「体験」と「言葉」の紐付けのススメ
■おはようございます。紀藤です。
5日連続の真夏日です。
記録的な気候である、とニュースでいっていました。
こんな日が続くと川に遊びに行きたくなりますね。
山に涼みに行きたくなりますね。
ちなみに、私事ではありますが、
私はアウトドアが好きです。
今まで行ったアクティビティは
スカイダイビング、スキューバダイビング、
フルマラソン、キャリオリング、ラフティング、
キャンプ、富士山登山、などなど…、
とりあえず手を出してみる、というのをモットーにしております。
好きな理由は色々あるのですが、
「新しい体験には学び」がある、
と感じるのが、大きな理由の一つだと感じています。
本日は、そんな「体験」と「学び」
というテーマを取り上げて考えてみたいと思います。
■体験が学びになる一例ですが、
私の場合、フルマラソンから「諦めないこと」を学んだり、
キャンプで「協力すること」を学んだりしました。
そして、皆さんもそのような
「体験が学びになった経験」をお持ちなのではないでしょうか。
だからこそ、
昔からボーイ(ガール)スカウトとか、
山間学習、ラジオ体操なども、教育の一環として
利用されているように思います。
このような体験は、
ぱっと見は余暇の遊びの場であっても、
仕事と同様、またはそれ以上に貴重な気付きを与えてくれるのでは、
と私は感じています。
■しかしながら、このような「体験による学び」は
少し時間が経つと、忘れられてしまう傾向もあるように思います。
「もっとたくさんの気付きがあったように思うけど、
結局「気合が大事」としか覚えていない」
「何だか「頑張った」という感覚はあるんだけど・・・
詳しくは忘れちゃった!」
みたいな感じでしょうか。
これは、いわゆる「体験型研修」などに参加された方も
同じようなことを言われることがあります。
(ちなみに、それを否定するわけではありません)
ただ、体験型研修であれ、日常生活であれ、
せっかくの「体験から学んだ」のであるならば、
それを忘れずに、自分の血肉にできた方が
お得なのではないか、と思うのです。
■では、「体験を自分の血肉する」にはどうすればよいのでしょうか。
そのためには、
『「体験」を、「言葉」と紐づける』
ことが鍵であると考えています。
例えば、体験をして、感覚が刺激され、学びが生まれるとします。
「これは大切だ!このことは忘れないでおこう」
と、強く思うわけです。
でも放っておくと、体験は感覚なので、
その感覚は消えてしまいます。
放っておくと、思い出すことは難しくなります。
しかし、「自分の血肉」にするためには、
何度も反復して、体験の復習をしなければなりません。
一般的な「学習の定着化」においても、
学んだことを自分に定着させるためには、
何度も思い出して、自分に刷り込んでいくことが必要だと言われます。
それと同様なイメージですね。
■では、体験を思い出し、反復するためには何が必要なのか。
それが、
『「体験」と「言葉」との紐づけ』
ではないかと思うのです。
体験で得た抽象的な「感覚」を思い出すためには、
それを表現する「言葉」が必要です。
その体験で得た抽象的な感覚をうまくまとめており、
かつ鮮明にイメージしやすい言葉(思考フレーム・格言など)に置き換えることができれば、
体験で得た教訓を思い出すトリガーになり、
反復し定着させるやすくのではないかと思うのです。
■少しわかりづらいので、私の例で説明しますと、
私はフルマラソンでいくつかの大切なことを学びました。
そしてその経験は私に根づき、自身の仕事や私生活にも役立っています。
そしてそのようになった理由は、
それに紐づく「言葉」を持っていて、
事あるごとに思い出すことができたから、と感じるのです。
ちなみに、こんなイメージです(↓)
・「良いタイムを更新するためには、準備が必要」という学び
= 紐付キーワード : 「第二の習慣 目的を持って始める」
= 思い出す具体的な出来事 : 目的から逆算して、必要なものを準備することが大切。マラソンではテーピングや練習など。
・「辛くなっても、完走して仲間に称えられたイメージを持つことで、耐えられる」という学び
= 紐付キーワード 「刺激と反応のモデル(第一の習慣 主体性を発揮する より)」
= 思い出す具体的な出来事 : 刺激(辛い状況)でも、自分の自覚・想像力・良心・自由意志で、反応(走リ続けるかどうか)を選べる
というような繋がりです。
そして、私はこのフルマラソン体験を語ると、
「刺激と反応のモデル」「第二の習慣 目的を持って始める」という
思考フレームも同時に引き出され、それに準じて体験も思い出されるので、
結果的に何度も「当時の感覚」を反復しているように感じるのです。
そう言った理由で、
「体験」と「言葉」の紐付けを、強くオススメしたいのです。
■つい熱くなって長くなってしまいましたが、
今日のお話は、
・「体験」は自分を成長させてくれるきっかけになる。
・しかし体験から学んだ教訓は、感覚なので忘れやすい。
・学習効果は、「復習」に鍵がある。
・何度も教訓を思い出すためには、「体験(感覚、得た教訓)」を
「言葉」にすることが効果的なのではないか。
・「言葉」とは、思考フレーム・教訓など、その時の自分の感覚を
思い出すトリガーのようなもの。
・効果的に成長することを考えると、「体験」も大事だが、
同時に「復習」のための仕組みづくりが効果的なのではないか。
という内容でした。
今日も皆様にとって良い一日になりますように。