時間を忘れるために、時間を管理する
■おはようございます。紀藤です。
最近、自分の中で映画や読書ブームが来ています。
特に小説では史実に基づいた話がマイブーム。
実話の話を軸にして、ストーリーに感情移入しながら
歴史も学べて一石二鳥の気分です。
(面白い本があったら、ぜひ教えて下さい)
そんな芸術の世界に浸りながら思うことがございましたので、
今日はその内容についてご共有したいと思います。
テーマは「時間管理」について。
■皆さまもご経験があると思いますが、
充実した時間を過ごしているときは、
「時間を忘れる」
という感覚があると思います。
例えば、
・本に没頭していたら、気が付けば4時間もたっていた。
・趣味のギターを夢中で練習してたら、いつの間にか夜になっていた。
などという話はしばしば聞きますし、
またお仕事に集中されている方であれば、
・仕事を夢中でやっていたら、就業時間を過ぎていた。
という方もいるでしょう。
私も、勉強をしていたり、
本を読んでいたりするときに、
そのような「ゾーン」のような状態になると、
その時学んだことや読んだことを、
驚くほど鮮明に覚えていたりします。
頭がよく働いていたと感じるのです。
■では、このような状態を
意識的に作るためにはどうすればよいのでしょうか。
私達のプログラムで「生産性の向上」に
フォーカスした5つの選択という研修があります。
その中で、人が集中をする状態になるためには、
【脳の回路を一つのことに集中させる】
ということが必要である、と述べています。
「あれもやらなきゃ」と頭の中で引っかかっていたり、
気を散らせるような環境の中(例えば騒がしい喫茶店など)では
本当に集中した心理状態になることは難しいようです。
加えていうのであれば、
現代のようにSNSやインターメット、
テレビに本にDVDに映画に仕事にと、
刺激的なものに囲まれている毎日だと、
特に意識をしないと、一つのことに集中できない環境なのかもしれません。
■さて「脳の回路を一つに集中させる」ためには、
いくつか条件がある、と言われています。
これは人によっても変わると思いますが、
特に大切だと言われていることが、
<集中できる時間を作る>
ことだそうです。
言われてみれば
「なーんだ、当たり前じゃないか」と思いますが、
意外と、
「この時間はこれ以外【絶対に】やらない」
と決めてかかる時間、
それ以外すべてのことを忘れ去る時間
というのは結構作りづらいのではないか、と思うのです。
人にもよりますが、
平日でも休みでも、仕事や家事のことで、
まとまった「何もない時間」をとるのは大変ではないでしょうか。
■ですが、もしそのような時間を意識して作ることができて、
その上で自らの「没頭できる環境」を作ることができれば、
充実した「時間を忘れられる充実した状態」を、
自ら演出できるのではないか、
と思うのです。
「7つの習慣」ではこのような時間を作ることを
【第二領域】(=緊急ではないが、重要なこと)
と呼んでいます。
この領域は自らが意識して、
確保しにいかなければ作ることができない、
と言われています。
もし「これだけに集中したい」と思っても、
色々と途中でやらなければいけないことが飛んでくる中で、
全てを無視して集中し続けるためには、
「先々でリカバリできる」という確信がなければ、
全てを忘れていいや、と思えないでしょう。
人によって大切なことも違うと思いますが、
集中してその世界を楽しんだり、勉強をしたりすることは、
「第二領域」の日々を充実させてくれる大切な活動かと思います。
忙しい昨今だからこそ
「自分にとっての密度の濃い、
時間を忘れられる時間を作ること」
を大切にしたいものですね。
■今日のお話は、
・充実した時間とは「時間を忘れている」状況。
そんなときは、何をしていても集中できていたり
高い生産性を発揮できたりする。
・その状況にするためには、
「脳を一つのことに集中させること」が条件になる。
・脳を一つのことに集中させるためには、
自分で「今は他のことは忘れてもよい」という
時間管理をする必要がある。
・人によって大切なこと、没頭したいことも違うが、
「時間を忘れることができる時間」とは、
緊急ではないが、重要なこと(=第二領域)の活動ではないだろうか。
・定期的にそのような密度の濃い時間を作ることで、
より充実した日々を送れるのでは。
という内容でした。
今日も皆様にとって、良い一日となりますように。