自分にはできない、と認めてしまえばよい
■おはようございます。紀藤です。
私が社会人2年目のとき、
ふとある先輩がとある名言を放ちました。
それは、
「やることじゃなくて、
やらないことを決められる人が、デキる人だよ」
という言葉。
理由は判りませんが、
深く私の心に刺さり、今でもよく思い出します。
■今までも、より成果を出そうと頑張るとき、
この言葉を考えさせられることが、多々ありました。
例えば、
・パソコンなど全く詳しくないのに、常にトップで居続ける先輩営業を見たとき。
(どうやって、大量のメールをさばいているのだろう…?)
・パワーポイントなど、ほぼ使わない。でも大型契約を成し遂げる上司を見たとき。
(企画書を作らなくて、どうやって企画案を伝えるのか…?)
などなど。
私は成果を上げるために、
短時間で色々出来るように、パソコンのショートカットキーを学んだり、
いい企画書を作れるように、パワーポイントの使い方を勉強したり、
タッチタイピングを早く打てるよう練習したりします。
そうすることが、成果を上げるために必要だと思ったから。
しかしながら、そんなことを気にも留めず、
「企画書?なにそれ?」と言わんばかりの彼ら・彼女らに敵わないのです。
■色々聞いたり、注目してみると、
答えが何となくわかりました。
それが、先に述べた、
「やることじゃなくて、
やらないことを決められる人が、デキる人だよ」
という言葉の意味するところでした。
目的を達成しようとする際に、
人は、大きく2通りのパターンに分かれるように思います。
それは、
「やれることを増やす」と「やらないことを選ぶ」
の2パターン。
「やれることを増やす」の場合、
一つの行動を少しでも早く、短く、質が高く出来るように頑張る。
その結果、10の行動を同じ時間で15出来るようになる。
よって、1日1,5倍の行動量をこなすことが出来る。
「やらないことを選ぶ」の場合、
優先順位の高いものだけにフォーカスをしたり、
また、自分が得意な事だけをやって、後は他の人に任せたりする(時にはお金を払って)。
または人の紹介や、頼れる人など、自分以外の資源も最大限に活用する。
自分は自分の強みを発揮することのみに集中する。
もちろん、どちらも大切だと思いますが、
圧倒的な大きな成果を生むのは後者の考えではないかと感じるのです。
■よく言われることですが、
何かを成し遂げようとした際、
自分一人で出来ることなど、たかだか知れています。
一人で会社をやろうとしたら、
財務、人事、経営、営業、マーケティング、法務、などなど…
覚えることが多すぎで、準備だけで人生が終わってしまいそうです。
そして、成果を上げる人々を見てみると、
皆、「人との信頼関係構築力が圧倒的」とか
「行動力・クロージング力が圧倒的」とか、
極端な話、強みにばかりフォーカスをしていました。
であるならば、
自分には〇〇はできない、と認めてしまう。
そして、自分は「この分野で秀でる」と決めて、あとは周りに任せる。
そして、たくさんの方の得意分野を活かして、
総合力で結果を出しに行く術を学んだ方が、
目的への最短距離を走れることは間違いなさそうです。
■このことは「7つの習慣」で
「第六の習慣 相乗効果を発揮する」でも触れられています。
これは人が成長の最終段階で目指すべき、最も高い「協力」というレベルです。
1人で出来ないこと、考え付かないことを、
2人、3人と集まり、意見を出すことで、
今まではなかった解決策を生み出すことができる。
これこそが、私達に与えられた偉大な力ではないでしょうか。
(かつ、これができれば、むやみに
「あれも勉強しなきゃ、これも勉強しなきゃ」とせずにも、すみますしね)
私の場合、まだまだその境地に至れておりませんし、
この考えを実行するには、高い人間性が必要とされますが、
「相乗効果」の高みを目指して日々頑張りたいと思う次第です。
■今日のお話は、
・やれることを増やすのでは、出来ることはたかだか知れている。
・そして、優秀な人は「やらないことを選んでいる」。
それは、「放置する」という意味でなく「人に任せる」という意味である。
・何か大きいことを成し遂げるのであれば、
人の力を利用するという考えを持つ必要があるのではないか。
・そうすることで、むやみ勉強もせずに
自分の持つ得意分野にフォーカスすることが出来るのではないか。
という内容でした。
今日も皆様にとって良い一日になりますように。