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118号 2013年8月20日

「やる気中枢」をコントロールして、お盆明けからロケットスタート

■おはようございます。紀藤です。

昨日は、お盆明けの初日でした。
お休みであった方も、そうでない方もそれぞれかと思いますが、
お電話でお話をしながら、

「いやあ、休み明けでやる気でないねえ。帰りたいよ(苦笑)」

と仰る方もしばしば。

不思議なことに、決して仕事が嫌いでないとしても、
一度立ち止まってしまうと走り出すのが億劫になりますよね。

マラソンでも立ち止まるとやる気がなくなりますし、
勉強でもそう。掃除の習慣でもそうですし、
仕事などでは尚更そう(苦笑)。


■聞いたことがある方もいらっしゃると思いますが、
どうやらこの現象は、
脳の「側坐核」という箇所が関わっているそうです。

別名「やる気中枢」と呼ばれています。

これには特徴があって、
「やる気中枢」のくせに、
やる気をなかなか出してくれないのです。

やる気を出すためには、何かを始めなければならない。
「やる気がない」のに「やる気を出さないといけない」という
何とも矛盾を抱えた中枢です。

ですが、刺激を与えて、
一度やる気中枢に着火してしまえば、
連鎖的にどんどんやる気を生んでくれるという特徴も
同時に合わせ持っているとのこと。


■かといって、じゃあとりあえずやろう、と言っても、
簡単に、「やるぞ!」とはなりません。

だから、そんなときの工夫として、

・とりあえず1分でもいいから手を動かす
・タイマーをかける(少しの時間だけ、と10分だけと決めて始める)
・今からやることを紙に書きだす
・少し運動をする
・コーヒーを飲む(側坐核が刺激されるそうです)

などなど、様々な手法をやる気の「着火剤」として
利用している人もいるようです。

これは、脳のメカニズムをうまく利用した
「やる気コントロール法」でしょう。


■ちなみに、
そもそもなぜ「やる気」が大事かと言えば、
それは私たちの「生産性」に大きく関わっているから、です。

様々な要素がありますが、
「やる気」もその要素の一つであると同時に、
「集中力」「アイデア・ひらめき」なども
仕事の成果をもたらす知的活動の一つです。

そして、先に上げた「やる気」と同じように、
上手く働く日もあれば、働かない日もあり、
それによって大きく仕事の成果が変わってくるように思います。


■これは私たちの研修の一つ
「5つの選択」というものでお伝えしているのですが、
生産性向上のためには、思考フレームや、考え方を身に付けだけでなく、

「どのように脳をうまく使うか」

ということが大事である、とお伝えしています。

そのためには、

・栄養ある食事をとる(虹色の食事、良質なたんぱく質をとる)
・有酸素運動を意識的にする(週4回の運動でボケ防止)
・午後に15分の昼寝をする

などなど、「脳」を最大活用する工夫を
研修内で実際にお伝えしています。

これは、既に科学的に証明されていることであり、
グローバルで活躍するビジネスパーソンや、
企業などは、意識的に取り入れている手法です。


■「忙しいから、とりあえず目の前のことをこなし続ける」
「来たボール(ドンドンくる仕事)をとりあえず打ち返し続ける」
という仕事では、私達が生み出せる成果には
限度があるのではないでしょうか。

であるならば、
脳の使い方もそうですが、
より高い成果を生むために私たちが何をできるのかを考えてみるのも
良さそうです。

それは運動や食事かもしれませんし
小さな習慣づくりかもしれません。

色々考えられるとは思いますが、
やり方を知り、活用することが、
より楽しく充実したビジネスライフを送るのに
必要不可欠なのではないかと思う次第です。

そんなことを身に付けたら、
長期休暇の直後でも、やる気満々でロケットスタート、
もできるようになるかもしれません。

詳しくは「5つの選択」を、ぜひ御受講下さいね。

■今日のお話は、

・休み明けは「やる気」が出ないもの。

・これは「側坐核(やる気中枢)」という脳の特徴によると言われている。

・「やる気中枢」の特徴は、やる気を出しづらい。

・やる気が下がると、生産性が下がる。

・私たちの仕事にとって、「生産性」重要な要素の一つ。

・そして、「生産性」はやる気だけでなく、集中力やアイデアなど、
 私たちの脳の活動が関わっている。

・であるならば、生産性が100%の状態で保てるよう、
 脳の賢い使い方を知り、活用した方がより高い成果を求められるのでは。

という内容でした。

【本日の名言】 先月の食事でいきることができないのと同様、
昨年の目標に力を注ぐことはできない。
一定のエネルギーは、継続したリニューアルの
サイクルからもたらされるのである。

             リー・スティーブンス

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