『魔法少女まどか☆マギカ』 がたまらない
■おはようございます。紀藤です。
土日に色々と映画をみたのですが、
その中で、意外なところで、
なかなかアツい作品がありました。
■皆さま、『魔法少女まどか☆マギカ』という
アニメをご存知でしょうか。
中学2年生の「萌え系」の女の子たちが、
ソウルジェムという小さな宝石のようなもので
魔法少女に変身して、魔女を倒していく、という物語です。
強大な敵「ワルプルギスの夜」に向けて
女の子たちが頑張る様子もいいし、
「暁美ほむら」の謎めいた様子とか、
「鹿目まどか」の健気でピュアな姿勢なども
たまらなく、ぐっとくるのです。
・・・などと言うと、
「ああ、紀藤はオタクなのだ」
と思われたかもしれません。
■しかしながら、
『魔法少女まどか☆マギカ』について検索してみると、
非常に興味深い実績が見受けられます。
・フランスにおいてAnime & Manga 19th Grand Prixで最優秀エスポワール(希望)賞を受賞
・第15回 文化庁メディア芸術祭アニメーション部門で大賞受賞
・第11回東京アニメアワードテレビ部門優秀作品賞
・グッズの売り上げが約400億円に達し、国内外をつなぐ経済圏を作り上げつつある(日本経済新聞)
・日本市場におけるDVD/ブルーレイディスク売上において、歴代1~3位を総なめ
また、更に調べてみると、
著名人・文化人からの評価も、以下の通り。
・ミステリーと友情物語とSF的思考を含んだ贅沢な造りで、
劇中の台詞が観る者の心を揺さぶる (宮部みゆき/作家)
・希望が絶望を生み出す本作の世界構造を仏教の因果に例えた作品 (宮崎哲弥/評論家)
・記号化されたキャラクターとして徹底されたキュゥべえや魔女の記号化が巧い (庵野秀明/映画監督)
など絶賛の評価を得ており、
「近年最大の話題性」とまで言われています。
■私も、普段アニメといえばジブリしか見ないのですが、
実際に見た感想でいうと、
「萌えアニメ」をみたというよりも、
「善と悪とはなにか」
「思春期の繊細な感情の揺らぎ」
「人の感情とはなにか」
について考えさせられた、という感覚でむしろ、
・人の心の弱さと強さを描いた小説、
・哲学を混ぜたファンタジー、
を読んだ、そんな印象すら受けました。
詳細をいってしまうとネタバレになってしまうので、
ここでは控えさせていただきますが、
【萌え系の女の子が魔法を使って戦うアニメ】
の持つイメージを、
根本から覆す仕掛けがちりばめられています。
変身して魔法を使って魔女を倒して「やった!」という話ではなく、
生々しく、ほのぼの系アニメではタブーとされているほど残酷で、
非常にショッキングなシーンも多い、ハードな作品、というのが実態なのです。
■色々と熱く語ってしまいましたが、
新しいものが生まれる時、
つまりイノベーションの瞬間とは、
【既成概念を壊す】
というところにあるのではないでしょうか。
今回ご紹介した『魔法少女まどか☆マギカ』も、単に
「オタクが好きなアニメだろう」
などという小さな枠を超え、
むしろその発想を逆手にとって文化作品として仕上げたからこそ、
国内外で多くの受賞をし、評価され、
アニメに興味がなかった人も巻き込んだ
一つのムーブメントを作ったのではないでしょうか。
(とはいえ私も見るまで、「秋葉原好きの人が見るアニメだろう」と思っていました(恥))
■「7つの習慣」では
「パラダイム」(物の見方)というものを誰しもが持っており、
「パラダイム」(物の見方)が、私たちの生み出す結果に影響する、
と言います。
「アニメはオタクのものに違いない。学ぶものはない」
というパラダイムを持つのか、はたまた
「評価されているのには、何か理由があるはずだ。
重要なメッセージや、アイデアのヒントがあるのかも」
と見るのか。
「既成概念は変わっていく」という事実を見据え、
常に新しいアイデアを考えたい、
今までと違う結果を生み出したいとするのであれば、
自分の「こんなもんだろう」とか「こうに違いない」
というパラダイムを疑ってみる必要がありそうです。
それによって、普段考え付かなかったアイデアや、
発送のヒントも生まれるかもしれません。
というわけで、よろしければ
「まどマギ」ぜひ見てみて下さいね(笑)
劇場版も絶賛公開中です☆
■今日のお話は、
・『魔法少女まどか☆マギカ』というアニメ作品がある。
経済に与えている影響を与え、一つの文化作品として評価をされている。
・このようなヒットの生み出したのは
「既成概念」「セオリー」を壊して、良い意味で視聴者を裏切ったから。
その結果、今までアニメに興味がない人の関心を得ることができた。
・「アニメ=オタク」という考えを持つ人もいるかもしれないが、
それは「既成概念」にとらわれているのかもしれない。
・もし常に新しいアイデアや、今と違う結果を生み出そうとするのであれば、
積極的に自分の「パラダイム」を変えてみる必要があるのでは。
という内容でした。
今日も皆様にとって良い一日になりますように。