好きになってもらえる可能性ができるわけです。
■元々ロゲイニングは、このように
「普通の町」で開催するスポーツではありませんでした。
しかし、
「最近のマラソンブームなどに乗って、
街を知ってもらうきっかけを作りたい」
と考えた誰かがいて、
「ロゲイニングを【町おこし】に活用できるのはないか」
と考えた誰かがいたことで、
このようなコレボレーションが起こり、
一つの動きが出来上がったのでしょう。
■「7つの習慣」では、
「第六の習慣 相乗効果を発揮する」
という習慣があります。
これは、「何かと何か」「誰と誰か」が協力をすることで、
思いもよらなかった素晴らしいアイデアや、結果を生み出すことができる、
という概念を示したものです。
最近はやっている
街おこしとしてのロゲイニングも、
「シナジーの賜物」なのではないかと思えてなりません。
同様に、私達個人で考えてみても、
【「自分が持っている武器」と、
何かを組み合わせることができたら、
新しい価値を提供できるのではないか】
と思考を広げて考えることで、
シナジーを生み出し、
予想もしなかったような『第三案』が生まれ、
自らの影響力を広げることもできるのかもしれませんね。
イノベーションの種は、
「組み合わせ」から生まれる、
そんな言葉を思い出してしまいました。
■今日のお話は、
・ロゲイニングというスポーツがある。
元々はオーストラリアで生まれた。
・それが最近町おこしとして利用されている。
町を知ってもらえるきっかけになる。
・恐らく、この動きはロゲイニングの魅力を知る誰かと
町おこしをしたいと思う誰かがコラボレーションしてできたもの
なのであろう。
・7つの習慣ではこのことを「相乗効果」と呼んでいる。
2つの魅力が出会うことで、予想もしないような大きな動きを
作り出すことが出来る。
・私達が持つ強みや武器も、このような発想で、
「何かとくっつけることで影響力を拡大できないだろうか」
と考えると、予想もしなかった「第三案」に気付くことができるかもしれない。
という内容でした。
今日も皆様にとって良い一日になりますように。