フィリピン先生の働き方のパラダイム
■おはようございます。紀藤です。
昨日は新年の初仕事の方が
多かったのではないかと思います。
1日目はいかがでしたでしょうか。
初日からエンジン全開、という方もいれば、
まだリハビリ中、という方もいるかと思います。
今日はそんな「働き方」について、
私が年末年始に行ってきたフィリピンの先生から感じた気付きを
共有したいと思います。
■ちなみに、フィリピンは近年
英語留学が非常に安い、ということで
ますます注目されているようです。
実際私が入学したところだと、
「3か月で35万円(宿代、食費込)」
という価格で来ている人も多く、
学生が卒業する前に来たり、
仕事を一度辞めた人がキャリアアップのために来ている、
そんな方が多かったように思います。
ちなみに、学校は全寮制。
「寮」といっても、日本のようなものではなく、
アパートのフロアを一部借りているだけですが、
2DKくらいの部屋を、皆でシェアをして英語だけで話しましょう、
名目では、それを破ると罰金、というルールになっています。
■私の部屋は4人部屋でした。
1人が、13歳の韓国人ジェイコブ君。
ぽっちゃり体系で、非常にうるさい少年です。
1人が、15歳の茨城出身コノ君。
物静かで、冬休みを長めにとって1か月こちらにきたそうです。
1人が、私。私の寮の生徒の中では最年長。
サラリーマンです。
そして最後が、ティーチャーDINO。34歳。
フィリピン出身です。
この4人で集団生活を送り、
日中は学校へ、
そして帰ったら皆でご飯を食べたりするわけです。
■ここで私がふと思ったのが、
「先生の労働時間はどうなっているんだろう」
ということ。
と、いうのも、
毎朝7時から朝23時まで、
ずーっと生徒とコミュニケーションをし続けるわけです。
日本でいう「定時」もなければ、
土日の休みも生徒と一緒。
ある意味、プライベートの時間なんて、
ないにも等しい。
あるティーチャーに、
「実際この状況をどう思っているのか?」
と聞いてみると、
彼は答えました。
「英語教えるのが好きだから、いつも楽しいよ!」
そういう彼は、確かにいつも楽しそうでした。
ざっくばらんであんまり嘘をつくタイプでないので、
実際にそうなのでしょう。
そして他の先生も、いつも笑っていて楽しそうでした。
■日本では、「働く」という事に関して、
歴史から、色々な経験から様々なルールがあるように思います。
最近は「ブラック企業」という言葉も頻繁に聞くように、
【働き方は、こうであるのが普通】
という考え方が広まっているようにも感じます。
しかしながら、社会通念一般とされていることも、
一歩外に出てみると、意外とそんなに常識でもなかったりする、
そんなことを非常に考えさせられました。
(もちろん、長時間労働がいい、
といっているわけではありませんので、悪しからず)
■「7つの習慣」では、
私達が当たり前と思っている「考え方・見方」のことを
<パラダイム>と呼んでいます。
そして、このパラダイムは、
時代や人、環境によって違います。
フィリピンの先生の
「教えるのが楽しい、だから長く働いても幸せ」という
パラダイム(見方・考え方)に触れて、
「自分達が幸せ、と思う働き方(例えば9~17時、定時が最高、など)は
本当に幸せなのだろうか」
なんて考えてしまいました。
自分たちの「当たり前」について、
立ち止まって考えてみると新しい気付きがあるかもしれませんね。
■今日のお話は、
・フィリピンの語学学校では、
先生は住み込みで生徒と暮らしている。
・つまりプライベートも何もない状態。
それでも先生は「楽しい」と断言した。
それに、いつも楽しそう。
・今たくさんのルールが出来て、それにより
私たちの「当たり前」(パラダイム)が決まっているのかもしれない。
・しかしながら、ルールがなければ、
どんなことが正しくて、どんな状態であるのがよいかは
意外とわからないのではないか。
・もし不満や疑問などを感じた時、
「自分のパラダイム」を立ち止まって見つめてみると、
気付きがあるのではないか。
という内容でした。
今日も皆様にとって良い一日になりますように。