「まだまだ」と考えるか、「たった」考えるか
■おはようございます。紀藤です。
皆さまもお盆休み明けでしょうか。
私も、新潟で親と久しぶりに旅行をしてまいりました。
今だからこそ話せることなどを語ることができ、
近年の中では特に充実した家族での時間だったなあと感じました。
■前職でお世話になった先輩が言っていたことで、
とても印象深いことがあり、今でも心に残っている質問があります。
それは、
「親にあと何回会えるか、考えたことある?」
という質問でした。
「あと何年親が生きているか」ではなくて「あと何回親に会えるか」
というのが、その先輩の問うているところでした。
私の親は幸いにも健在で、現在62歳です。
そして私の親は愛知で、仕事や奥さんの実家などに
帰ることも考えると、会う時間を計算すると、平均年1回くらい。
日本人の平均88歳まで生きられるとして、
あと26年間あります。
26年、というと、結構な年月に思えます。
しかし、実際に1年間に1回で計算すると
「26回」と考えることになります。
そう考えた途端、「あと、たった26回しかないのだ」と、
小学生の頃、毎日一緒に食べていた晩御飯の時間より、
もっともっと貴重な時間なのだ、
これからの一緒に過ごす時間はこれまでと違うのだ、
と感じた記憶があります。
それから、親と過ごす時間を
より大切に思えるようになりました。
■このように、
いつも当たり前に感じていることが、
「あと何回あるのか」と視点を変えてみると、
その意味ががらりと変わることが、
身の回りにもしばしばあるように思います。
例えば、
・生まれたばかりの子供の日々の成長
・日々の仕事での仲間とのやり取り
・友人とのお酒を飲む会話の場
などなど、常に続く、当たり前に思えることも
時間が流れ、変わり続けて行くことを考えると、
「今しかない」と価値を帯びて感じられることも
あるのかもしれません。
■『7つの習慣』では物の見方、考え方を
「パラダイム」と呼んでおり、
これが私達の行動を変え、結果を変える、と述べています。
人との時間の過ごし方や考え方も、
きっと自分の「パラダイム」というものがあるのでしょうし、
それが、「後悔しない生き方」に繋がっていくように思います。
お休み空けからしみじみしてしまいましたが、
ぜひ、一日一日を大切にしたいものですね。
■今日のお話は、
・家族との時間も考え方。
・「まだ26年ある」と考えるか、「あと26回しかない」と考えるか。
・それによって時間や価値の重みが違って感じられる。
・身の回りの当たり前のことも、視点を変えてみると
同じことが言えるのではないだろうか。
・常に変わっていく中で、当たり前のことが当たり前でない、
という「パラダイム」で見ることができたら、
きっと一瞬一瞬をより大切に、充実感を持って過ごすことが
できるのかもしれない。
という内容でした。
今日も皆様にとって良い一日になりますように。