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1527号 2018年4月20日

小泉元首相の講演「決断のとき」を聞いて思ったこと

(本日のお話 2128文字/読了時間2分)

■おはようございます。紀藤です。

昨日は2件のアポイント。

ならびに夜からは小泉純一郎元首相の講演を聞きに、
霞が関へ行って参りました。

76歳になった今でも、
人を惹きつけるオーラに溢れていて
大変面白く、学びになった2時間でした。

もっと、政治のこと、世の中のこと、
勉強しよう、と思った次第。



さて、本日の話です。

昨日の小泉元総理のお話。

政治家のため、小泉元総理に対する意見は、
賛否両論分かれるのでしょう。

ただ、昨日講演会で聞いた話は、
(それを支持する、しないは別として)
とても大切な話だと思いました。

その内容も、皆様にご共有させていただきつつ、
小泉元首相のお話からの学びを、お伝えできればと思います。

タイトルは、

【小泉元首相の講演「決断のとき」を聞いて思ったこと】

それでは、どうぞ。

■小泉元首相が最近出した本。

『決断のとき――トモダチ作戦と涙の基金 (集英社新書) 』
小泉 純一郎
http://amzn.asia/gTwmOND

という書籍があります。

変人総理と呼ばれた小泉元首相。
これまでのキャリアの中で、
どのように考え、決断してきたのかを、
今だから言える話も含め書き記している、大変興味深い本です。

この本の中で語られている、
一つのテーマが、

「原発ゼロ活動」

について。

先日の講演では、この話がメインでした。
今、小泉元首相は政治家の立場ではできない活動を、
粛々とやっている、とのこと。

お話は、以下のような話でした。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

・私は(小泉元首相)は元々原発推進論者だった
当時は、周りから言われることが、真実だと思っていた。

・政治家を辞めてから新しいことを知るにつれて、
原発推進論者が言っていることが誤りであると知リ始めた。

・原発推進論者は、
1,クリーンエネルギー、2,絶対安全、3,コストが安い、と言う。
しかし専門家は絶対安全などないという。

・廃炉、管理、核のゴミの処理、、、お金も膨大にかかる。
コストが安いなどとは言えるはずもない。未来に負債を残す。

・原発がなければ、電気がとまる、と言うけれども
2011年の後、原発稼働ゼロの時期があったものの、
日本は停電をすることなかった

・現実、日本において原発によるエネルギー生産量は2%程度。
自然エネルギーは15%程度まで高まっている。

・ドイツフランスの30% 40%に比べると、
日本の自然エネルギーの活用はまだまだ伸びしろがある。

・米国への忖度やら、と言われるし、
それによって損失を被る組織ももちろんあるけれども
その上で「原発ゼロ」はやるべきである。

・総理が意志を持って決めれば、必ず物事は実現される。
トップがブレずにいれば、物事は成し遂げられる
(それは、きっと、次か、次の次か、次の次の次かは、分からないけれど)

、、、

そんなお話をされていました。

■会場が、小泉元総理の語りに引き込まれ、
熱気に包まれる中、講演が終了。

時間もオーバーしている中で、
「では、 1人だけ質問を受け付けます」
と、モデレータの猪瀬元知事がいいます。

そして、ある1人の参加者が、小泉元総理に、
こんな質問をしたのでした。

「本日のお話、大変感銘を受けました。
”原発ゼロ”は私も大切なことだと思っています。
それが、本当にできるんじゃないか、と思わされました。

しかしながら、我々ような一般の人が、
そのためにできる事は、いったい何なのでしょうか?」

、、、

すると、小泉元総理はこのように答えました。

「 1人でも多くの人に伝えることです。

自分が、 1人の人を、真剣に変えようとすることです。

そうすれば、絶対に変わります」

、、、

そして、加えて、
このようなことを言いました。

「学ぶこと、向上心をもつこと。

若い人には本当に大切にしてほしい。

明治末期に来た、佐藤一斉という人が
こんな良い言葉を残しています

『少(わか)くして学べば壮にして為すあり。
壮にして学べば老いて衰えず。
老いて学べば死して朽ちず。』

ぜひ、学ぶ心をぜひ、持ち続けてください」

、、、

そんなお話でした。

■今回、私が小泉元総理の話を聞き、
今まで興味は持ちつつも、深く学んでこなかった事、

・エネルギーの話
・外交の話
・政治の利権の話
・官僚の変わらない体制
・政治家という仕事

などについて、
改めて視野が広がる感覚を持ちました。

と、同時に、
強く思ったことがあります。

それが、

『「学び」は、人生と世の中を変える』

ということ。

このことを、改めて、
力強く思ったのです。

新しい知識、あたらしい考え方を学ぶことで、
私達の脳内には新しい選択が生まれます。

自分が知らなかった世界が、
現実のものとして想像出来るようになります。

なりたい自分の姿がイメージできたり、
自分が何をすべきか、何を成したいのかも見つかったりする。

その、きっかけになりうるものは、
やはり「学び」なのです。

学び続ける限り、いくつになっても、
人の可能性は非常に続ける。

学べば学ぶほど、影響力も高まるし、
貢献できる割合も、ますます増えていくのでしょう。

原点は、やっぱり

「学び」

なのです。

■政治の話、原発の話、、、
いろいろな意見があり、それは対立も生みますが、
たくさんの人が、

「学ぶこと、向上心を持つこと」

を続ければ、
正しい方向に向かっていくのでしょう。

我々の人生自体も
その集合体である世の中も、
望ましい方向に向かっていくためにも、

「学ぶこと、向上心を持つこと」。

大切にしていきたい、

小泉元首相の昨日の講演「決断のとき」を聞き、
そう改めて思った次第です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本日も、皆様にとって素晴らしい一日となりますように。

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【本日の名言】

安心だ、問題はないと
考えること自体が、問題である。

安藤百福

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