家族旅行の目的を考えると、コオロギが住む安宿でもよい
■こんにちは。紀藤です。
ただ今夏休みを頂き、
新潟の村上というところに来ております。
(インターネットがなく、お送りするのが遅くなりました。)
私の実家は愛知なので、
愛知に住む父、母、大阪に住む姉、そして東京に住む私が
なぜわざわざ新潟に集まるのかというと、
特に理由はありません。
「実家で集まってゆっくりもいいけど、
行ったことがないところに行きたい」
という父母の意見からです。
しかしお盆は、観光地はどこも高いので、
特に観光地でも何でない新潟の格安民宿(ハイシーズンなのに一泊4000円)で
適当にゆっくりしよう、ということになりました。
(新潟の方、失礼いたしました)
■今でこそ丸くなりましたが、
昔、夏休みに旅行に行くたびに
短気な父が怒っていたのを覚えています。
「なんでこんなに混んでるんだ!」
「飛行機に間に合わん!」
どうしようもないことなのですが、
昔は旅行に行くたびに、何かしら父が怒っていました。
■ふと、こんな思い出にふけっているときに、
ある講師の方の「旅行」についての教訓を思い出しました。
「旅行の目的を見失う」というお話です。
ある方が家族で旅行に行くことにしたそうです
皆で行く、初めての海外旅行。
しかし旅行中、子供が寝坊して
予定していた船に乗れなかったそうです。
寝坊した子供を、
お父さんが子供を叱り飛ばし、
子供は泣き、重たい空気が流れました。
終日子供は落ち込み、楽しかったはずの海外旅行が、
重たい雰囲気になってしまいました。
そんな時、彼がふと感じたのが、
「旅行の目的を見失っていたのではないか」
という気付きだったそうです。
■そもそも、今回の旅の目的は、
「家族で楽しい想い出を作ること」
であり、
「計画通りの船の便にのること」
ではなかったはず。
それをいつの間にか、
あらかじめきちんと立てたスケジュール(目標)を
こなすことにばかり意識が向いていた。
1時間や2時間くらい遅れたっていいじゃないか。
楽しい思い出ができれば。
そう思い、計画への考え方を変えた、
というエピソードです。
■この話は「7つの習慣」でも、
「第二の習慣 目的を持って始める」の大切さを
象徴するエピソードでもあります。
この活動の目的は何なのか。
そんな視点で見てみると、
自らの選択が変わるかもしれませんね。
私も、今回の新潟旅行は
「家族で集まって、ゆっくりした時間を過ごす」
ことが目的でした。
ですから旅館のキレイさは求めません。
サービスも求めません。
旅館にコオロギがジャンプしていました。
でも、目的は達成されつつあるので、
それでよいのかな、などと思う次第です。
■今日のお話は、
・行楽シーズン。旅に行く人も多い。
混んでいることも多く、腹を立てることもしばしば。
・しかし、そもそもの旅の目的を忘れてはいないか。
・「良い想い出を作る」ことが目的なのであれば、
プランの実行より大切にすることがあるのでは?
・「目標」にとらわれすぎるあまり、「目的」を見失わないこと、
(第二の習慣 目的を持って始める)が大切。
という内容でした。
今日も皆様にとって良い一日になりますように。