「相手のことをわかったつもり」になると、すれ違い、不和へとつながる
(本日のお話 2066文字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は1件のアポイント。
ならびに夜はATD(Association for Talent Development)の、
人材開発に関するセミナーに参加。
テーマは『効果測定』で、
人事・組織コンサルの方、
企業の人事の方、人材開発で働く営業の方、
などとディスカッションしてまいりました。
結論として一つ思ったことは、
「学びに終わりはなく、『効果測定』はプロセスである」
ということ。
研修をやって、効果測定をやって、
「スコア上がりましたね」で終わっては、
本当に「人を育てる」ということにはならない。
人は何度も内省、フィードバックを通じて、
成長してゆくものだし、それらを再現性高く、
繰り返す仕組みこそが重要である、
と感じた次第です。
深いです。
*
さて、本日のお話です。
実は、最近、
私自身の中で考えさせられることアクシデントが
起こっております。
その中の一つに、
”コミュニケーションにおけるすれ違い”
という課題が私の中にあり、
「相手の考えていることを、正しく理解することの難しさ」
を痛感しております。
今日はその出来事から思ったこと、
得た気づきについて、感じたことを
皆様にご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【「相手のことをわかったつもり」になると、すれ違い、不和へとつながる】
それでは、どうぞ。
■最近私(紀藤)の中での、
凹む、痛い出来事がありました。
しかも、ただ起こっているだけでなく、
同じような問題が、いくつか立て続けに起こっています。
きっと、これは
「本当に向き合わないとヤバいぞ、ちゃんと考えなさい」
という、天からのお告げではないかと思うほど。
*
何があったのか、は
具体的にお伝えできないのが残念ですが、
平たく言えば、
「お願いを快諾してくれていたと思ったら、
実は不満、不信だらけであった」
というような出来事です。
私の中では、
・快く引き受けてくれたと思っていた。
・そして、相手との関係もいい。
・状況も理解してくれている。
・だから、快諾してくれたのだろう。
、、、
と、自分の中で「解釈」をしていたのでした。
■しかし、その後よくよく聞いてみると、
「あれは、仕方ないからやる」
「建前上、やらざるを得ない」
「あの進め方はありえない」
というような、
私が想像していたこととは、
全く逆の心情であったことを知ったのでした。
しかも、その理由も極めてロジカル。
言われてみたら、
指摘の内容もごもっとも、
という話なのでした。
私から見ても
「その通りすぎて、返す言葉もない」
という状態です。
多いに自責の念、
己の至らなさを口惜しく感じると共に、
「なぜ、言われたらわかるような
このような”すれ違い”に、
気がつかなかったのであろうか、、、」
と考え、自省、内省をし、
いくつかの原因を感じたのでした。
そして、皆様はそういうことは
少ないかも知れませんが、私の失敗談として、
一つ、ご共有することも勝ちがあるのでは、
などとも思ったのです。
(お恥ずかしい限りですが、、、)
■さて、何が”意見のすれ違い”を生んだのか?
それを考えたとき、
一番の原因は、
『自分が都合よく”解釈”してしまった』
ということ。
当たり前の話ですが、
コミュニケーションをするときには
毎回毎回、契約書のように明文化し、
スキがないように、書面に落として、
やりとりをするわけではありません。
ですから、会話の中には、
いくつかの
「解釈の幅」
が発生します。
それは、感度が高さければ、
相手の状況を正しく判断できる
冷静さと自律したマインドがあれば、
正しくキャッチができるのでしょう。
しかし、そんなとき、
「こうだったらいいな」
という自分の思い、希望的観測が、
「相手の気持ち・状況を理解する」ことを
押しのけてしまい、そして、今回の私のように
”相手の本当の感情”
を真に理解することに意識を向けないまま
「引き受けた」=「快諾してくれた」
と、自分に都合よく”解釈”してしまった。
そんなことが今回、
起こっていたのだろう、
と思ったのでした。
しかも、恐ろしいことに、
”気づいていない”ということは、
それは、意識をしていないとついやってしまう、
「思考の悪習慣」
ではないだろうか、と
ドキリとさせられたのでした。
■、、、と、懺悔の念も込めて
お伝えてしておりますが、
実際のところ、私たちは本当に、
一人ひとり、頭の中身が全く違います。
仕事のルールも、人間関係のルールも、
まるで違う「地図」を、
それぞれ頭の中に持っているようなもの。
だからこそ、
「相手の考えをわかった」
と思うのは、甚だ勘違いである可能性が
常にあるものであり、
だからこそ「いつ何時も注意深く」、
とまでは言わずとも、
何か「おや?」と感じるときには、
アンテナを高く、相手の状況・感情に
気をつける必要があるのだろう、
そのように思ったのでした。
改めてですが、
【「相手のことをわかったつもり」になると、すれ違い、不和へとつながる】
このことを、自分自身戒めると同時に、
「本当に思っていること」を感度高くなれるよう、
視野を広げていきたい、
と思った次第です。
本当にこの点については、未熟極まりないですが、
少しずつレベルアップしていきたい、と思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本日も皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。
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<本日の名言>
人をとがめず、
わが誠の足らざるを尋ぬべし
西郷隆盛
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