Win-Winを実現させる、「勇気と思いやりのバランス」
■おはようございます。紀藤です。
昨日は夏のような暑さでしたね。
先日まで肌寒いと感じていた日もあるのに、
季節の移り変わりは早いものです。
先の連休中では、本を読んだり、(時に)勉強したり
自分と向き合う時間を多くとっていたのですが、
会社で仕事を始めると、やはり、
人と関わってこその仕事、人生だな、と感じます。
今日は、仕事でもプライベートでも必須である
「人間関係」についての習慣をお伝えいたします。
■皆さんは「Win-Win」という言葉を聞いたことがありますでしょうか。
私も、7つの習慣を読む以前から、
何となくこの言葉は耳にしたことがありました。
皆がWinでよい状態のことを言うんだろうな、という漠然とイメージでした。
この言葉の意味は
「Win-Win」=「自分も勝ち(Win)、相手も勝つ(Win)」
ことで、双方が納得すること解決案を見つける、
すなわち自分も相手もどちらも勝つことを表します。
■私も、大切な考えだな、と感じ、
相手のWinのことを考えるよう、心がけてはいました。
それは、
相手の気持ちや状況を最大限に汲み取りたいと考え、
自分の意見を少し我慢することだったり、
要望に出来るだけ答えたいと、何でも応えたり、というようなことでした。
「自分が頑張れば、相手は喜ぶ」
「自分は無理しても、何とかなる」
という自己犠牲にも似た精神でやることこそ、
相手のWinであり、自分のWinでもあると感じていました。
■確かに、相手の「Win」を大切にしていたと思います。
また、自分が無理をしても、
得たい成果(例えば、相手の喜ぶ顔、営業シーンであれば契約など)
に繋がるので、自分も「Win」であると考えていました。
ですが、
自分が本当は心から納得できていない「ちょっとした無理」をして、
相手に合わせた行動を続けていると、気持ちのどこかで
「自分が我慢している」(=「自分の方が負けている」)
という感情が大きくなるのを感じることがありました。
(本気で相手のためになりたい、という無理とは違います)
それでも、
相手の意見を尊重することが、
相手にとってもWinで、自分にとってもWinである、
と思い込んでいました。
■しかし「Win-Win」の考え方について、
7つの習慣では次のような一節が出来てきます。
「Win-Winを目指すには優しさだけではだめであり、勇気も必要である」
そして、
「思いやりに富んでいても、勇気が欠如していれば、Lose-Winを考えることになる。
相手の立場、気持ち、望みを考えるあまり、
自分の立場を表現し、具現化する勇気を失くしてしまうのである」
・・・
この一節を目にしたときに、
私は、はっと気づかされました。
つまり、私は「Win-Win」(私も勝ち、あなたも勝つ)をやっているつもりで、
ずっと「Lose-Win」(私が負けて、あなたが勝つ)をやっていたようでした。
■自分の意見を表すことには「勇気」が必要です。
自分のことを言わず、相槌をうち、
どんなことでも「そうだね」と賛同し続ければ
短期的に相手との距離は縮まると思います。
しかし、どちらかが本音は違うことを思っているのに、
それを隠し続けることが長期・継続的にお互いのためになるか、
と言われると疑問がありそうです。
共に継続的に成果を出し続けたい、
相乗効果を発揮したいからこそ、
「勇気」を持って自分の意見を主張すること。
そして、もし、双方がWinの案がないのであれば、
「No-Deal」(取引しない)という選択を選ぶこと。
それが最も次元の高い、
「Win-WinまたはNo-Deal」というパラダイム(物の見方)である、
と書籍には記されています。
■7つの習慣において、
自分の価値観をはっきり述べることを
「勇気」と呼んでいます。
Win-Winを実現するのに必要なことは、勇気と思いやりのバランスであり、
本当の優しさには、大変な厳しさや覚悟が伴う、
とコヴィー博士も述べています。
勇気と思いやりのバランス。
まだまだ私も出来ない、勉強中のテーマです。
しっかり胸に刻んで、人と協力していきたいものです。
今日も皆様にとって良い一日になりますように。