毎日の「〆作業」で生産性をアップ!
■おはようございます。紀藤です。
昨晩は、会社の男3名で、
クリスマスのきれいなイルミネーションを見ながら、
六本木、赤坂、東京タワーを走リ抜けるという
贅沢な時間を過ごしました。
なんだかロマンチックな気分になりました。
男しかいませんでしたが(汗)
さて、その際に私が昔働いていた、
某有名飲食チェーン店時代の話になりました。
その経験から、
ふと思い出したことがございましたので、
本日はそのお話をお伝えしたいと思います。
■飲食関連で働いていた方はご存知かと思いますが、
飲食店のキッチンには、
「〆作業(しめさぎょう)」
という仕事があります。
これは、
まな板、フライヤーなどを洗浄し、食材にラップをし、
仕込みができたものできなかったものを整理し、
次の日に引き継ぐ、
という作業のことです。
これが終わって、その日の業務が終了、
という形になります。
とてつもなく忙しくて、
片づけが朝7時に終わって、
また3時間後に仕事が始まるとしても、
必ずやらねばいけない作業です。
■そんな「〆作業」は、ルールになっており、
どんな店舗でも必ずやっているのですが、
やはり人が関わっている仕事。
「しっかり完璧にやっている〆作業」
「なんとなくやった風な〆作業」(実質できていない)
があり、店舗により違っていました。
そして、大体の場合、
後者の「なんとなくやった風」の店舗は
料理の提供が遅かったり、盛り付けがあまりきれいじゃなかったり、
という傾向がありました。
それは、
「まあちょっとくらいいいか」
「次に(次のシフトに仕込みを)回せばいいか」
という考えが、知らず知らずに出てしまっていたのでしょう。
逆に、モラル高く、
質の高い仕事をする「〆作業が上手な」店舗は、
【〆る(しめる)意識が高い
= 仕事に区切りをつけ、整理する能力が高い】
すべきこと、すべきでないことをわけることができ、
結果的に「質の高いサービス・商品」を提供できていました。
■そして、私たちの日々の仕事も
同様のことがいえるのではないか、
というのが本日のテーマです。
仕事では日々多くのことが起こります。
「やらなければいけないことだらけ」
「また、緊急の上司の依頼がやってきた」
「今日中にこの仕事は片づけられないだろう」
など目まぐるしく仕事が増えたり、もっと増えたり(苦笑)
タスクの優先順位が変わったりします。
そんな中で、
【仕事を区切り、整理をする時間】(=〆作業の時間)を
全く設けなかったとしたらどうでしょうか。
恐らく、やらねばならない作業を、
反射的、感覚的に打ち返すことになってしまい、
結局、創造的な仕事が出来なくなるように思います。
■私達の「生産性」を高めるための
「研修「5つの選択」」において
【3010の法則】
というものを紹介しています。
これは、週の始まりに30分、毎日の始まりに10分、
自分の中ですべきこと、したいことを考え、
整理する時間をとることで、生産性が高まる、
という一つの行動習慣のアイデアです。
もちろん飲食の〆作業よりも
私たちの仕事、ひいては人生はずっと複雑なので、
「何をすべきか」とスケジュールを考える時も、
1日よりも、1週間、
1週間よりも、1か月、
1か月よりも、1年、
1年よりも、10年、
といった、長いスパンも含めて、考えることになります。
■上記のアイデアは一例にすぎませんが、
もし生産性が高く、時間対効果の高い仕事をするのであれば、
ただ何となく毎日を過ごすのでなく、
【日々の〆作業を意識する】
(自分を省察し、定点観測し、その上でスケジューリングする)
ことが結果的に、生産性向上、質の高い仕事の創出を助け、
楽にしてくれるのではないか、と思う次第です。
■今日のお話は、
・飲食店には、〆作業というものがある。
・これは「毎日を一旦終わらせる」ことで、
できていること、出来ていないことを整理し、
次の日のタスクをやりやすくする。
・これがきっちりできている店舗はモラル高く、
優先順位が付けられている傾向があった。
・同様に、私達も日々多くの仕事が舞い込んでくる中、
「立ち止まって、優先順位をつけること」(3010の法則)が
大切なのではないだろうか。
・そうすることで、何となく打ち返す、感覚的な仕事ではなく、
優先順位を付けたより質の高い仕事ができるのではないだろうか。
という内容でした。
今日も皆様にとってよい一日になりますように。